SL-P2000の画像

1992年にTechnicsから発売されたSL-P2000   200,000円

 

読者の方から電源が入らなくなってしまったとのことで、修理依頼がありました。

 

Technicsは、コンデンサーの液漏れで有名なメーカーですが、おそらくコンデンサーの液漏れが原因で電源部にあるヒューズが破損してしまったのでしょう。

 

さっそく、ばらしてみます。

 

これは、電源部の基板ですが、バカでかい平滑コンデンサーが4個、そびえ立っています。その後方に、抵抗のようなパーツが2個あります。これが、リード抵抗(ヒューズ抵抗)といって、ヒューズの役割をしています。

 

0.22Ω1Wのリード抵抗を入手して、交換。それから、平滑コンデンサーの横に沿うように付いている100μFの小型コンデンサー3個も、もれなく液漏れしていました。それも全て交換。

 

組み戻して、電源ON!

 

無事電源が入るようになりましたヽ(^o^)丿

 

さっそく、CDを再生するかチェック。

 

あれれれ・・・(;´・ω・)

 

トレイの動作が変です。出たり入ったり、途中で止まったりと、とにかく動作が異常。CDをセットすることすらできません。

 

SL-P700からの一連のシリーズのピックアップメカは基本的に同じで、このメカの底に付いているサーボ基板は、まず99%コンデンサーの液漏れが発生していますので、全て交換しておきます。

 

それから、デジタル基板上にある、やはり100μFの小型コンデンサーももれなく液漏れしています。

 

赤丸のコンデンサーそれですが、全て交換。

 

トレイの異常動作は、ここのコンデンサーの液漏れが原因です。

 

組み戻して、動作確認!

 

トレイは正常に開閉するようになりました。

CDをセットして、読み込みもスムーズです。再生も問題はありません。

 

テクニクスのプレーヤーの小型コンデンサーは、99%液漏れが発生していますので、今現在正常に動いていても、将来的に必ず症状が出てきますので、深刻な故障が発生する前に全て交換しておくことをお勧めします。

 

液漏れで、基板が腐食してしまっては、交換しても正常に機能しなくなってしまうので、早めに交換をしておきましょう。、