背泳の指導(3) | 水泳道のブログ

背泳の指導(3)

◆いわゆる手つき背面キック


頭は支えるか、自分で泳げるようになったら、自分で泳がせても構いません。

両手は身体のワキにおき、気をつけにならないように力を抜かせます。

ヒジを脇腹につけた状態のまま両手を横に広げ、広げた手を勢い良くお尻の下までかかせます。
ここでは、泳ぐために手で水をかくことをはじめて教えるところです。


決して水中で手を動かすだけにならないように、しっかりと水をかかせてください。


これが出来れば、25メートルの背面キックは、すぐに出来るようになってしまします。


注意する点は、いつも同じ、体を水平に保てるように、腰が沈まないよう背中の筋肉で腰を持ち上げるようにさせることです。広げて、かく!広げて かく!の動作の繰り返しです。
かくときは、お尻の下までしっかりとかかせるのがポイントです。


生徒は、かいたときに、自分の体が進行方向に進むのを体で覚えることが出来ます。
進んでいるとわかるともっと早く進みたいと思うようになります。


そこでもう1つのポイントを指示します。
「かいたときに、指先までしっかり伸ばせ!!!」
「伸びたときに体も伸ばせ!!」


そしてまた、キックが止まらないように、注意を与えます。
「キックが止まるぞぉ~」「キックとめるなぁ~♪」

「かき終わったらぁ~」「指先までぇ~」「しっかりのばせぇ~」
「そうだぁ~」「いいぞぉ~」「その調子ぃ~」


「前に進んでいるのわかるかぁ~」「早い早い すごく早いよぉ~」
背泳は特に、自分の泳ぎが見えないので、状況を説明してあげるのも効果的です。


泳法を指導しはじめ、このあたりから生徒の「見て見て」攻撃が始まります。
沢山見てあげて、沢山褒めてあげましょう!!


良い指導員は 褒め上手です。


手の力には、左右の違いがあります。
体が曲がってしまう子供もいますが、あまり気にせず泳がせましょう。
背泳の指導は、まだ始まったばかりなのですから。

曲がろうが何をしようが、自分が泳げているということを、実感できることの方が大切です。

水泳指導が、生徒の感動につながり、どんどんやる気を起させてくれます。

ここから先の体験は、生徒にとって、ひとつひとつが全て初めての経験です。

キラキラした瞳は、指導者にとっての、一番のご褒美になるに違いありません。
そして、水泳指導に携わってよかったなと実感できることでしょう。



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