私たちの方へ、ズカズカやってきた小太りオッチャン!




カチ子がアワアワしてるのを見て、

彼がうしろを振りかえると、もう彼の真横まで小太りが来ていた。




小太りは彼の隣にあった、空いた椅子に

勝手に腰かけると

小太りは、彼の鼻先がくっつく位に顔を寄せて

「さっきの言い方はなんや!」

口調は落ち着いていたが、明らかに怒ってる様子。





やっぱりまだ、言い足りてなかったんやぁぁ。

滝汗滝汗滝汗




小太りは彼の反論を待たずに、続けて言った。

「お前、いったいいくつやねん!」

若造に怒鳴られて恥かかされたんにイラついてるようだ。おそらく、小太りは50代半ばくらいかな。






しかし、携帯マナーに、年関係ないもんね。

あんな大きな声で店内でベラベラ長いこと喋って、明らかに小太りが悪いもんね。





「俺は50じゃ!文句あるか!」

と、言い返した!






そう、彼は若く見えるが当時50歳

パッと見は30代と言われても信じるくらい若く見える。カチ子も最初に出会ったときは、そう思った。





小太りは、ハッとして

「ほんなら、ウサギか!」

どうやら、干支のことを言ってるらしい。




「辰やけど!それがなんや!」

ムッとしながら。




小太りは、彼が思いの外年取ってたことに驚き

怒りを忘れてしまったようだ。

小太りは、年こそは言わなかったが、おそらくそんなに変わらなかったのだろう。





小太り

「まぁ、、、あれやな。

ワシも悪かったけど、あんな言い方されたから怒鳴り返してしまったんやぁ。言い方、気を付けへんと相手悪いと怪我するから、アンタも気ィつけやぁ」

ニヤニヤと言い残して小太りは店を出た。





あぁ、よかった。

とりあえず、大事にならんかったと胸を撫で下ろしたカチ子。





彼はというと、年齢を言うことであっさり小太りが引いてしまったので、拍子抜けしたようだ。

まだプリプリしている様子。





彼は、去っていく小太りに捨て台詞で

「相手がどうとか、関係ないねん!

悪いもんは悪いんじゃ

ボケ!」





いや、もう聞こえてへんから。





小太りが店から見えなくなってから

カチ子達が店を出ようと立ち上がった。

店外乱闘になってしまったら、カチ子一人では止められない。





そのとき!





えっ!あれ?

みんなめっちゃ、こっち見てるやん!

店内の注目をあびてる滝汗





そりゃそうだ。

あんだけ、怒鳴りあってた人やもんね。

みんな見て当然や。





そしてこれは、決して羨望の眼差しではない。

ヤカラを見る眼差し。。

あぁ、もう!!

恥ずかしいったらありゃしないえーん





カチ子は頭を低くしてレジへと向かった。





彼は平然として歩いてる。

この時の彼の心中は

自分は悪くないもんねー、むしろ退治したった!

くらいだろう。




もうちょいスマートだったら、羨望の眼差しになったんやろうなぁ。

と思いつつ、いそいそと家に帰るカチ子であった。


おわり