先日、ブログの読者の方からの修理依頼があり、久々にCDP-X5000の修理をしました。
症状は、ディスプレイの表示異常と音の歪です。
今まで、ディスプレイの表示異常の個体には出くわしたことがないので、何が原因なのか、興味津々でした。
動作確認をしたところ、再生動作自身は問題はないようです。
上記の写真のように、ピックアップメカの左にデジタル部とコントロール部の電源基板があります。(すでにコンデンサーは交換されています)
コンデンサーの劣化を考慮して、全数交換しましたが、変化なし。
トランジスタも交換しましたが、変化なし。
あと残っているのは、ダイオードと抵抗のみです。
見た目は特に問題はなさそう。テスターでチェックしても異常はありません。
基板をじっと眺めると、確かに半田クラックらしき怪しいところが所々あります。
半田修正をして、動作確認・・・・変化なし・・・( 一一)
いよいよディスプレイそのものの故障と判断せざるを得なくなってきました。
今一度、電源部を取り出し、じっと眺めます。
抵抗が一カ所付いています。赤丸の部分です。
気になって、サービスマニュアルのパーツリストを見てみました。
なんと、抵抗は抵抗でも、ヒューズ抵抗ではありませんか!!
一見何ともないように見えますが、このヒューズ抵抗は過電力(過電流ではない)で溶断するように作られてます。抵抗値は27Ωです。
もしかしたら、こいつが溶断してしまっているのかもしれません!
ということで、さっそく取り寄せました。
交換して、動作確認・・・・
ビンゴ!!\(^o^)/
正常に表示されるようになりました!
オーディオ基板にも同じようにヒューズ抵抗が使われているので、音が出ないという故障は、こいつが溶断している可能性がありますね。
オーディオ基板やサーボ基板のコンデンサーも交換。三端子レギュレターやトランジスタも交換して、修理完了です。音の歪もありません。
初めての症状だったので、どうなるやらと思っていましたが、やはりサービスマニュアルでしっかりと一つ一つのパーツを確認しなければいけませんね。