競輪選手になる前の競輪学校時代
全校生徒の前で偉い先生から
「おまえは敵がいないだろう」と
言われたことがあった
中間試験に学科と他に口頭試問もあって
その口頭試問の時
僕は一生懸命にしゃべっていたらしく
その偉い先生がそれが気に入ったのか面白かったのかわからないけど
皆んなの前でわざわざ名指しで
おまえは敵がいないだろうと言われた時
ん？敵⁇ 敵‥‥
敵の意味がわからなかった
その先生には口頭試問以来
卒業するまで
ずっと可愛がってもらった
昼休憩に呼ばれてキャッチボールしたり
在校成績良くないのに在校成績いい生徒と一緒に
マスコミのインタビューを受けさせてもらったり
何が良かったのかわからないけど有難かった
競輪学校を卒業して競輪選手になり
ある時
親戚の集まりがあり
そこでいつものようにペラペラ喋っていると
親戚の一人が急に
「おまえ敵がおらんじゃろ」と言ってきた
その言葉を競輪学校時代に先生からも言われたと
親戚に言い
その親戚に敵がおるん？と聞いたら
「普通は敵か味方かのどっちかよ」
と言われ
その時も敵の意味がわからなかった
喧嘩もしたし腹が立つこともあるけど
憎んだり恨んだりも確かになかったし
嫌いになった人はいなかった
皆んな幼い頃は敵味方はなかった
それが上か下かの大人の世界に入ると
敵味方分け始める
幼い頃は
自分から見て皆んな友達や仲間だったはず
敵はいない
だから無敵
戦って戦って勝利する無敵とは違い
敵味方関係なく皆んな友達仲間
相手から見て敵と見られても構わない
自分が相手をどう見るかどう思うか
皆んな神ではなく人間
上も下もない個性
十人十色 色の違い
赤が偉い白はダメではない皆んな個性
だからあれでいい それでいい これでいい
それがわかるとまた幼い頃に皆んな戻れる
無敵の人生は楽しい
なぜなら心に壁が無いから
皆んな友達や仲間と見るから
誰とでもすぐ仲良くなれる
今はとにかく
徹底的に許しを極めていけば大丈夫
丸腰人生は気楽です
こっちは友達と思ってるけど
敵と見るなら
やるならやれと無意識に思ってるから
武器を持たず丸腰だから身軽です
さーさー丸腰人生遠慮なく