私の育った田舎で

特に女性は

1人で居るのは恥ずかしいこと

周りに馴染めないのは

わるいこと とされていたのですが

 

1000人以上いた小学校で

学校から家までの距離が

一番遠かった私は

 

通学路のほとんどが

おひとり様でした。

 

そのため

特に集団行動を強いられることもなく

1人でもさほど周囲から目立たず

暮らすことができました。

 

この頃

1人で通学路を歩いていると

 

たびたび

一瞬で家の近くに着いていたとか

歩いてここまで来た記憶が全くない

という経験をしました。

 

タイムスリップ??

 

いや まあ 気のせいだろうけど

たまにこうして

疲れずに帰れるのってラッキー♪

と思っていたある日

 

クラス替えをきっかけに

舞ちゃんという友達ができました。

 

舞ちゃんは ほとんど毎日

ピアノ、バレエ、塾 と

沢山の習い事をしていた

忙しい女の子で

 

ある時 

「習い事があるから

早く帰らないといけないんだけど

お母さんから 

ジュニアちゃんと一緒に帰ってきなさいって

言われたの  だからお願い!一緒に帰って!」

と頼まれました。

 

なにもそんなに言わなくても

舞ちゃんの家がある住宅地までは

いつも大勢でワイワイ帰っていたので

ぜんぜんいーよ!と言うと

 

舞ちゃんは

「お母さんが、最近すごく帰ってくるの早いけどどうしたの?って聞くから

ジュニアちゃんと帰るようになってから

早くなったって答えたの」と

えらく嬉しそうなのです。

 

自分としては

舞ちゃんと長く居たくて

学校を出るのも歩くのも

ダラダラ遅いつもりでした。

 

でも家に着くのは早い???

 

不思議に思いつつも

 

それから あまり日が経たないうちに

舞ちゃんは

お父さんの転勤で引越してしまって

そのことは詳しく聞けないままとなりました。

 

それからも

私は通学路の大半を

おひとり様で歩いて帰っていましたが

 

もしかすると

舞ちゃんも引っ越した先の通学路を

タイムスリップしているのかなぁ?などと

思いながら

おひとり様歩きを満喫していた

小学生時代の話でした。

 

 

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