50ccの二輪車が来年2025年10月31日で製造中止となり、その後は110-125ccの出力制限されたもので置き換わります。排気量が2倍以上になりますが、60km/h以上出ないようにリミッターが付けられ、相変わらずの30km/h制限です。
もちろん30km/h以上出したい、二段階右折は嫌だという方は素直に125ccや400ccまで乗れる普通二輪免許を取ればいいわけです。車の免許があれば125cc以下のAT免許なら6-10万円くらいで取れるようですので、今後のことを考えると絶対取っておいた方がいいです。おまわりさんにつかまるリスクも減りますし。
ところで原付免許ですが、最寄りの教習所で3時間講習を受け、そのあと筆記試験を受けることになっているようです。全国このやり方かどうかはわかりませんが、何も知らないまま路上に出るということにはならないようで安心です。費用も全部で1万円以下。
ただここまでするなら125cc以下AT免許をもっと安く取れるようにした方が根本的です。車の免許があれば実技教習3時間、3万円くらいでいいんじゃないでしょうか。やっぱり50ccバイクが道路の片隅を30-40キロで走って他の車が追い抜くのは、安全という意味ではよくないです。
体格のいい男性の場合はここで終了ですが、女性だと別の問題があったりします。「シート高」が高すぎると両足がかかとまでべったり着きませんし、転倒リスクが上がったり緊張感が増したりします。そして「車両重量」が重すぎると自転車感覚では扱えなくなり、倒す危険性が増えます。
ちなみに各社の50ccスクーターのお値段、シート高、車両重量をまとめてみました。ホンダ タクトベーシック(17.9万円)705mm78kg ジョルノ(20.9)720mm81kg ヤマハ ジョグ(18.2)705mm78kg ビーノ(21.5)720mm81kg スズキ レッツ(17.8)695mm70kg アドレス(19.4)710mm74kg
そして現在売られている110-125ccのスクーターは、Dio110ベーシック(21.8)760mm96kg ジョグ125(25.5)735mm95kg アドレス110(22.6)755mm100kg(生産終了) アドレス125(27.4)770mm105kg
50ccの場合はだいたいシート高は720mm以下、車両重量80kg前後ですが、110-125ccになると数センチ高くなり、20kgほど重くなります。177cm84kgの私だと100kgは自転車感覚ですが、女性だとそうはいかないでしょう。そして760-770mmのシート高って標準身長の女性だと決して低くないです。
なので現在50ccのスクーターに乗られている方は、今のうちに是非110-125ccのスクーターにまたがっていただき、足つきや重量、取り回しに不安があるようなら来年の10月までに50ccの新車を買う選択があります。もしかしたら今後そのあたりを考慮した110ccスクーターがデビューするかもしれませんが、期待薄です。