こんにちは。勝呂美和子です。
今この状況で私には何ができるだろうかと色々考えたのですが浮かばず。
できることといったら静かに自粛することと、今までやってきたこと。
言葉を書くことだけなように思いました。
気が向いたら読んでね。という感じです。
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ナレーションを学ぶ25 緩急、高低、強弱を知る。
「真逆のことをしてみると前にわからなかったことが見えてくる」という感覚はありませんか。
私がしているナレーションの練習方法なのですが、ペースを一定にすることとなるべく緩急をつけずに、ストレートに読むこと。でした。
なぜその練習をしていたかというと、きちんと読めるようになりたいという思いからと前回の記事でも書いたのですが「私の読み方はどうも波があるようだ」と思っていたからです。私の読みはある一定のペースで波がくるので文章の意味というより自分の呼吸で読んでいたために、自分勝手な伝わりにくい読みになっていました。
それを直すべく取り組んだのが「とにかくストレートに読む」という練習です。
自分の味をつけず、なるべくストレートに、感情を入れずに、一定のペースで高低もつけずに読むようにする。
これを思いついたのは、あるサンプルを人に聞いてもらった時に、「感情が入りすぎていて報道としてはもっと抜いてほしい」という意見を頂いたからです。現在感情を入れているということは=抜くこともできるはずです。ただし注意して欲しいのはこれはあくまで「練習」としてのことで「本番」は違います。プロはその点使い分けできるので一様に感情を抜いたものが正しいナレーションかといわれるとそうではありません。
話を戻します。得るためにはただひたすらにストレートに読む。ということを繰り返します。私の場合は「波をなくす」作業でした。しばらくやってみて録音して感じたのは私は文章の最初のところで息を吸う時に音をのむこと。少し潜った感じで出発してしまうのです。そのまま上がって下がるので一連で聞くと波のようになる。「一発目の音が弱い」ということでした。
一定のペースで読んでみてわかる良い点は、今までの自分と比較できる所と、弱い発声が浮き彫りになる点。ごまかしが出来ないのでよりクリアに聴き取れます。
ある程度、一定の読みに慣れてきたと感じたら今度は今まで練習してきた物を組み込んでいきます。
そこで新たに見えてきたのが、緩急、高低、強弱。一定を繰り返してきたので「ここ!強調したい」や「スピード上げたい!緩めてみたい」や「ここ上げたい!」などの思いがいっぱい生まれているのでそれをまず組み込んでみます。最初は振り切って盛りに盛ってみて良いかもれません。そこからうまく足し引きをして、自分の読みを作り出していけたら素晴らしいと思います。
ブログにはコピーをすると書いてきましたが、コピーはもちろん大事だと思っています。世の中にはプロの読みが溢れていますから、そのテクニックを得るためには学び、技術を理解し、分析することは重要だと考えています。そこでコピーをしてみて組み込んでみて自分の読みに還元した時、果たして今、自分はどう読んでいるのか。
そこを追求するときは自分の読みをもう一度振り返ってみて新たな出発点を見つけてみる。
今回は新たな角度から見てみると違った発見があるかも。という話でした。
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