雄二
『消される歴史に言葉たち。』

香堂
『わかる。
俺たちは場違いだな。
いつまでも同じ時代を生きてるやつらとは違うからな。』

『事実を無視しちゃいかん。』

雄二
『昔の本を読み返していたらなんか文字が変わってる時あんじゃん。
字が消えたり、、。
あれ、熈だろ。』

『僕です。
だけど、僕以外にもしてる人がいます。』

香堂
『土星ってジュピターだっけ?
金星はサターンだっけ?
木星は?
よくわからなくなってきたな。』

うじゃたい
『俺もわからなくってきた。』

香堂
『時代で言葉を訂正されたり間違えたり。
言葉が多過ぎていつの間にか変わっていたり。
よくわからないよな。
俺の言葉が通じるかい?』

多田
『いつも同じことばかりじゃん。
香堂さんは。』

『たとえばこうやって訳します。
「I never mind.」
「わたしは気にしない。」
ほかには、
「気にしない。」
「何でもない。」
「どうでもいい。」
「大きなお世話だ。」』

雄二
『この訳したのをさらに英語に訳すと、
「わたしは気にしない。」
「I never mind.」
「I don't mind.」
「I never care.」
「I don't care.」
とかですね。
雫ちゃん。』

『そうですね。
なんとかわかるようなわからないような日本語の難しさ。』

雄二
『英語の、
「can.」と「can't.」の米国発音と英国発音の違い。
米国では「キン」と「キャン」となり。
英国では「キャン」と「カント」となり。
日本人は「キャン」と「キャント」と発音になります。
これは言葉の文化の違いにより誤解を与えます。
わたくしマルセイユ語ではフランス語の「deuzio」は日本語で「2番目に」
フランス語発音では「ドゥジォ」であり。
マルセイユ訛りでは「デウジオ」であり。
これもわかりづらい文化であり。』

『あなたの訛りはムカつくの。
まともに話しなさい。
なんかね。
馬鹿な田舎もんだからよ。
雄二は。
都会に住んでるけどよ。
田舎とはいかないけど郊外だからなお前の住んでる場所。』

アイ
『僕は子供に戻っても学校に行ってまた勉強してます。』

『雄二君は学校に遊びに行ってたから馬鹿なんだよ。』

『オラの街ではストックホルムはナウいですよ。』

雄二
『そうですね。
ストックホルム訛りは英語風の発音で格好よくて、ヨテボリの発音はダサいからな。』

昭二
『ヨテボリはナウいぜ。』

雄二
『ヨテボリはファッファってな感じじゃん。
ダサいよね。
広夢さん。』

広夢
『ストックホルムしかスウェーデンはナウくないんだよ。
おわかり。』

『だよな。』

淳子
『水湖はどう思う?』

水湖
『わたしはストックホルムはきれいだからね。』

昭二
『昭二はいつも音楽を聴いてるからな。
言葉は気にしたくない。』

『どうせ。
英語だろ。』

昭二
『そうだ。
ドゥビドゥーブ。』

『ライリライ。』

雄二
『「ライリライ」と書いて「right, right.」と書く。』

アイ
『それね。』

ツゥユ
『あんたらの英語はダサいからな。』

『ほんとじゃ。
とくに雄二。
お前はベラベラじゃないだろ。』

『しないほうがいいぜ。
リヴァー・フェニックスみたいな話しかたに変わるけどさ雄二の英語は、だけど日本語は訛ってんだからな。
馬鹿みてえに。
笑。』

支度
『ナッセー。
お前の日本語。
ナッセー。』

雄二
『いいじゃん。
わたしの日本語はいいじゃん。
わたしの日本語は通じますか?
アイちゃん。』

アイ
『通じてんぜ。
たまあになに言ってんのか知らねえけどな。』

雄二
『まあ僕のブログの記事も読み返していたら間違えてるときがあるから訂正しなおしまくってるんですけどもね、、。
ごめんなさい、、。
ぺこり。』