SANSUI  SP-100i   

 

1987年第3回FMfan ダイナミック大賞のスピーカー部門で優秀賞に選ばれています。

SANSUIと言えば、知る人ぞ知る超有名なアンプのメーカーですが、既に倒産をしてしまい、発売されているアンプはありません。

 

SANSUIのアンプはSANSUIの技術者OBが立ち上げた”アクアオーディオラボ”で修理をすることができます。他にもオーディオ修理を請け負っている会社はありますが、元技術者集団ですので、SANSUIのアンプを知り尽くした技術者に修理をしてもらう方が安心ですよね。

 

そのSANSUIが手掛けたスピーカーですが、アンプ屋が作るスピーカーですので、スピーカー専門メーカーが作るスピーカーとは一味違います。

 

背面の板を外すと中身はこんな感じです。

 

 

ウーハーがぶっといボルトでがっちりと固定されています。通常は、前面のバッフルに直接固定されていますが、このモデルは、内部の構造体に固定されています。

 

なので、エッジを交換するときは、背面からしかアプローチできません。

 

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内部の構造はこんな感じで、ウーハーはアルミダイキャストにがっちり固定され、それを内部の躯体に固定されています。まさに無共振を追求した結果の構造です。

 

しかも、エッジが特殊な構造をしていて、リバースロール(内耳逆傾斜)構想なので、一般的なエッジは取り付けることができません。

 

さっそく、いつものファンテックさんに注文します。

 

交換途中の詳しい写真は撮り忘れてしまいましたので、詳し説明は省きますが、ウーハー本体を取り外すのがめちゃくちゃ苦労するモデルですので、ここをクリアーすればあとは普通のスピーカーと同じ要領です。

 

ただ、リバースロールエッジですので、ちょっとコツがいります。

 

 

交換が終わったら、逆手順でウーハーを取付けて完了!

 

バブル真っ最中のめちゃくちゃ物量投入されたスピーカーです。こんなに凝った作りのスピーカーですが、1本55,000円!!どんだけ採算度外視してんだか‥‥(;^ω^)

 

音は、この時代のスピーカ^独特の締まった低音とキラキラした高音のサウンドです。CDプレーヤーの音、特に高音がとてもきつく響きますので、とても聴き疲れします・・・(-_-;)

 

今でも人気のあるスピーカーの一つです。