1986年にSANSUIから発売された CD-α907 150,000円
この年の第2回FMfanダイナミック大賞のCDプレーヤー部門に選出されています。ピックアップ部にはオリジナルの3ビーム方式ピックアップを採用しているようです。SANSUIの技術力の高さを感じます。ブラックピアノ仕上げのフロントパネルも光ります。
本当に惜しいメーカーを亡くしました・・・・(-_-;)
トレイが開閉しないということで、修理依頼がありました。
さっそく開腹。
強力な電源部は、流石アンプのメーカーだけに充実しています。後方にある縦に並んでいる基板は全てアンプ基板になります。RCA端子とXLR端子のLR毎に一枚のアンプ基板という拘りよう。これで、たったの15万円!!採算度外視過ぎ・・・(^▽^;)
これがピックアップメカ。一見普通ですが、ベースは銅製です。金が掛かっていますね。トレイは、左右のネジを4個外すと固定しているプレートが取れるので、トレイも一緒に外れます。
見事にベルトが切れいています。これでは、トレイは出てきませんね(^^;)
ベルトを交換して、ついでなので、メカのメンテナンスも実施。ピックアップレンズもきれいに磨きます。
ターンテーブルを駆動しているのはBSLモーターです。拘りようが半端ないですね。しかし、銅製のピックアップベースが眩いです。
組み戻して、動作確認。
正常にトレイは開閉して、ディスクの読み込みも正常、再生も問題はありません。
全ての電解コンデンサーを交換して、修理完了です。
80年代のプレーヤーは、アナログチックな音を聴かせてくれるので好きです。DACは、YAMAHAのプレーヤーに搭載されていたPCM56Pなので、メリハリがあり、はっきりとした輪郭が特徴でしょうか。同じ年代のSONY CDP-555ESDよりは、硬い印象があります。