学指揮のお話 第12話 | スイブログ ~国立長野高専吹奏楽部~

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国立長野高専吹奏楽部のステキ☆な軌跡(奇蹟)

こんにちは!
学生指揮者の浅野です。
 

夏も終わりに近づき、秋の気配が漂っております。
これからは過ごしやすい季節になりますね♪
 

前のお2人がインターンについてふれていましたが、私も無事インターンが終了しました!
今はまだ夏休みですが、授業を受けに学校に通ってます。
低学年の頃は暇で暇で困っていましたが、今年はとても忙しいです…
 
 
 

さて、今回は指揮者』についてお話ししたいと思います。
指揮者にはどんな役割があるのでしょう?
自分で音楽を演奏することは出来ず、前でテンポをとっているだけ…に見えますよね。
クラスの友達に「指揮者って必要なの?」と言われてしまったくらいです💦
そんな指揮者とはどんなものなのか、いろんな人に知ってもらいたいなぁと思います!
 
 
 
指揮者って何者?
 
指揮者の最も大きな役目は、複雑に流れていく音楽の交通整理をすることです。
まず、楽譜に書かれている音符や指示をオーケストラに正確に演奏させ、そこに自分が考えた音楽の内容を盛り込み、聴衆に伝え、感動させたいと欲心します。
具体的に演奏中指揮者がやっていることは、正しく拍打すること、指揮棒でどのような線を描くのか、演奏の開始と停止、再開の合図などです。
 
 
 
最初の指揮者は?
 
現代の指揮者に近いのが、17世紀から18世紀前半のバロック時代、チェンバロやヴァイオリン奏者が演奏しながら弓で指揮していた、というものです。
また、杖で床をどんどん叩く指揮もあったそうですが、これはうるさくて演奏が全然聴けないと大不評。
この方法で指揮をしている途中自分の足の指を突き刺し、それが原因で破傷風になって死んでしまった人もいたそうです。
だんだん音楽が複雑になっていき、人々は指揮の専門家を熱望しました。
史上初の職業指揮者と認知されているのが、ドイツのハンス・フォン・ビューロ。
現代の指揮に必要なすべての要素を身に着けていたそうです。
 
 
 
指揮棒はいつ生まれたの?
 
日本では単に「タクト」と呼ばれることが多い指揮棒は、ドイツ語では「タクトシュトク」と言います。
「タクト」は拍子やリズムのことで、「シュトク」は棒や杖のこと。
先ほどにも関連し、指揮者という職業が出てきた頃、指揮棒は生まれました。
当時は巻紙が使われていたこともあったそうです。
 
 
 
指揮者の右手と左手の役割は?
 
指揮棒を持つのはほとんどの場合右手で、拍打の指示を与えています。
レガートやスタッカートやテンポ、音楽の線も明確に示さなければいけません。
このように、スコアに書かれている指示の全てを右手で行います。
出番の少ない左手は、音楽のクライマックスなど右手だけでは足りない場合に使うのが効果的とされています。
聴衆を感動させる場面で、左手は活躍するのです。
 
 
 
指揮者なしでもオーケストラは演奏できる?
 
指揮者の井上道義さんは、「20名以上なら指揮者は必要」と言っています。
コンサートマスターが演奏をうまくリードできれば、指揮者は必要ないみたいです。(ちょっと悲しい)
しかしどんな作品でも指揮者がいることで、その日、その時にしかできない演奏が成されます。
それは指揮者の力量にもよりますが…
 
 
 

世界にはいろいろな指揮者がいて、いろいろな演奏が生まれます。
奏者や聴衆の心を掴むには勉強や経験、いろんな努力、何より音楽への愛が必要です。
演奏家の中で一番個性的(変人)なのは指揮者なんじゃないかなぁ、と私は思います(笑)
演奏会に行く機会があれば、指揮者にも注目してみてください!
 
 
 
私が学指揮になり、初めて合奏をした時からもう少しで1年が経ちます。
早い…!
まだまだまだまだ足りないことだらけですが、部員の皆さん、もう少しお付き合い下さい<(_ _)>
 
 
それではこの辺りで失礼します。
よい3連休をお過ごしください。
 
次回はあかねちゃんです!