とらまめ日記 -7ページ目

とらまめ日記

古い料理本の写しとか、治療中の病気(間質性膀胱炎と乳癌)のこととか、思いつきで色々書いています

今日は、乳癌の手術に向けて受けた検査の結果説明の日でした。

 

日頃は面の皮の厚さで定評のある私ですが、さすがに朝昼は食欲がなかったですキョロキョロ

 

午前中に仕事をやっていても、何となく手が止まって「どうかな…」と、考えてしまう始末。

結果を聞くまではどうしようもないって分かってるんですけどね💦

 

午後、病院の近くで夫と待ち合わせをして、およそ一ヵ月ぶりの主治医の先生と再会を果たしました。

目の前には書類の山。

 

「まずは検査の結果からお話しますね。」

きびきびと話す女医さんの言葉に固唾を飲みました。

心電図、血液検査、尿検査、肺機能、MRI、CT、骨シンチ…。

 

心電図で不整脈が引っかかって「風邪が原因だったかもしれないし、ストレスで出る事もありますから自覚症状がなければ心配しなくていいかもしれません…が、手術前なので念のため精査しましょう。」と、心エコーと循環器科の予約を入れられて、いきなり心にダメージを食らいました。

 

そして、画像診断の結果、大きさは約2㎝

 

骨や内臓への転移はなしキラキラ

 

遺伝子検査も陰性キラキラ

 

癌の性質も大人しめキラキラ

 

「摘出してみないと正確には分かりませんが、現状では脇のリンパへの転移が見られないのでステージⅠかⅡaと考えています。」

 

「はい。」

 

一番欲しかった言葉を貰えて、正直言って膝が震えました。

 

「手術では癌から2cm離れた部分を切除しますので、単純に言うとMAXで6㎝抉ります。」

 手術中に乳房の脂肪を集めたりしますが胸の形は変わります…これはもう、努力しますが…、としか言えません、と言われました。

 

「手術の前日に胸のこの辺りを切る、というマークをさせてもらいます、その時にもう少しお話できると思います。」

「よろしくお願いします。」

「不安はありませんか?」

「癌をきれいに取ってもらうのが一番だと思っています。」

 

正直な気持ちを伝えたところ、「下着をつけたら分からない位には出来ると思います。」と言われて、安心しました。

 

「以前は乳癌の手術の時には脇のリンパ節を切除していましたが、今は、手術中に脇のリンパ節を一部取ってセンチネルリンパ生検という検査を行って、リンパ節の中の癌細胞の有無で取るかどうかを決めています…現行では転移は見られませんが、これはやってみないと分からないです。」

 

転移の有無とかは手術中に執刀医と病理の先生で話し合うそうで、やっぱり癌の手術はすごいなと感心するだけでした。

 

もしも脇のリンパの摘出(廓清)までやったら今後は左側で重いものを持ったり出来ないし、色々な合併症の可能性がある事を説明されて。

 

「脇のリンパ節の廓清だけでなく、乳癌の手術の後は生活が大きく変わります、温存術の方は放射線治療が必要ですし、ホルモン治療も長くかかります。…その間は当然副作用もあるし、精神的な辛さもある事を家族さんにお伝えしたかったんです。」

 

先生…いい人!!

そう思っていたら。

 

「生きるための手伝いなので、しっかりやります。」

 

夫も良い人だぁ!?

 

こんな時には自分がそれほど『善良』ではない事が気になりますが、その辺はこれからの人生で何とかしたいと思います。

 

「では根治に向けて、治療を始めましょう。」

 

クリニックの初診から1ヵ月半、ようやくここまで来られました。

多分これからの方が大変でしょうが、早期で見つけられたからもらえた『根治』という目標なので、精一杯頑張ります。

 

 それから、入院日と手術日にやる事、手術の流れ、術後3時間は絶対安静になる事…それ以降はある程度の自由が利く事などの説明を受けました。

そう言えば入院は術前1日、術後2日なんですよ。

結構短いよねと思っていたんですけど。

 

「皆さん翌日から普通に過ごされますね、中には病棟から姿が見えなくなったので慌てて探し回ったら売店まで行ってた方もいて…予後の事もありますから自己判断で動き回らないで下さいね。」

 

皆さん元気…。

 

それは術後2日で退院する訳だ、と納得しました。

 

最後に先生から。

 

「乳癌と言われた時から、ご自身では気が付かなくても心はダメージを受けていると思います…癌はそういう病気なんです。」

 長期戦になりますから楽に過ごせる工夫をしてください…不安な事があれば何でも聞いてくださいと、言って頂いて、今回の診察は終わりました。

 

夕方近くの予約だったからなのか、一時間近くお話してくださいました。

 

それから夫と街を歩いて。

 

「晩飯、餃子食べたくない?」

「あ、いいね。」

 

という訳で、帰り道、王将で餃子とビールで乾杯しました。

 

朝から食べれてなかったから、餃子と回鍋肉が沁みました爆  笑

 

「今はまだ治療が始まってないから何ともないし、ピンと来てないけど、手術して放射線やらホルモン療法やらが始まったら泣き言を言うようになるんだろうね。」

 

とりあえず、今のうちから謝っておこうとする私に。

 

「老後の遊び仲間がおらんと困るから、頑張って。」

 

良い人ムーブを続ける夫。

 

「ビールまだ飲む?」

「『間質性』の方で、ビールは1杯でやめないと痛くなる。」

「あー、色々大変やね。」

「去年は病気の当たり年だったよね。」

 

どっちも長く付き合うことになると思うけど、いつかは克服したいと思いつつ久しぶりに悩みから解放された楽しい時間を過ごしました。

 

ご心配頂きましたが、目標は緩解ではなく根治になりました花

治療が始まったら泣き言を言うかもしれませんが、初期の乳癌の治療について綴っていきたいと思います。

 

よければ、お付き合い頂けたらありがたいです。

 

私は20代半ばから10年近く、中規模の病院の病棟クラークをやっていました。

病棟に行くと1人はいる、事務服を着た職員さんの事です。

 

所属は医事課だったけど病棟に席があって、入院患者対象の請求事務や入院・検査の手続きに関わる業務を主にやっていました。

 

昼休みには看護師さん達と病棟の休憩室でご飯を食べるんですけど、緊急の入院があったらすぐに表に出ないといけないので、全員休憩室に入るとまず大急ぎでご飯を食べてから、雑談したり、ゆっくりしていました。

…そのせいで、未だにご飯を食べるのがとても早いです💦

 

その時に聞いた話ですが、昭和の頃は癌の告知はまず担当医から家族に行うので、家族から「本人に言わないでもらいたい」と言われたら、患者さんには告知を行わない事が多かったそうです。

今ちょっと調べたら、1991年のがん告知率は13%という数字がありました。

元になる文献が探せなかったので確定ではありませんが、多くの家族が病名を伏せて「頑張れば治るから」と言っていた時代だったみたいです。

『癌は不治の病』の時代だった事を思えば、仕方ない選択だったのでしょうね。

 

私が入職した頃は、『癌は死の病ではない』と言われ始めた時期だった事もあって、出来るだけ告知して患者さん本人を含めた医療チームで治療に取り組む姿勢がスタンダードになった頃でした。

とはいえ、まだ告知を拒む家族さんもいて、主治医の先生と病棟師長が時間をかけてお話をしていたのを覚えています。

 

1997年に医療法でインフォームドコンセント(医師など医療従事者が患者に治療内容やリスク、代替手段について十分に説明して同意を受けてから治療を始めるプロセス)が明文化された事も、癌の告知を大きく変えたきっかけになったと思います。

 

2025年は、初診で先生から「生検しないとはっきり言えないけど、ほぼ癌で間違いないですね」と言われます…というか、言われましたニコニコ

「この大きさだったらしっかり治療したら大丈夫、怖がらなくていいよ」とも言われました。

 

紹介された大きな病院でも、何一つ隠したり誤魔化したりすることもなく「乳癌です」って言うし、「超音波検査で見える大きさ的にはステージ1に見えるけど、これからの検査で全身の状態を見ないとステージ4の可能性は否定できないです」と、しっかり釘を刺されます。

多分ステージ1で行けるだろうと思いつつも、何かのはずみで胸やら背中やらに痛みを感じたら「もしかしたらここにも癌が…プンプン」と焦る毎日です。

 

自分の病名を知らされてショックもあったし動揺もしましたが、webや本で病気の事を調べたり、手術に向けて仕事の調整を始めたり、自分が乳癌に罹患していると知っているから出来る事がたくさんある、とも感じています。

落ち込んだり悩んでみたり、検査のキツさに憤る時間も私の中では必要なんですよ。

 

もしも未だに癌が不治の病だったとして、医師から私の病名を宣告された夫が「妻はああみえて繊細なので…」と告知を拒んだら、夫は弱っていく私をどんな気持ちで励ますんだろうショボーン

私は日々弱っていく中で、夫の言葉を信じて「治る」ための治療を続けられるんだろうか。

 

…無理ですね💦

絶対どこかで爆発するし「癌なんでしょ!?」って詰め寄ると思います。

 

そう思うと、患者本人に『告知をしない』選択は、医療現場にも患者にも家族にも多大な精神的負担を強いていたんだなと感じました。

昭和の大人たちの強さに、頭が下がります。

 

検査が全部終わったら担当の先生から検査結果と治療方針の説明がありますが、「その時はご主人も一緒に」と言われています。

 

夫に話すと職場と相談してくれて、半休を取る事になりました。

職場からは「これから手術とか療養とかあると思いますが、調整できるから言ってください」と言われたそうです。

 

どうしても癌にならないといけないなら、医療チームと患者と家族が同じ情報を共有して、同じ方向を見ることから治療が始まる現在で良かった。

 

せっかくの『令和の乳癌患者』なので、分からないこと、不安な事は全部聞いて、自分にとって一番良い治療の方法を先生たちと一緒に探していきたいと思います。

 

熱は下がったけど鼻水と咳が止まらない中、MRIと術前一般検査を受けに行ってきました。

 

咳止めを飲んで、のど飴とうがい薬+コップ持参で周囲の人に「風邪をうつされるんじゃ💦」という心配をされないよう万全の対策をして臨みました。

 

医事課で受付後、MRIの予約時間までに術前一般検査(採血、検尿、レントゲン、心電図、肺機能検査)を済ますため医各検査室を回りました。

健康診断と内容はほぼ同じなので困る事もなかったですが、一番厄介だったのが「肺機能検査」でしたキョロキョロ

 

小まめに嗽をしたおかげで待合で咳き込むことはなかったけど、絶対にムセる自信がありました。

「この位の事で咳き込むなんて…手術を延期した方が良いかもしれませんね」とか、検査技師は絶対に言わないと分かってはいても、つい考えてしまうんですよえーん

 

勝手にビビる私をニコニコしたおじさん技師さんが対応してくれて「これを咥えて鼻をつまんでから何回か深呼吸をしてもらいます…私が『はい』って言ったら肺の空気がなくなるまで吐いてくださいね」と説明されました。

 

「すいません、風邪が治ったばかりで咳き込むかもしれません」

 

そう言うと、技師さんはなぜか「大丈夫です」と自信満々でした。

 

何が大丈夫なんだろうと思いながら浅い深呼吸を何回かやった後、「はい!」の掛け声で思い切り息を吐くと、喉の不快感が押し寄せて来て、そのまま咳が止まらなくなったんですが。

 

「咳をしてても大丈夫です、止めないで続けて下さい、はい!!…このまま肺を空にしましょう!!」

 

あ、咳しててもいいんだびっくり!?

 

息を吐き終えた途端「はい、大丈夫でした」と言いながらティッシュの箱を差し出されて、ゴホゴホ言いながら鼻をかませてもらいました。

 

もう一つの『吐く時間の長さを調べる検査』でもむせて良いからと言われて、ゲホゲホ咳込みながら何とか及第点を頂きました。

 

「きつかったでしょう?お疲れ様でした。」

 

技師さん…プロでした照れ

長い事お仕事をされていると、色んなイレギュラーがあるんでしょうね。

 

無事に術前検査を終えてMRI室に行くと、磁気対応のマスクと検査着を渡されて「検査に30分かかりますから、点滴の前にお手洗いに行ってください」と案内されました。

 

戻ってきたら点滴をつなげてもらって、造影剤が入った注射器を繋げられて

金属を持ち込んだら危険なので、ピアスやペースメーカー等、何度も確認を受けて準備完了です。

 

この検査では、患部を立体的に撮影して切除の参考にすると聞いていたので、横になってやる検査でどうやって胸を立体的に撮影するんだろうとずっと不思議でしたが。

MRIの検査室に入ってすぐに理解しました。

 

横になる為に敷かれているマットレスの一部が外されていて

そこに裸の胸を入れ込むスタイルでした。

 

「一旦検査台に座りましょうか。」

 

言われて、マットレスに正座をして。

 

「ゆっくりうつ伏せになってください」

 

言われるままにマットレスの上に寝そべると、穴の中に胸が収まっているかを確認されて

毛布を掛けてくれた後。

 

「腕は上に伸ばしてください」

 

正直に言うと、これが一番つらかったです💦

肩いたい💦

 

音がすごいからとヘッドフォンをされて、後はされるままに機械の中で目を瞑っていましたが、技師さんの言う通り磁気の音がうるさくて寝る事も出来ない。

一回ウトウトしたんですが、一際大きな音に驚いて体が跳ねてしまいました。

 

途中から「磁気音を無理やり言葉に変換するゲーム」に勤しみ、「オトウトオトウトオトウトオトウト…弟しばらく会ってないけど元気かな…」と謎の連想ゲームに発展させて何とか30分をやり過ごしました。

 

後一時間続いたら発狂したかもしれませんガーン

 

「お疲れ様でした、終わりました」

 

検査台が下がったのを確認してからゆっくり体を起こしたところ、肩が強張ってしまってどうしようもなく。

「ゆっくり大丈夫ですよ」の声に甘えて、一旦体を横にしてからそろそろと起き上がりました。

 

「CTの時は造影剤を入れられるのがすぐに分かったんですけど、MRIの時は分からなかったです。」

今更の疑問を口にすると、看護師さんが点滴の針を抜きながら。

「どちらも造影剤と言ってますけど薬剤が違うんですよ…だから体への入り方も違うみたいですね」

そう教えてくれました。

 

「尿と一緒に排出されるのは一緒なので水分はしっかりとって下さいね」

最後に念を押されて、MRIを後にしました。

 

検査の後は乳腺外来に戻って検査終了の報告と、造影剤の副作用が出ていないかの確認をしてもらって本日の用事は全て終了です。

 

費用は全て込みで1万6千位でした。

乳癌の告知を受けてから、万単位の診療費に慣れてきた自分が怖いです💦

 

来週は夫と一緒に受診して、結果の説明を受けます。

 

胸の他に癌がありませんように。

腫瘍が切りやすい位置にありますように。

 

今のところ願いはこれだけですね笑