私の「ドリームハイ」夢の続き | アラベスク&チャイムのブログ

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キム・スヒョン君を語るブログです


 

 

 

 


 ≪私のドリームハイ・・・夢の続き≫


 華々しい100回記念コンサートの
  ステージが つつがなく終了し 
 ヘミが安堵して楽屋に戻ると 
 突然、携帯が鳴った。

 「もしもし・・・」

ヘミが出ると 
 「記念コンサートおめでとう!!」
 いきなり 明るくそう叫ぶ
  サムドンの声が聞こえた。

 ヘミは

「おめでとうは

 私の言う台詞でしょ!!」と 
 相変わらずぶっきらぼうに答えた。

 でもすぐに嬉しくて 涙がこみ上げて
 「サムドン・・・サムドン・・・
  グラミー賞受賞、おめでとう!!」
 と 声にならない声で 
 サムドンに精一杯、気持ちを伝えた。

 電話の向こうのサムドンも 
 泣いているのか 
 しばらく声が聞こえない。

 「長かったよな。
  ・・・俺たち、頑張ったよな!!」

 そうやっと言葉にするサムドンは 
 相変わらず訛っていた。

 その訛りが嬉しくて 可笑しくて
 ヘミは泣きながら笑った。

 「サムドン。・・・訛ってる。」
 ヘミがそう言うと
 「I haven't changed abit!!
  サムドンは 笑ってそう言った。



 

 

 


 あの日。


 バスを追いかけて来たヘミに
 サムドンが熱いキスをして別れてから
 7年が過ぎていた。

 サムドンは ヘミが自分を
 アメリカへ送り出した気持ちに
 精一杯応えようと 
 7年間頑張ってきたのだ。

 

 

 

 



 ”ヘミの望む

スーパースターになってやる!!”

 サムドンは そう心に誓って
 アメリカへ旅立ったのだった。



 そして 一人ぼっちの寂しさに
 必死で耐えながら

 サムドンは 夢に向かって 
無我夢中で突き進んで行った。







 そして・・・

 

7年目のその晩。

 韓国人の誰も成しえなかった 
 グラミー賞をサムドンは手にしたのだ。


 まさしく、彼は 
 世界のトップスターの座に駆け上っていた。







 サムドンは胸にぶら下げた

Kのペンダントを 
 優しく指で触れながら 
 大きな声で 訛って叫ぶ。

 「来月、凱旋帰国することになった。
  ヘミ!!待ってろよ!!」



 そのサムドンの言葉に 
 ヘミは喜びに震えながら


 「うん。・・・うん。」
 とだけ答えるのが 精一杯だった。







  一方、Kのペンダントの
 最初の持ち主だったハミョン。

 マスコミの取材を受けた直後に 
 ハミョンはサムドンが
 グラミー賞を受賞したと耳にして
  学生服を着てヘミ達と一緒の
 サムドンの写真に
 「やったな・・・おめでとう!!」
 と小さく呟いて
 満足そうに微笑むのだった。

 

 



 そしてハミョンは 窓を開けて 
 星がきらめく空を見上げた。

 「私のひとつの夢が これで叶った。
  さて・・・
  新しい夢をまた探そうじゃないか。」

 そう星空に向かって 
 楽しそうに語るハミョンの瞳は
 まるで少年のように 輝いていた。





 

 

 

今回の「ドリームハイ」夢の続き

実は9年前に書いたものです。

 

2011年、韓国で放送されてすぐに

日本でも放送されたドラマだったのですが

スカパーDATVでの放送だったので

視聴できない人が多かったので

どんなドラマなのか説明するために

別の場所で、ノベライズを書いていて・・・

あまりにも思い入れが強すぎて

最終回の続きまで

勝手に書いてしまったものでした。

 

恥ずかしながら今回、少しだけ

手直しさせていただき投稿したのは

最近、私の過去ブログを読んでくださり

「ドリームハイ」のノベライズを

褒めてくださったのが嬉しくて

その方に読んで欲しかったからです。

 

彼女の望むサムドンとヘミの未来が

私の夢の続きと似ていたなら

とても嬉しいんですけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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