東叡山寛永寺根本中堂天井絵奉納記念 手塚雄二展 雲は龍に従う その二 | ”ピースの讃歌”

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会期は三月までですので、皆様方も、

足を運んでご覧くださいませ。

それでは、また❣️


※引用元

東叡山寛永寺根本中堂天井絵奉納記念

手塚雄二展

雲は龍に従う


2024年2月14日(水)〜3月5日(火)

午前10時~午後7時30分

第1会場(天井絵展示会場):日本橋三越本店 本館1階 中央ホール

[入場無料] 


<参考>


東叡山寛永寺根本中堂奉納天井絵《叡嶽双龍》について


 東叡山寛永寺の創建400年を記念して根本中堂に奉納されることになった天井絵《叡嶽双龍》は、 中陣の天井全面に描かれた縦6×横12メートルに及ぶ大作である。阿吽の双龍が複雑に絡み合いな がら金色の空から降りてくるイメージは、白土を下地に、中国・明時代の名墨を用いたグラデーションに よって立体的に描きだされ、周りには金箔・ 金泥・プラチナ泥を加飾することで、煌びやかな装飾性を 獲得している。

墨色豊かな二頭の龍は、中国において皇帝にのみ使用が許された五本爪の龍で、吽龍は天から 降りてくる龍が持つという宝珠を掲げ、阿龍の手には薬師如来を意味する梵字 「ベイ」が青いラピス ラズリによって入れられている。画家は南宋末の画家・陳容の龍図を参照するなど綿密な龍の研究を 経たのち、小下図を繰り返し作成して構想を練り、異次元の龍図を描き出した。 

本作最大の特徴は、400年近い年月を経た根本中堂の古材に直接描くという、日本美術史上稀な 手法がとられていること。墨や金彩の下から透過して現れた板の木目は、紙や絵絹に描かれた通常の 日本画とは大きく異なる、奥深くも豊かな表情を画面にもたらしている。

本作は、令和7年 (2025) に落慶法要を経て寛永寺へ奉納される。