夢から醒めても。
ぐっすり寝込んでいたあなたは瞳から涙がつたうような気がして目を醒ました。
それはあなたがいつも見る夢じゃなく。
とても今までには見たことはない夢で懐かしい人々の思い出。
男というのは見せかけだ。
女がいなければ生きてはいけない。
いつも見る夢はだいたい憶えていない。
すぐに忘れてしまう。
それをすぐに日記に書いておくのだけれども今日は暫くは忘れることなく。
思いにふけっていたらまた眠りについてしまい。
誰かの声がしてきた。
わたしはあなたの夢の中に入りその夢を這いつくばり何度も何度も思い出させ。
絶対に忘れさせない。
あなたはわたしをいつまでも虜にさせる。
だからわたしもあなたを虜にさせるために一生懸命なの。
あなたはひとりぼっちじゃない。
いつも見る夢はあなたの温もりの証。
かつての知り合いに家族たちはいつも現れては消えてく。
その声を思い出して。
わたしもあなたのことでいつもいっぱいいっぱいでこんな夢を見てるの。
みんなはあんたを憶えてるかぎりあなたの声が聞こえる。
そしてあなたにもみんなの声が聞こえる。
即興詩:
濱田優
秦野悠理
佐藤結時
佐藤杏
羽野悠理
髙田葵
佐藤静香
詩の編集:
佐藤結時