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【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR

 

 

インド発。

 

「魅惑的な悪」と名付けられたチョコレートが

インドの人々に与えた気付きとは?

 

|スゴい★PR《海外マーケティング最前線》●

 

 

 


Source HealthCare atHOME Official Facebook

 

 

【SUMMARY】


・経済成長著しいインドでは2040年までに1億2350万人が糖尿病患者に
・インドの生活習慣は糖尿病予防や発症後の健康管理にマイナス面も
・糖尿病、合併症への警鐘を鳴らす画期的なビジュアルのチョコレートを発表

 

 

【STORY】

 

 

「世界の糖尿病の中心地」と呼ばれるようになってしまった国をご存知ですか?

 


同国の成人病患者数は、6920万人から2040年までには1億2350万人にまで増加すると予測されています。

 

このような予測を発表したのは、HealthCare atHOME (HCAH)という在宅医療・病院外でのヘルスケアサービスをワンストップデスティネーションとして提供している機関のCEOである Vivek Srivastava氏です。

 

同氏は以下のようにコメントを続けています。

 

「こうした状況にもかかわらず、多くの糖尿病患者の健康管理はいまだ不十分なのです。様々な病気(合併症)を引き起こしてしまう可能性がある生活習慣の危険さに気付かないままに暮らしているのです。」

 



Source HealthCare atHOME Official Facebook

 


' インド '


経済成長著しい同国では、その糖尿病患者数のみならず他国に比べて高い成人の糖尿病罹患率と早い平均発症年齢も危険な水準にあります。

 

 

HCAHのCEOが警鐘を鳴らしているように、インドではその生活習慣も糖尿病など生活習慣病のリスクを高めているようです。

 

例えば、運動習慣の少なさ、そして食習慣に目を向けるとフライスナック菓子やお砂糖たっぷりのチャイティーやクッキーなどを日に幾度も摂取していることなどが挙げられます。

 

また、インドの人は病気になっても悪化してからでないとあまり医者にかからないという傾向もあるそうです。

 


このようなインドの人々の病気を予防しようとする意識や、発症後の生活習慣改善など実際のアクションが欠如していることを危険視した先のHCAHは、人々に糖尿病と生活習慣、また申告な合併症への気付きを高めてもらおうとあるプロダクトをリリースしました。

 

それがこちら。世界糖尿病デーに合わせてニューデリーで開催されていたフードフェスタでお目見えしたものです。

 

 


Source HealthCare atHOME Official Facebook

 


' Dolce Mar '


フランス語とイタリア語で「Sweetly Bad」を意味する名前が付けられたチョコレートです。

 

糖尿病を引き起こす生活習慣やその合併症に対して警鐘を鳴らす目的でなぜあえて甘いチョコレートなのでしょうか。

その答えは、箱を開けるとわかります。

 



Source Marketing Interactive

 

 

人間の体のパーツ型のチョコレートは、それぞれが糖尿病患者が適切な治療や生活習慣改善を行わなかった場合に発生のリスクが高まる症状を示しています。

 

例えば心臓は冠動脈疾患を、肝臓は肝疾患・肝臓がんなどのリスクが高まることを、目は糖尿病性網膜症とそれによる失明を、そして足はそれを切断しなくてはならなくなる危険性を示しています。

 


もちろん食べても美味しいチョコレートですが、今回の目的はもちろんそこではありません。

 

HCAHの狙いは、「甘い誘惑の背後にある、糖尿病をきちんと管理しなかった場合に起こり得る苦い真実」に人々が目を向けるようになることでした。

 


ショッキングな見た目のチョコレートは、インドの人々に認識を変える一つのきっかけとなったようです。

 

 


※HealthCare atHOME OfficialWebsite
https://hcah.in/

 

 

 

※ニュースソース

※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/can-you-resist-eating-these-delicious-dolce-mal-chocolates/

※branding in asia
https://brandinginasia.com/body-part-shaped-chocolate-unique-diabetes-awareness-campaign-launched-india/

※Mumbrella Asia
https://www.mumbrella.asia/2017/11/indian-charity-creates-malformed-organ-shaped-chocolates-show-diabetes-damage

※Campaign Brief Asia
http://www.campaignbriefasia.com/2017/11/mccann-health-releases-healthc.html

 

 

■今号のスゴい★PR

 

 

英国発。

 

新ゲームアプリ登場。

Mrビーンと謎解きに挑戦してロンドン市内観光が

お得になるバウチャーをGET

 

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Source Play London with Mr Bean

 

 

【SUMMARY】

 


・ロンドンを訪れる観光客数は年々増加。2025年までに4000万人超となる予測
・国内外の観光客がロンドンをより手軽にお得に楽しめるゲームアプリをリリース
・ゲームの指南役として抜擢されたのは世界的に有名なロンドンっ子のMrビーン

 


【STORY】

 


イギリスの首都ロンドンを訪れる観光客の数は年々増え続けています。

 

これまでの年間訪ロンドン客数記録を更新した昨年2016年を、今年は8%上回っている
という報告が、観光産業についての調査分析を行うForward Keysからなされています。

 

特に、アメリカからの観光客数は前年同期比15%増、中国からの観光客数も前年同期比
12%増と目立った伸びを示しています。

 

 

またVisitLondon.comによる報告でも、2025年までに現在の30%増、年兼4000万人超の
観光客が訪れるようになるだろうと予測されています。

 

今後継続的にロンドンを訪れる観光客数の増加が見込まれている国は、中国が103%増、
インドが90%、UAEが43%と予測されています。

 

 

そんな状況の中、ロンドンを訪れる(ことを計画している)国内外からの観光客に、
よりロンドンを楽しんでもらうためのゲームアプリがリリースされました。

 

それがこちら。

 

 


Source MEDIUM

 

 

' Play London with Mr Bean '

 

 

あの世界的に有名なミスタービーンが登場する「ミスタービーンとロンドンを楽しむ」
ゲームです。

 

 

Endemol Shine UK傘下のTiger Aspect Productionsによってプロデュースされた
’Mr Bean/Mrビーン ’は、イギリスITVで1990年から1995年まで放送された
TVコメディシリーズです。その後、映画版やアニメーション版も製作されました。

 

俳優ローワン・アトキンソン演じる主役のミスタービーンは、ツイードのジャケットに細い
ネクタイ、ベストフレンドはぬいぐるみのクマテディという年齢不詳でミステリアス
な世界的に最も有名なLondoners(ロンドンっ子)の一人です。

 

 

世界195のエリアで25年間以上にわたって放送されたMrビーンの知名度はまさに世界規模。

 

その人気は今も衰えることがなく、今回のアプリリリースも相まってなのでしょうか、
先日にはFacebookでのLike数で、あの歌姫テイラー・スイフトやハリー・ポッターを
抜き第一位になったほどだそうです。

 

 

さて、リリースされたアプリでは、Mrビーンとともにビッグベン、ロンドンアイ、
タワーブリッジなどのロンドンの観光名所を含むロンドン市内を探索します。

 

その過程でパズルなどのゲームに挑戦し、何百ものレベルをクリアしていく
ことで、プレーヤーはいくつものリワード(報酬)を受け取ることができます。

 

 


Source Play London with Mr Bean

 

 

ゲーム内では、レベルをクリアしたリワードを使いながらMrビーンのティーパーティーの
準備を完成させていくのですが、プレーヤーが受け取るリワードはゲーム内のみで
使えるだけではありません。

 

ゲームをプレイすることで貯めることのできるバウチャーポイントは、ゲーム内で
ティーパーティー用のグッズとの交換に使用できるほか、実際にロンドン市内の
施設の利用券や、施設・サービスの利用時に使用できる各種ディスカウントクーポン
の購入に使用することができるのです。

 

 


Source MEDIUM

 

 


ゲームで貯めたバウチャーポイントが利用できる対象は、こちらの' Point Vouher '
で確認することができます。

 

ロンドン市内ヘリコプターツアーの参加料金割引、ロンドン動物園の入園料割引、

イブニングクルーズの乗船料金割引、スポーツの観戦チケット、アフターヌーンティー

体験利用料の割引など、観光客に嬉しい特典が盛りだくさんとなっています。

 

 

アプリのリリースに際しては、ロンドン市内の観光名所や地下鉄などにMrビーン風
に扮してテディを抱えた男性グループが登場。

 


※mrbean写真04
Source MEDIUM

 

 

通りがかったロンドンっ子や観光客に手を振る、記念撮影ーに応じるなどしながら
同アプリのリリースをアピールしました。

 

 

" Mr Bean - London's Latest Tour Guide - Play London with Mr Bean "

 

 

 

https://youtu.be/kQ_U-uK8ixc

 

 

 

※Play London with Mr Bean Official Website
https://www.play.london/

 

 

 

※ニュースソース

 

※PR Newswire
https://www.prnewswire.com/news-releases/london--partners--london-is-full-of-beans-300540224.html

※TRAVELANDY
http://travelandy.com/play-london-with-mr-bean/

※DANISH-UK CHAMBER OF COMMERCE
http://www.ducc.co.uk/others-news/play-london

※MEDIUM
https://medium.com/play-london-with-mr-bean/introduction-to-the-voucher-shop-17bf531cf1d1

 

 

【今号のスゴい★PR】

 

 

米国発。

 

売り場改善の救世主はロボット!?

商品陳列棚スキャンロボットをウォルマートがテスト導入

 

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Source Walmart Official Video

 

 

【SUMMARY】

 

・アメリカの小売店の売り場環境はお世辞にも良いとは言えない現状
・商品陳列棚をスキャンし在庫やプライスタグ等を確認できるロボットを導入
・アマゾン対策を強化しているウォルマートの新施策のひとつ

 

 

【STORY】

 


ロボットと人間が協働する姿が当たり前となる時代の到来を、また一段と早めるかもしれない取り組みが話題になっています。

 

小売業界において、Warehouse(倉庫)作業へのロボットの導入は、既にアマゾンで4万5000体が導入・稼働するなど、各所で現実のものとなっており、既にロボットが重要な役割を担っています。

 

しかし、小売業界の実店舗の売り場においては、ご案内・受付ロボットを除き、ロボットが働く姿を目にすることはまだあまりありませんでした。

 

ところがこの状況が劇的に変わってくるかもしれません。

 

 

アメリカ最大の小売店であり、アマゾンを競合として注視しているウォルマートが、あるロボットを売り場にテスト導入していたのです。

 


Source THE REUTERS

 


売り場を巡回するこちらのロボットは、まずおひざ元のアーカンソー、そしてペンシルバニア、カリフォルニアの数店舗でこっそりとテスト導入されていました。

 

ウォルマートが導入した高さ2フィート(0.61m)のあからさまなロボット体のこちらのマシンは、売り場の棚をスキャンしながら巡回するSelf Scanning Robotです。

 

カリフォルニアに拠点を置くBossa Nova Robotics社がプロデュースしました。

 

 


Source THE VERGE

 


伸縮性のタワーアームには、棚をスキャンするためのライトとセンサーが備わっています。

 

ロボットはスタンバイ時には充電ドックで待機していますが、ひとたび従業員がミッションを与えると、売り場へ出ていきます。

 

売り場の巡回をスタートしたロボットは、陳列棚をスキャンしながら商品在庫がなくなっているアイテムをチェックしたり、プライスタグの誤りを見つけたり、また商品が間違って陳列されているエラー等を葉青櫛、そのデータを商品売り場管理を担当している従業員にアップデートします。

 


テスト導入の結果を経て(ロボットの生産性は人間の50%増し&棚のスキャンをより正確に3倍の速さでこなすことができた)、今回さらに50店舗以上へのこちらのロボットの導入を決定したウォルマート。

 

この背景には同社が最重要項目としているアマゾン対策があることは言うまでもありません。先般も、アマゾンプライムに対抗するため、ウォルマートは35ドル以上の買い物で2日間での無料配送をスタートさせました。

 

今回の取り組み発表には、こうした対アマゾン対策をさらに強化していくという同社の決意と、最新テクノロジーの導入を積極的に進めていくという同社の姿勢が強く表れています。

 


売り場スキャニングロボットの導入を紹介した動画はこちらでご覧ください。

 


" Walmart Tests Automation to Scan Shelves, Free up Time  "

https://youtu.be/_j2oh432RFY

 

 

 

 

※Walmart USA Official Website
http://www.ikea.com/hk/en/

 

 

※ニュースソース

 

※Tech Crunch
https://techcrunch.com/2017/10/27/walmart-is-rolling-out-shelf-scanning-robots-in-stores-but-says-they-wont-replace-people/

 

※The Reuters
https://www.reuters.com/article/us-usa-walmart-robots/wal-marts-new-robots-scan-shelves-to-restock-items-faster-idUSKBN1CV1N4

 

※THE DRUM
http://www.thedrum.com/news/2017/10/26/walmart-has-rolled-out-shelf-scanning-robots-some-its-stores

 

※THE VERGE
https://www.theverge.com/2017/10/27/16556864/walmart-introduces-shelf-scanning-robots

 

【今号のスゴい★PR】

 


香港発。

 

キュートなぬいぐるみの子犬が消費者を虜に。

香港イケアの新店オープンプロモーション

 

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Source IKEA Hong Kong Official Youtube Video

 

 

【SUMMARY】

 

・世界最大規模の家具家電量販店イケアの4店舗目が香港郊外のTsuen Wanに開店
・開店プロモーションとしてファン参加型のキャンペーンをFacebookを中心に展開
・好感度が高く、写真映えするぬいぐるみをメインキャラクターとして起用

 


【STORY】

 


リーズナブルでおしゃれなインテリアが手に入ると日本でも大人気のイケア(IKEA International Group)。

 

1943年スウェーデン発祥のイケアは、ヨーロッパ、北米、オセアニア、アジアなど世界各地に出店している世界最大規模の家具家電大型量販店です。

 

近年は日本も含めたアジア地域での出店にもより注力しており、中国・香港でも新店舗がオープンしています。

 



Source U Lifestyle

 


写真の店舗は、2017年10月11日に香港で開店したTsuen Wan店です。

 

今回オープンしたTsuen Wan店は、Causeway Bay店、Kowloon Bay店、Shatin店に続いて香港では4店舗目となりました。

 


さて、イケア香港では今回の新店舗オープンを告知するためにあるキュートなキャンペーンをFacebookを中心に展開していました。

 

同社がまず行ったのは、イケア香港のFacebookページでの30秒のティーザー動画の公開でした。それが2017年9月27日に公開されたこちらの動画です。

 


" Golden宜家返荃灣 - 上集│Golden: We're back! "

 

 

https://youtu.be/0mMNX4WWHB0

 

 


迷子になったゴールデンレトリバーが家にたどり着くまでのアドベンチャーがスタートするという内容です。

 

その後、Facebook上にはこんな投稿も。

 



Source IKEA Hong Kong Official Facebook Page

 


写真に合わせて投稿された内容は以下の通りです。

 


"【Lost Dog】 Our brother is lost! His name is GOSIG GOLDEN, a golden retriever...soft toy, with flowing, golden hair. Let us know if you've seen him recently! We're waiting him at our new home! 😭 "

 

「ゴールデンレトリバーの兄弟の一匹がいなくなってしまったから、見かけたら教えてね!私たちの新しいホームで待っているから。」と呼びかけました。

 


こうしたイケア香港の呼びかけや投稿に対し、ネチズンを中心に多くのファンがイケア香港の予想を上回るスピードでリアクションを起こしました。

 

この背景には、今回のキュートなゴールデンレトリバーの動画シリーズが、ファンのリアクションの数によってアンロックされるという仕組みになっていたことがあります。


次のエピソードを見たいファンは、Facebook上で絵文字を使って迷子のゴールデンレトリバーに' Heart❤ 'をたくさん送ることが必要だったのです。

 

 


Source IKEA Hong Kong Official Video

 


またネット上には、既に同じシリーズのぬいぐるみを所有しているファンたちによって、自身のレトリバーをモデルにして撮影した写真が多数投稿されました。

 


今回のシリーズ動画では、新店舗がオープンした香港の郊外、新界(ニューテリトリー)エリアを象徴する多数の場所がフィーチャーされていました。

 

また、迷子のゴールデンレトリバーをガイドする役割として、愛犬家でありDJのKitty Yuen氏や俳優のIssac Ng氏の家族などセレブリティも出演していました。

 


ファンのサポートもあり、無事に我が家にたどり着いたゴールデンレトリバーの冒険完結編動画は、Tsuen Wan店が開店した2017年10月11日に公開されました。

 


" Golden宜家返荃灣 - 足本版│Golden: We're back! "

 

https://youtu.be/4nTifT5MULg

 

 


今回のプロモーションで大役を果たした、IKEASoft Toy(ぬいぐるみ)ラインナップの中でも人気の、GOSIG GOLDEN。

 



Source IKEA Hong Kong Official Website

 


現在販売されているゴールデンレトリバーのぬいぐるみの価格は、体長40cmのものが香港$79.9(約1164円)、体長70cmのもので香港$169.9(約2475円)となっています(2017年10月29日時点:1香港ドル=14.567983円)。

 


子どもから大人まで広く愛されるかわいらしさ満点のぬいぐるみは、香港の多くの人々の心をわしづかみにしたようです。

 


※IKEA Tsuen Wan Store 店舗情報

 

所在地 : Level 3, 8½, 388 Castle Peak Road, Tsuen Wan
電話番号 : 3125 0888
営業時間 :(店舗) 10:30am – 10:30pm
     (レストラン&カフェ)8:00am – 10:00pm(月~金)、9:30am – 10:00pm(土日祝日)
     (Småland Playroom(託児施設)) 10:30am – 10:30pm

 


※IKEA Hong Kong Official Website
http://www.ikea.com/hk/en/

 

 

※ニュースソース

 

※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/ikea-tells-story-of-toy-dog-in-anticipation-of-tsuen-wan-store-opening/

 

※branding in asia
https://brandinginasia.com/stuffed-puppy-promotes-new-ikea/

 

※hket 香港経済日報
http://paper.hket.com/article/1926234/%E8%B7%9F%E4%BD%8FGolden%E7%8E%A9%E8%BD%89IKEA%E8%8D%83%E7%81%A3%E6%96%B0%E5%BA%97

 

【今号のスゴい★PR】

 

 

シンガポール発。

 

実際の出産シーンを取り扱った

国内初のCMで話題の生命保険会社

 

|スゴい★PR《海外マーケティング最前線》

 

 

Source Singapore Life Official Youtube Video

 

 

【SUMMARY】

 

・生命保険会社とその商品に対する一般的なイメージは「生」よりも「死」
・「生」を強く感じることのできる出産シーンをシンガポールで初めてCMに使用

 


【STORY】


生命保険や生命保険会社と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか?

 

シンガポールの人々にとっては、生命保険は大切な人の「死」や病気などに対しての備えとして捉えられています。

 

日本でもおそらく同じような見解を持つ方が多いのだと思います。

 

 

しかし、こうした一般的な生命保険に対する認識を見直すきっかけとなるようなコマーシャル動画がシンガポールで制作・公開されました。

 

動画を公開したのは、シンガポールの生命保険会社Singapore Life社です。

 

同社はDentsu Singapore並びにDentsu Xの協力のもと、モノクロの赤ちゃん出生の撮影で知られるオーストラリアを拠点とするプロデュ―サーHailey Bartholomew氏に撮影を依頼。

 

動画に登場しているのは計6人のシンガポールの一般女性とその家族です(中国系4人、インド系1人、マレー系1人)。

 

 

出産や生まれたばかりの赤ちゃんを取り上げた多くのコマーシャルでは、妊婦さんや生まれた赤ちゃんの美しくきれいなシーンにフォーカスされていることが多いのですが、今回の動画ではよりリアリティを重視した制作側の意図が強く表れています。

 

ありのままの出産の真実を映し出したシーンが印象的なコマーシャル動画をご覧ください。

 


" SingLife: Birth  "

 

 

https://youtu.be/c3oVGF-vQx0

 

 

 

妊婦さんの不安を感じている姿、苦し気な表情、そして無事に赤ちゃんが生まれた後に見せるほっとした安堵と、これ以上ない幸せな表情がありありと映し出されています。

 

生まれたての赤ちゃんを取り上げるシーンも映し出されていますが、モノクロの効果もあってその生々しさを強く感じすぎないように仕上がっています。

 

 

BGMに採用されたのは、懐かしい Stephen Foster氏のヒットチューン"Beautiful Dreamer"。それを今回は、CM用に特別に歌詞を変え("Beautiful dreamer/growing in me.")、シンガポールのアーティストWeishによってパフォームされました。

 

 

今回の動画から受け取るメッセージやイメージは、「新しい生命の誕生」、「命」であり「生きる」ことです。

 

そして新しい命、家族の大切さ、それを守ることの重要性を感じさせます。

 

出産という「生」を象徴するライフイベントを取り上げることで、生命保険に対する「死」と関連したイメージからの脱却を図っています。

 

 

Singapore Life社のCEOであるWalter de Oude氏は下記のようにコメントしています。

 

“Having a baby is the single most important reason for buying life insurance. We don’t buy life insurance for ourselves, we buy it for others, for those that would struggle if we were no longer there.”

 

「赤ちゃんの誕生は生命保険に加入する最も重要な理由となります。私たちは生命保険を自分のために買うわけではありません。生命保険は自分たちがいなくなった場合に困るかもしれない他者のために購入するものなのです。」

 


実際の出産シーンを取り上げたコマーシャル動画はシンガポール国内では、今回が初めての試みだったそうです。

 

しかし世界に目を向けると、Samsung Australiaが、2500マイル(4000キロ)離れた場所にいる夫が、妻の出産の場面を同社のVRデバイスを利用してで見守る場面を追ったスポットが公開されました(http://creativity-online.com/work/samsung-australia-virtual-reality-birth/39782)。

 

また、チャリティー団体Save the Childrenは、新生児の死に対しての関心を高める目的で女性の出産場面を取り上げた動画を2014年に制作していました(http://creativity-online.com/work/save-the-children-first-day/33985)。

 


”希望 ”と”生 ”にフォーカスしたという今回の動画から、皆様はどのようなメッセージを受け取られましたか?

 

※Singapore Life Official Website
https://singlife.com/

 


※ニュースソース

 

※Ad Age
http://creativity-online.com/work/singapore-life-birth/52910

 

※Mumbrella Asia
https://www.mumbrella.asia/2017/10/singapore-life-films-women-giving-birth-new-campaign