ワンレングスアイアンというのは各番手の振り心地を統一するというのが一番の目的です。おそらくですが振り心地さえ統一されていれば1インチくらい長くなっても(5-6番が本来の長さになっても)さほど結果は変わらないんじゃないかと思っています。
クラブMOIマッチングも振り心地を統一する方法論の一つですが、MOI(慣性モーメント)だけでは一般の人には伝わりにくいです。長さも総重量もヘッド重量もシャフトも何もかも同じ、というのは相当インパクトを持って伝わります。
そもそもが手から1mとか離れたボールをほんの1-2cmの誤差で打っているわけですから、1mが1.05mとかになってもさほど精度は変わらないんじゃないかと思っています。目からの距離を考えるともっとです。人間の能力って素晴らしいです。
このワンレングスアイアンという概念のもとでは、従来と比較にならないくらい厳密にヘッド性能を比較できるはずです。マッスルバックってどのくらいミスに弱いのか、ユーティリティってどのくらいミス救済機能があるのか、ヘッドの形状の違いでラフの抜け方ってどのくらい違うのか、バンカーショットではSWのヘッド重量はどのくらい影響するのか(通常300g弱ですがうちのは274g)、とか雑誌の記事としてはもってこいのネタが満載です。
シャフトも違い、長さも総重量も違い、という状態でアイアンとUTの性能を比較してもあまり意味がありません。また本当に本人に合ったスペックでなければ(本能的に)調整して打つことになり、プレッシャーのかかった場面ではミスが出やすくなるでしょう。
それを考えると、ドライバーにはどのシャフトがいいかという問題なんて、一体どうやって厳密な比較ができているのか見当がつきません。「そのクラブに合うように調整されたスイングのもと」での結果ってどうなんでしょうか。
もしかしたら先端を0.5インチカットするとか手元を0.5インチカットするとかで全く違う振り心地になってしまうかもしれません。そうなるとヘッドは少なくとも同じにして比較しないといけませんし、同じ先端カット量のものを0.25インチ刻みで用意するとかしないと(以下略)。
話は変わりますが私自身は肩の痛みがとれず、昨日は練習しませんでした。前回の練習でも肩の痛みがあったのですがその時は打っていても悪化しませんでした。ただ翌日に首の痛みが出て、その後肩も痛くなったりと、かなり体に負担のかかる打ち方をしていたようです。
本来はジャイロスイングは体にやさしい打ち方だと思いますので、やり方を考え直さないといけません。意識して振り幅を狭くするのとかヘッドカバーを挟んで体の動きを制限するのがいけないのかもしれません。