「今日という日は残りの人生の最初の日。」
Mr.Childrenの桜井和寿さんの好きな言葉で有名です。
このフレーズを英文にすると、
Today is the first day of the rest of your life .
映画「アメリカン・ビューティー」のセリフにも引用され、
1960年代のアメリカで流行した格言は、
薬物中毒患者救済機関の施設“シナノン”の設立者である
チャールズ・ディードリッヒの言葉だ。
昨日のつづきの今日という日。
毎日が、これからもずっとあたりまえに続くと思っていたあの頃は、
明日に続く今日だった。
しかし、今日が明日へと必ずつづくとは思わない今、
今日の重みをひしひしと感じる。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」という、
ガンジーの言葉が身にしみる。
平穏無事にすごしているときは、死を意識することはほとんどない。
身近に死を感じたり、命の危険にさらされて、ようやく命には期限があることを考える。
死は確かに確実にやってくる。
21世紀、繁栄と衰退を繰り返し人工知能(AI)が人間の代わりの役目に
打って変わりつつあるまで進化した人類でさえ、たった0.1nm(※ナノメートル)、
※1ナノメートルは1/10,000,000mm
1/1億mmの未知のステルス型のコロナウイルスに脅かされ手をこまねき大混乱し、
日に日に相乗的に蔓延し、命を落とす人はあっという間に一桁ずつ増え収束が見えない
毎日を戦々恐々とすごしている。
地球の空気と水と大地を欲望と快適さを引き換えに汚しまくり虐めて来た人間。
地球の肺と言われる熱帯雨林地帯も動物も人間の都合の良いようにむさぼり、
激甚災害が頻発するようになっても、まだ一部の大国が貪りをやめないし、
それ以外の諸国も説得を諦めてしまっている。
立ち上がったのは政治家でもロックスターでも大富豪でもなく、北欧スウェーデンの
当時15歳(現在17歳)の少女、
グレタ・エルンマン・トゥーンベリさんだった。
好き勝手して地球や動物を虐め来た人間達の英知を結集しても
米粒の1/200万の大きさのウイルスには防戦一方が精一杯。
福島第一原発が東日本大震災でメルトダウンし、甚大な被害を出し続けている。
その事故の際に日本を救った東京電力福島第一原発所、故吉田所長が、
「自然を甘く見てはいけない」と遺してくれたが、
今地球上で人類の前に立ちはだかっているひとつのウイルスで、
地球上の活動が止まってしまった。
人間がやりたい放題やって来た自然のしっぺ返し(ツケ)だと受け止めている。
国宝級の志村けんさんも、訳の分からないうちに意識がなくなり命を奪われたと思う。
今、地球上で南極以外、誰が何処に居ても感染して明日命が終わるかもしれない。
そのなカオスな日常に自分自身がいる。
「残りの人生」を真剣に考えた時、今日という日は特別な日に変わりつつあり、
今日という日は残りの人生の最初の日。
というより
今日という日は残りの人生の突然の最後の日になるかもしれない。