心の声ばかり採用してはいられないし、



頭の回転のまま動いてもいられない。



感情に任せっぱなしでも、



理性で抑えつけてばかりでも、



どちらにせよ、動けなくなるわたしたち。



とにかく動け!と言われれば躊躇して、



じっと我慢!と言われれば
ピクリとでもしたくなる。



そのちょうど良さがいつもほしいと思うのだけれど。



真ん中って分からない。



ちょうどいいって分からない。





迷うときは「点」で捉えるてしまうという
極端なクセがあるんじゃないかと
疑ってみてもいいと思う。



心が、頭が、



ギューーーーーーーーーーっとなるのは



「投げ出したくなる」と
「追い求めたい」の
正反対が一点集中してしまっているとき。



相反するものが一点に集まるって、



どれだけ大きなエネルギーを使うのだろう。



そりゃ疲れるよな。



冷静になれば分かる。



言い方を変えればフラット。



つまり、感覚的に「面」な捉え方。



点を含む、おおよその範囲内。



そっちかもしれないし、こっちかもしれない。



あっちでもいいし、どっちでもいい。



そんなアバウトなスケールに、



ほとんどの問題は救われる。



ズバッと解決できないけれど、



なんとなくスルーする方法だって



解決策の一つに入れてみてもいい。



なんせ、わたしたちは



細部にこだわる性質を持つ、



自由に憧れる生き物だから。



がんじがらめをチラチラ見つつ、



完全フリーに異常なビビる。







どっちかに偏るのは嫌なんだから、



じゃあ、適当な物差しで



「だいたい、こんなもんじゃない?」と



軽くスルーできる器量を持っていたい。



満開のふんわりピンクの樹木だって、



もう新緑で、すっかり別の種類の顔してる。


「だいたい、こんなもんでしょ」と涼しげに。






粋龍