おとといダイハツの不正問題の調査報告書が出て、昨日立ち入り調査が入りました。しかしこれは唐突なことではなくて5/19にはロッキー/ライズの不正が発覚していました。これが寝耳に水だとしても、このあとダイハツやトヨタで不正が把握できていないことはないでしょうし、もう少し早く対応がとれたような気はします。
そしてこの半年間でダイハツの軽自動車の売り上げがさほど落ちていないのはもっと気になりました。ユーザー本位で考えるなら、どうしても欲しいというユーザーには「今後不正が出てくるかも」と伝えて販売するのはいいとしても、スズキと競合するようなユーザーに売り込むのは控えるべきでしょう。
メーカーもメーカーならユーザーもユーザーです。下取りが落ちるのは困るとか、そういうのは当然思うことですが、「乗り続けるのが不安」と販売店に電話したり直接押しかけたり。販売店に文句を言っても彼らを苦しめるだけで何にもなりません。
ちょっと考えたらわかることですが、不正が明るみに出たから車が壊れやすくなることはありません。安全性も他車には劣るかもしれませんが、30年前のレベルとは雲泥の差でしょう。少なくともダイハツユーザーの方々は報告書を読んでいただきたいですね。私はまだですが(汗)。それで少しだけ安心できるでしょう。
そう考えるとホンダの燃料ポンプのリコールの方がはるかに不安な気がします。こちらは突然車が動かなくなる可能性があるトラブルですし、大量リコールなのでいつ修理に着手できるかどうか。
私はスズキ党ですが、対岸の火事とは思えません。いつこういう不正が出てきても不思議はないと思いつつ乗っていきます。フィアット党時代に「これはどう見てもリコールでしょ」という部分が全くそうならず、ユーザー負担(10万円オーバーとか)になっていたのも見聞きしておりますし、日本ではすぐリコールで対応してもらえます。
つまり日本メーカーの車づくりとアフターケアには安心しています。もちろん海外製部品の不具合とかは可能性がありますが、これはリコールで解決します。そもそも厳しすぎる検査というのも問題の一つでしょうし、そこを合理化してほしいです。モデルチェンジが早すぎて期限ありきになっていた部分などは当然改善が必要ですが。
病院勤務をしておりますと、お上の厳しすぎる介入については身にしみます。もちろん不正を隠蔽してきたこととは別問題。我々もやろうと思えばマニュアルを作って数年に1回の審査日に対応、日頃は全然違うずさんな対応でやることもできます。つまり30年前にやっていたことをそのままやることになります。それで何が問題?と言うことはできるでしょうけど、時代が許しません。
結局のところ、本業とは別の部分でマンパワーを搾り取られ、本業に向けるエネルギーが下がってしまうのは困るということです。学校・幼稚園・保育園の先生が書類作りに追われて子供と向き合う時間がとれないと嘆くのもニュースでちょくちょく取り上げられますが、そういうところです。自動車業界もおそらく同じ問題があるのでしょうけど、時代が悪いで片付けたくはありませんね。