芸大美大受験予備校:
すいらんアートゼミナール修了生の有志による
5大学・6領域の卒業制作展です。
本展は、芸大美大受験フランス美大留学予備校
すいらんアートゼミナールを起点として
それぞれ異なる大学・領域へ進んだ5名の卒業制作作品と
1名の在学生を紹介する、
画廊翠巒の空間を使用した、初の試みとなる企画展です。
それぞれの大学で学び制作した
テキスタイル、工業デザイン、グラフィック、現代美術、漆工芸。
それぞれの制度や方法論の中で形成された表現は、
同一の出発点を持ちながら大きく分岐し一つの区切りとして、
それらを、画廊翠巒という通常は「今日の美術」を扱う
企画画廊の同一空間に配置することで、
教育、専門、素材、思考の差異がどのように作品として
立ち現れるのかを提示致します。
ここに示されるのは、単なる修了の報告「卒業制作展」ではなく、
現在進行形の実践としての6つの表現をご案内致します。
また今後美術方面に進学しようと考える高校生など、
受験を考える方々への参考になればと思います。
鈴木綾乃
輝きに触れる、本能のままに
この作品群は、構造色が織りなす魅惑的な世界を捉えたものです。
情報が溢れかえる日常の中で、
ひとときその喧騒から離れてみませんか。
作り手の意図を探ったり、
深い意味を読み解こうとする必要はありません。
ただ、ご自身の感性の赴くままに、この世界に浸ってみてください。
心が感じるままに——そこに美しさを見出し、静寂を感じ、
この色彩がもたらす穏やかな癒やしを受け取ってください。
どうぞ深く呼吸をして、光の中を旅するように、
心ゆくまでこの展示をお楽しみください。
関口裕太
販売を通して、自分の知る漆の魅力をお客様に共有、
実感してもらうことが嬉しいと感じ、そのために制作を続けています。
本制作は新生活を控えた大学生に向けた木地の見える汁椀です。
1人暮らしの寂しさに包まれる生活に、
木の凹凸と生命を感じさせる木目の動き、有機的で、
不完全だからこその愛おしさを持ち込むことで、
生活を彩ると同時に食を楽しんで欲しいという思いを込めました。
曽篠 樹
『同源殊途』
私の制作は、特定の事象を語るものではなく、
ものを見るときの前提そのものに触れる試みです。
画面上では同じ正方形が並んでいるように見えますが、
実際にはすべて僅かに異なっています。
人が=で理解しようとする感覚と、
自然が≠でできている事実とのあいだに
立ち止まる時間をつくることを目指しています。
戸塚 昴
靴は年間約200億足以上が生産され、
その多くが数年以内に廃棄されています。
異なる素材のパーツが裁縫や接着剤によって結合されているため、
分解や分別が困難です。
その結果、ほとんどの靴はリサイクルされることなく、
可燃ゴミとなっています。
現代の靴は、用途や好みの変化、破損することで履かれなくなります。
私たちは、様々な理由で靴を捨て、
新しい靴を購入することで変化に対応してきました。
私はこの問題を解決するために、「生涯履ける靴」ALTERを制作しました。
ALTERは、変化に対して消費によって対応するのではなく、
「更新すること」で対応する靴です。
ALTERは、4つのTPUでできたパーツで構成されており、
パーツの消耗や用途の変化などに合わせパーツを組み替えることができます。
同じ素材のパーツはまとめてリサイクルし、
新しいパーツに生まれ変わることで循環します。
この循環するパーツを交換し、更新することで
「生涯履ける靴」になることを目指しました。
中嶋悟也
魚類であるヘコアユとハネガヤ科に属する
海洋生物をモチーフとしたパターンデザインを制作しました。
海洋生物の形態を生態学的な背景や
環境との相互作用を含めた造形要素として抽出し、
シルクスクリーンと顔料を用い綿生地へ捺染を行いました。
ヘコアユは、成長過程に伴う形態の変化や
群れを形成して行動する様子、
身体を縦方向に向けて泳ぐ独特な特徴を取り入れ、
ハネガヤ科は、海中で波に揺られながら生活する様子や、
枝状に分岐する特徴的な構造を表現しました。
荻原 舞
ジャムを塗る行為を、ペンキを塗るような
“ペイント”として捉え直しました。
塗ることの自由さや高揚感を、食べる体験へと重ねています。
描くことと食べることを行き来しながら、
日常の食事に小さな遊び心を加えることを試みました。
また開催期間中、来廊が可能でない方には
動画を準備し、YouTubeで配信いたしますので
実物の作品鑑賞のようにはいきませんが
展示された作品の雰囲気や全体の様子をご高覧頂けたらと思います。
以下をクリック
■2026年すいらんアートゼミナール企画
ORIGIN — 6 PRACTICES
鈴木綾乃・関口裕太・曽篠 樹・戸塚 昴・中嶋悟也・荻原 舞
■2026年3月7日[土]ー25日[日](10日火曜日休廊)
10:30-19:00(最終日17:00迄)
■画廊翠巒:GALERIE SUIRAN
■371-0801 群馬県前橋市文京町1-47-1
■TEL:027・223・6312
■Eメール:suiran@suiran.com
































































