無事にショートステイへ | 平凡なようで平凡じゃない主婦の話

平凡なようで平凡じゃない主婦の話

同居嫁歴35年。
老害いまだ衰えず。
おまけにダンナもクセ強で
もはや周りは敵だらけ。
最近は実家じーさんのことで
頭を悩ませることも多々あり。
穏やかに暮らせる日が来るのはいつ?!


こんばんは。


待ちに待った今日。
実家じーさんを無事に
ショートステイに送り込めた。

昨夜はあれから
思ってたよりも早く寝てくれた。


そして今朝5時には

バタンバタンとクイックルワイパーを

かけたりしていた。


なんて書くと

じーさんはまるで綺麗好きのようだが

そこは全く違う。


ただ、やたら窓枠とか網戸とか

外から見える部分だけは

妙に綺麗にしたがる。


昨日の怒りスイッチが

少しはおさまっているかもと

期待したが全然だった。


それどころか

ますますひどくなっていた。


何に対しても怒り狂い

大声で怒鳴り散らしていた。


それでも今日は【療養】に行くんだと

言うことだけは認識していていた。


ショートステイ先まで車で30分ちょっと。

予約は10時だったが

兄には早めに来てもらうことになっていた。


兄とじーさんが会うことは滅多にない。

兄がくればじーさん少しは

おとなしくなることを

少なからず期待していたが

とんでもない誤算だった。


怒り狂っているじーさんを見た兄は

とても驚いていた。


まだまだ時間に余裕があるのに

じーさんの頭の中は

時間計算すら出来なくなっていて


もう行かないと間に合わん!

この馬鹿野郎がっ!

お前らいつもノロノロしやがって!

早くしろっ!


鬼のような形相で喚き散らす。


兄が必死に話題を他に持って行こうと

じーさんに話し掛ける。


たまりかねて、こっそりショート先に

早めに着いてもいいか電話してみたら

オッケーとのことで

30分早く家を出た。


車中もはやりブツブツ怒っていたが

暴れることはなかった。


とは言え

やはり兄に同行してもらって良かった。

これが私1人だったら

こっちがパニックになっていた。


出発する前に1週間以上

いや、もっと前から同じ格好だったのかもの

汚い服を着替えさせて行きたかったが

拒否られた。


ショートの職員さんに事情を話し

もし出来ることなら

早いうちにお風呂に入れて欲しいと

お願いした。


入り口でじーさんを引き渡したが

大人しかった。

これは想定内。

猫被りが得意。

でも時間が経つと本性を現すはず。


帰りの車で兄と話をした時

兄から


よく頑張ってくれたね。

あれは大変だったよね。

俺からはあげられないからさ。

じーさんの預金から100万くらい

貰っちゃいなよ。

そのくらいの褒美って言うか

報酬がなきゃ

あんな大変な世話やってられんよね。


と言われたので

もちろん貰っておくことした。


実家に戻り生ゴミなどを片付け

兄は戻って行った。


私はじーさんの便秘薬、お菓子類を持って

もう一度ショートへ行く羽目になった。


今飲んでる薬は便秘になりやすいらしく

もしなった場合

家族に薬を持って来させると言われた。


ただてさえ食いしん坊なのに

多分満腹中枢がイカれつつあるので

パンやお菓子も買い足して持って行った。


それらを渡した時

じーさんはお風呂に入れてもらって

気持ちよかったと言っていたと

報告を受けた。


本当にありがたい。。。。。



その後、用事を済ませて

ようやく自宅に戻ったのはお昼過ぎ。



ホッとしたのと身体の怠さで

ソファーに寝そべったら寝落ちした。



あれだけ寝れなかったのに

30分程度だったけど

ずいぶんと身体が軽くなった。



軽く掃除機をかけ

晩御飯の支度をし終わり

じーさんのホームの荷物を

少しまとめたりした。


じーさんの衣類を畳んでいた時

そう言えば昨夜じーさん

枕カバーとか洗って干してあった。


しばらく家を空けることで

頭がいっぱいになって

夜中に覚醒しちゃったんだろうな。


そう思ったら

何だか切なくなって涙が出た。


あれだけ憎くて

消えてしまえと思っていたのに

いくら認知症とは言え

じーさんの気持ちを考えたら

なんとも言えない気持ちになり


洗濯物を畳みながら泣いてしまった。


じーさんから離れてようやく

じーさんの気持ちを

汲み取ることが出来た。


でもじゃあまた目の前に

じーさんがいたら

きっとこんな気持ちにはなれないだろう。


ご飯は美味しく食べれただろうか。

おとなしくしているだろうか。

ちゃんと眠れているだろうか。


じーさんのことを案じる私がいる。



切なさはあるけど

こうするしかなった。

こうなってよかったんだと思っている。



お腹の具合は今のところ

大丈夫な感じ。



明日、明後日は

もしショートから連絡が来ても

兄に頼んであるから

私の電話には掛かって来ない。


母が亡くなってちょうど8年。

入所するとは言え

まだまだじーさんの用事は

この先も続くけど。



私は明日、神戸に向かう。

体調悪くなりませんように。