香港発。宅配フードスタートアップのデリバル―が香港っ子のSOSに応えて無料でフードを提供 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

香港発。
宅配フードスタートアップのデリバル―が
香港っ子のSOSに応えて無料でフードを提供
|スゴい★PR《海外マーケティング最前線》

 



 




読者の皆様、こんにちは。



" Deliveroo/デリバルー "


 


という名前をご存知ですか?

 


 

2013年にイギリスのSOHOをベースにスタートした、デリバルー。




同社のビジネスは、地域のベストレストラン(高級という意味だけではなく、最も美味しい料理を提供するレストラン)のお料理を、平均30分程度で自宅やオフィスまで届けるというもの。



普段は、デリバリーサービスを行っていないレストランのお料理も配達してもらえる点と、その配達時間の正確さ、スピーディーさで支持を獲得してきました。




 

 
Picture:Screeen shot from Gumtree



 


設立以来、そのスピーディーかつ巨額の資金調達の成功に、イギリスのみならず世界の投資家やビジネスリーダーが注目しているスタートアップです。



昨年2015年にイギリスのスタートアップの中で最も資金を調達した同社、その額は2015年だけで1億3,600万ポンド(約227億円)に上ったのだそうです。



 

資金調達とともにその事業展開エリアも急速に拡大。本拠地ロンドンを飛び出し、まずはドイツやオランダ、フランス、ベルギー、アイルランドなどのヨーロッパ各国へ拡大。

その後はさらに、ヨーロッパからオーストラリア、ドバイ、シンガポール、香港へと、オセアニアやアジアにもそのビジネスを拡大させてきました。


デリバルーが現在サービスを提供している拠点は12か国50都市。提携レストランの数も5,000軒を超える規模となっています。



 

 
Picture:Screeen shot from H&N Magazine




 

ちなみに社名のデリバルーの由来はご存知でしょうか?


同社のロゴにもなっているカンガルーの絵からなんとなくその関連性が想像できるかもしれませんが、カンガルーが子どもを大切に守っているように、デリバルーではお客様の大切な食事をケアするという意味があるのだそうです。

 



 


そして今回は、デリバルーのライバル会社フードパンダの存在など、フードデリバリー業界で熾烈な競争が繰り広げられている都市、香港での同社の取り組みをご紹介したいと思います。



 

 

香港で同社が現在提携しているレストラン数は500軒以上。

ホームページを見ると、それぞれのレストランに注文できるメニュー、価格、そして現在の配達時間目安が表示されています。



 

 
Picture:Screeen shot from H&N Magazine



 

利用者は、デリバルーのサイトにアクセスし配達してほしい自宅やオフィスの郵便番号を入力。すると、配達可能なレストランが表示されるので、好きなレストラン、メニューを選んでオーダー。


利用者は、お料理の代金の他に、配達代金と決裁手数料として20香港ドル(注文した料理代金が120香港ドル以上の場合。これを同社ではRoo Charge(ルーチャージ)と呼んでいます)を支払うシステムです。



注文から配達までの様子は、常に最新情報がアップデートされ、パソコンや携帯で確認できます。



 
Picture:Screeen shot from Bristol Bites




 

 

さて、5月27日、28日、29日の週末3日間にわたって、香港のデリバルーが実施するキャンペーンが、


 


" #DeliverooSOS "

 



です。

 



 
Picture:Screeen shot from Deliveroo Official Blog



 


香港っ子が日々直面する「SOS」シチュエーションに救いの手ならぬ救いのフードを差し伸べてあげようという今回の企画。


 

デリバルーは、想定される6つのSOSシチュエーションを設定しています。



 

#GetTogether   みんなで集まる

#Hangover    二日酔い

#TreatYoself    自分へのご褒美

#WorkRage    仕事のストレス

#DateNight    デートナイト

#HeartBreak    傷心・失恋



 


こんな6つのSOSの状態だからこそ、デリバルーのフードサービスで救われたい!という香港っ子は、期間中の朝9時から正午、もしくはディナータイムの18時から22時の間にデリバルーのFacebookもしくはInstagramに、「#DeliverooSOS」と該当するSOSシーンのハッシュタグをつけ、自分の置かれた窮状を伝える内容を投稿します。

そしてもし幸運にも投稿がデリバルーにピックアップされれば、SOSを聞きつけたクルーが美味しい食事を無料で配達してくれるのです。



ハッピーな気分の人も、ちょっと落ち込み気味の人にも、お家で楽して美味しいお料理を楽しみたい週末にちょっと嬉しいキャンペーンですよね。

 






さて、多額の資金調達に成功したデリバルーは、ブルームバーグのインタビューでその調達資金の用途を尋ねられた際に、同社を立ち上げた現CEOのWilliam Shu(ウィリアム・シュー)氏はこんな回答をしていました。



 

・サービス展開エリア拡大(新しい国への拡大だけでなく、進出済みの国での複数都市展開など)

・マーケティング活動

・優秀な従業員の雇用とそのケア




 


先日は、イギリスで無料のフードサンプルがもらえる高さ2mの巨大スロットマシーン" RooMachine "を、ロンドンのウォータールー駅に設置していた同社。マーケティング活動に本腰を入れてきたのは間違いなさそうです。

 


 
Picture:Screeen shot from Campaign UK



 

 


※Deliveroo HK Official Website
https://deliveroo.hk/en/

 

 

 

 

※ニュースソース


※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/deliveroo-save-day-deliveroosos-food-packages/

※BUSINESS INSIDER
http://www.businessinsider.com/deliveroo-planing-to-use-shipping-containers-to-fight-off-new-rivals-like-amazon-2016-5?r=UK&IR=T

※Deliveroo HK
https://deliveroo.hk/blog/press-release/deliveroosos-weve-got-a-meal-for-that/

※Campaign UK
http://www.campaignlive.co.uk/article/deliveroos-slot-machine-hands-food-samples-london-commuters/1394265#

※Forbes
http://www.forbes.com/sites/keshiahannam/2016/05/18/the-restaurant-delivery-rat-race-heats-up-in-hong-kong/#1858d4226c6c


 

 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。


 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


メモリアルデーウィークエンドだった週末。



前回の編集後記でお伝えしていた通り、キャンプへと出かけてきました。


 


2泊3日のキャンプですが、2日目は一日中雨に見舞われてしまいました。

 


 

木々に囲まれたキャンプサイトだったことが幸いし、持参していたポップアップテント(タープ)の他に、ブルーシートを活用した即席タープを数か所設けることで、キャンプファイヤーも消えることなく、そして雨にぬれることなくチェアーでゆっくりしながら時間を過ごすことができました。

 

 

お天気がイマイチの週末だったこともあってか、キャンプ場は貸切。

 



そばを流れる川の音を聞き、虫や鳥の声に耳を傾ける。

いつも、戦闘機や輸送ヘリの音ばかりが聞こえる環境から、少しだけ逃避することができた週末となりました。


 

 

 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/