2019年2月伊仏独旅行記-その7(パリ観光~TGVでトリノへ) | Suisetzの徒然日記<R-side>

2019年2月伊仏独旅行記-その7(パリ観光~TGVでトリノへ)

この日はリヨン駅で妹と待ち合わせ、パリ市内の観光へ。

 

その前に、駅の構内にピアノが置いてあるのを発見。

通りがかりの人が適当に鍵盤を叩いたり練習したりしていて、誰でも気軽に使える感じなので、ちょっと弾いてきました。

 

外に出てリヨン駅の駅舎を眺めると、立派な時計台が付いていました。

 

とりあえず定番のエッフェル塔に行こうということになり、リヨン駅からシャルル・ド・ゴール橋でセーヌ川を渡って対岸のGare d'Austerlitz駅へ。

Gare d'Austerlitz駅も歴史あるターミナル駅なんですが…その2階あたりにメトロ5号線の線路が刺さっていて列車が走ってくるので、まるで遊園地の建物みたい。

 

ここからRERのC線でエッフェル塔の近くに行こうということになり、回数券を1枚もらってホームに入ったんですが、乗客が誰もいないし列車の来る気配もないし、なんか変。

清掃作業員がいたので事情を聞くと(フランス語の堪能な妹が聞いてくれた)、今日はC線は運休中、とのこと。

妹曰く、

「まあ、C線だからね。仕方ないね。」

とのこと。

首都の速達路線がそんなことでいいのか…。

そんな運休路線の改札を普段通り解放していていいのか…。

色々と突っ込みどころはあったけれど、とりあえずC線は諦めてメトロ10号線でエッフェル塔の近くに行くことに。

 

こういう時、切符が国鉄・メトロ・バス共通というのは有難いですね。

海外の方が日本の交通に運賃の不統一を挙げるというのもよくわかる。

 

パリのメトロは鉄輪式とゴムタイヤ式の路線があり、10号線は普通の鉄軌道。

車両はもっぱらMF67型が使われています。

 

La Motte-Picquet Grenelleで降り、Champ de Mars公園を通ってエッフェル塔へ。

完全に定番構図での撮影。

高さも外見も東京タワーによく似ていますが、これが東京タワー建造の70年近くも前、日本でいうと明治22年に相当する1889年に建造されたというところに当時のヨーロッパの先進性を感じます。

 

塔に近付くと怪しげな物売りや署名活動っぽい人など、色々な人が話しかけてきますが、これらはスルーが原則。

特に署名を求めてくる人は、署名に気を取られている隙にカバンから物を盗むスリであることが多いのだとか。危険。

とにかくこういう人は無視に限ります。

 

さて、折角なので上に登るのですが、日曜であったこともありかなりの行列。

ミラノ聖堂の時と同様に行列に並び、空港のような手荷物検査を受け、塔へ。

 

エレベーターに乗って塔に上ると、パリの中心部は高層建築が他にまったくないため、全方位で周囲の見通しが凄く良い。

セーヌ川や市街中心部を越えてモンマルトルのサクレ・クール寺院までよく見渡せる。

天気は降ったり晴れたりと安定しませんでしたが…。

 

振り向いて近くを見るとセーヌ川を渡るメトロ6号線の姿も。

 

展望台から一通り街を眺めたら、セーヌ川を渡ってエトワール凱旋門まで散歩。

 

イエナのロータリー中央には騎馬像があり、アメリカから贈られたジョージ・ワシントンの像だとのこと。

後ろはギメ東洋美術館で、奈良展の広告が出ています。

 

そして定番のエトワール凱旋門。

ロータリーの中央に鎮座していて地下から行くのですが、ちょっと入口がわかりにくい。

 

時間もあまりなかったので凱旋門には上らず、シャンゼリゼ通り沿いにあったファーストフードチェーン、Brioche Doréeで昼食。

サンドイッチとデザート、ドリンクのメニューを注文。

ちなみにフランスで「メニュー」というのはセットの意味。知らないと混乱しますね。

 

食事を終えて店を出ると、また晴れてきていたのでシャンゼリゼ通り側からも凱旋門を撮影。

 

帰りの時間が迫ってきたので、近くのGeorge V(ジョルジュサンクと読む)の駅からメトロ1号線でリヨン駅へ。

そして、ミラノ行きのTGV France-Italyでトリノの宿に戻ります。

列車はTGV Reseauで3電源対応車(38000形)のFrance-Italy専用編成ですが、乗車した9249列車はグルノーブル行きのTGV Duplex併結でした。

ちなみにTGV France-Italy車は側面にイタリア語とフランス語でパリ―リヨン―トリノ―ミラノって書いてあるんですが、イタリア語だとリヨンはLIONE、パリはPARIGIと表記するんですね。パリギ。

 

TGVはSemi-flex運賃で予約したんですが、1等と2等の差額が5€しかなかったので、1等車に乗ってみました。

2+1で3列配置の大きな座席、1列側の独立席を指定…は良かったんですが、1等車でも座席の向きは固定で回転しない。

トリノまで方向転換なしの5時間半、後ろ向きの座席でした。

 

TGVの原点であるLGV南東線を、Sud-Estとほぼ同型のReseau編成で…と、初乗車のTGVを満喫。

パリのリヨン駅からリヨンのサンテグジュペリ駅まで約400㎞をノンストップで走り、そこでグルノーブル行き編成を切り離して在来線へ。

在来線が標準軌だと高速列車が自在に乗り入れできていいですね。

 

やがて夜になってきたので、国境のトンネルに入ったあたりでビュッフェ車へ。

パスタとタルト・ドリンクのセットで軽い夕飯にします。

簡易調理のビュッフェ車よりもトリノに着いてから適当なバールにでも入った方が安くて美味しいものが食べられる気はしたんですが、外観的にも明らかに異彩を放っているTGVのビュッフェ車で食事してみたかったので…。

 

夕食後、再び座席に戻ってしばらくするとトリノに到着。

TGVはBardonecchia方面からミラノ方面に抜けるので、トリノの停車駅はTorino Porta Susaのみ。

 

宿はTorino Porta Nuova駅の近くなので、ここから地下鉄に乗ってTorino Porta Nuovaに向かおうとしたんですが…深夜まで動いているはずの地下鉄が、夜9時前なのになぜか動いていない。

仕方がないので、トレニタリアの中距離電車でTorino Porta Nuova駅まで移動し、宿に帰着しました。