私がスロジョグ(小さな歩幅でゆ~っくり走る)走る人を始めたのは3年前の春でした。中学生のときにバスケ部で走りこみ、大学生のときに趣味で走りハーフマラソンに参加したこともありましたが、実に20年ぶりにまた走り始めました。

 

スロジョグ再開初日、30分ほどかけてゆ~っくりと2キロほど走りました。その日の夜中じゅう、オンボロ機関車のあちこちが悲鳴を上げるように、かっかと体中が火照りメラメラ、のどが渇いて何度も水を飲みましたあせるあせるそして翌々日(翌日でないところが悲しい)、筋肉痛が全身を襲い階段の上り下りもやっと、という感じでした。そこで止めずに済んだのは、中学生でバスケを始めたときも同じような変化があり「なつかし~」と思えたからで、続けていけばだんだん体が慣れていくことを知っていたからだと思います。

 

増加する一方の体重を何とかしたくて始めたスロジョグでしたが、3年やっても体重は減りませんが、それよりもストレス解消やメンタルの調子の維持にかかせない大切な時間となりました(フォーカシングをしながら走ると悩んでいたことに自分なりの答えがみつかります)。

 

何度かスロジョグに関する記事を書いているのですが、読んでくださった方から「私も始めてみましたがすぐに挫折してしまいました」とメッセージを頂きました。やはり、私と同じように体が急激な変化になれないこと。それから、こちらの理由の方が大きいと思うのですが、スロジョグだと歩くのに毛が生えたようにゆ~っくりと走るので、他のジョガーさんに次々と抜かれていくのが恥ずかしい、人の目が気になってしまう、とのことでした。

 

私のジョギングコースは風光明媚(ふうこうめいび)な観光地のハイキングコース霧なので、たくさんの人がいます。

 

走る人カップルがきれいな景色をみながらもうすぐチューしそうないいムードラブラブのところを、「チョットごめんなさいよ~」とドスドスと(しかもスロジョグでゆ~~っくりと)通り抜けますし、

 

走る人親子連れで歩いているところを抜かすと、ちびっ子達が競争心を燃やして一緒に走り出したりします。(「早いね~」「すごいね~」「おばちゃん、負けちゃうよ~」と声をかけたりします。)

 

走る人老夫婦には「がんばって~」と声をかけられますし、

 

走る人道路工事のお兄さんたちが道端でお弁当おにぎり食べてるところを「すみませ~ん」と通りぬけたりします。

 

そういえば、私も走り始めのころは人に会うのが嫌で「誰も私なんて見てないし」と自分に言い聞かせながら走っていました。そこらにあるおんぼろTシャツやショーツを着て、すっぴん汗だくのおばちゃんが走っているので皆様にとって目の保養にはならないと思うのです。

 

でもいつごろからか。。。

 

走る人若いカップルには

「今は「好き」だけでいいけどね、これからいろんなことがあるわよ。

 でも、その手を離さずがんばりなさいよ。

 こんなおばちゃんだって、いろいろあるけどがんばってるんだから!」

 

走る人ちびっ子たちには

「大きくなったらいろいろあるけど、楽しみみつけてがんばりなさいよ!

 おばちゃんだっていろいろあるけど、こうして楽しく走ってるんだから!

 下手でも楽しかったらそれでいいのよ!」

 

走る人老夫婦には

「おつとめお疲れさまでした。

 私もいろいろあるけど、こうして元気でがんばるので、

 これからもがんばってください。」

 

走る人道路工事のお兄ちゃんたちには

「親方に怒鳴られたりして辛いこともあるかもしれないけど、

 こんなおばちゃんだってゼーゼー言いながら走ってるんだからがんばりなさいよ。

 若いんだからこれからいいことがいっぱいあるわよ!!」

 

、、とはっきりと言葉で思ってたわけではないけど、書きだしてみたらこんな感じの気持ちで走ってました。だから、辛くてボロボロで汗まみれでもアセアセ、、いや、かえってその方が「ほら!おばちゃんだってこんなにがんばってるわよ!見てみて~~目!!」的にテンション上がるのか?全然人目は気にならなくなりました。

 

走っていると脳内麻薬が出て快感を感じるランニング・ハイアップアップになるそうですが、この「元気の押し売り」的な感じはそれかもしれません(ヤク中??)。そのうち走りながら飴ちゃんキャンディー配りまくったりして~はてなマーク

安心してください。走り終わると元のネガティブ仕様に戻りますチョキ