久々に、SONYのCDP-777ESJをゲットしました。

 

比較的出品されているプレーヤーですが、ジャンク品でもあっという間に6万以上に跳ね上がってしまいます。

 

気合を入れて、入札し、トレイが開閉しないというジャンク品を落札しました。

 

さっそく、ベルト交換をしてきます。

 

センターにピックアップメカ。後方には、アナログ系の電源部。バカでかい平滑コンデンサーがそびえています。左側にはデジタル系の電源部。

 

右側は、基板が2階建てになっています。1階部分は見えませんが、アナログ基板になります。2階部分はコントロール部とデジタル部になります。

 

ベルトを交換するときは、ピックアップメカを取り外します。事前にトレイの蓋を外していきます。ケーブル類も外していきます。

 

取り外したメカ。チャッキングフレームを外します。

 

ピックアップがお目見え。KSS-272Aです。333ESA、333ESJや555ESA、555ESJ、それから777ESAなどに使用されています。ピックアップが劣化して使えなくなっても、333シリーズからの移植が可能です。

 

メカをひっくり返すと、サーボ基板があります。上の赤丸は、良く液漏れしている小型コンデンサーとキャパシタです。CDの読み込みが怪しくなると、大抵これが液漏れしています。外したついでに、交換しておきます。

 

下の赤丸をどちらかに回すとピックアップが下がります。これを下げないとトレイが引き出せません。

 

トレイを引き出して、赤丸のネジを緩めると、下側のトレイレールからトレイを分離することができます。

 

再び表に返すと、トレイベルトが見えてきます。

 

重なっているギア2個は、すぐに取り外せます。ベルトは40㎜でOKです。オリジナルは42~3㎜でしょうか、40㎜だと少々きつめです。

 

逆手順でも組み戻して、修理完了。トレイを装着する際に、ピックアップを下げた状態でなければ、上手くギアとかみ合わせることが出来ないのですが、ピックアップを下げた状態にしつつ、トレイレールをトレイに装着するのが結構手間がかかります。このギアはトレイが開く際に外側に動きます。トレイが閉まる際に、内側に移動します。内側に移動するとピックアップがせりあがってくる機構になっています。このギアがぐらぐらと動きやすいので、ギアがその動きに連動してトレイが上がってきてしまい、トレイを閉めることができなくなってしまいます。

 

333や555を修理する際も。このトレイを再装着するのがいつも手間取ります。

 

動作確認をして、トレイが正常に開閉することを確認。

 

CDは正常に読み込み再生できてました。CD-Rもサックッと再生できているので、まだ、ピックアップは元気のようです。

 

CDプレーヤーのジャンク品を購入する際に、トレイが開閉しないというものが一番ピックアップが生きている可能性が高いので、出来る限りトレイが開かないジャンク品を探すようにしています。

 

動作確認をして、再生ができませんというジャンク品であったり、久々に使用して、再生できなくなっていました、というジャンク品は、当然ですが、ほとんどの場合ピックアップが死んでいることが多いです。

 

あと、電源が入ることのみ確認しました、とか機器がないので動作確認してません、というものは、かなり深刻な故障を抱えていることが多いので、部品取りと割り切る必要があります。

 

とはいえ、これくらいのハイエイド機になると、大切に使われているケースが多いので、外観も含めて良好な状態のものが手に入りやすいです。

 

後日、コンデンサー類を交換して、ブラッシュアップしていきます。