アースアワーをサポートしたTIMEX。企業の環境への意識の高さと自社の商品ラインのPRに成功 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR事例■

 


アースアワーをサポートしたTIMEX。
企業の環境への意識の高さと自社の商品ラインのPRに成功|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》



 

 

読者の皆様、こんにちは。

 

去る3月28日の土曜日に、全世界で

 

「EARTH HOUR/アースアワー」

 

という取り組み(時間)がもたれていたのをご存知でしょうか?



 
 
Picture:Screenshot from eNCA


 

パリではエッフェル塔が真っ暗に、アメリカではゴールデンゲートブリッジの
照明がダウン、そして日本でも横浜はみなとみらい地区の証明が落とされる
など、世界各地で有名なランドマークタワーの照明が消されました。

また40に及ぶ世界遺産でも照明が落とされたのだとか。


 

この「アースアワー」イベントは、2007年にオーストラリアのシドニーで
WWFのオーストラリア支部とシドニー・モーニング・ヘラルドが同市で
消灯イベントを行ったことからスタート。



世界中の人々が、「地球の環境を守りたい」、「地球温暖化を止めたい」という
思いを再確認しわかちあう、地球規模、世界最大の環境キャンペーン。


 

具体的には、世界中の人が同じ日・同じ時間に使用している電気を消灯する
といったアクションを通して思いを発信するもので、今年は3月28日(土)の
午後8時半から9時半と設定されていました。


 

 

Picture:Screenshot from SAMUI TIMES



※Earth Hour Official Website
https://www.earthhour.org/

 

年々キャンペーンに参加する国や地域が増え、2014年は162か国、今年2015年は
172の国と地域から7000以上の都市・町が参加しました。

 

そして、このアースアワーキャンペーンに今年から参加したブランドが、


「TIMEX/タイメックス」


です。



アメリカのコネチカット州に本社を置く時計メイカーの同社は、現在アメリカで
存続している唯一の国産時計ブランド。


そのため、愛国心を表すブランドとしても知られていて、アメリカでは有名人や
政治家など著名な人が度々身に着けていることでも知られています。



※TIMEX Official Website
http://global.timex.com/

 



さて、このタイメックス。アースアワーをどのようにサポートしたのでしょう?

 



同社が今回準備したのは、世界中の誰でもが自身のアースアワーへの取り組み
(消灯するなどのアクション)をタグ付けし写真と共に投稿、そしてSNSへ
シェアすることができるマイクロサイト。



 

Picture:Screenshot from Mediapost



トップ画面では、時計ブランドらしく、アースアワーまでの時間がカウント
ダウン表示されていました。



 

Picture:Screenshot from Brand Channel

 



そして、「#TimeToGLO」というハッシュタグとともに投稿がシェアされる度に、
一投稿あたり1ドル、最大5万ドルを寄付
するというという試みを同時に進行。

公式サイトによれば、この5万ドルの最大額にシェア数が到達したようです。

 


 

Picture:Screenshot from TIMEX Official Earth Hour Website


 

ちなみに同ブランドは、人々のSNSへのシェアをより促すために、口コミ
と流れをつくれるDJやモデル、ファッショニスタやライフスタイルブロガー、
フードブロガーなどをピックアップ。

Instagramなどでオシャレな投稿を発信して人気の彼・彼女らが、どのように
アースアワーを迎えるのか、そんなシーンを動画で公開しました。


 

※TIMEXの腕時計も印象的な、アースアワーキャンペーン動画はこちら

 

"Timex Earth Hour Anthem #TimetoGLO"


https://youtu.be/ixLAeXEyr3w



こうした努力も、世界中から多くの人々が同ブランドの仕掛けにのって
くれた後押しとなっていたのかもしれません。


 


そしてもう一点。

今回のキャンペーンに際して開設されたマイクロサイトでもフィーチャー
されていたのが、同ブランドの


「INDIGLO® Night-Light」


という腕時計のラインナップ。


 

 

Picture:Screenshot from Photobucket



 

これはその名前の通り、暗闇でも光る腕時計で、アースアワーのように
消灯した中でも時間を確認できるうってつけのアイテム。


アースアワーキャンペーンに絡んだクリエイティブに印象的に登場
させることで、商品のPRにもうまく活用できていたようです。

 


 

来年2016年のアースアワーは10年目の節目。


より多くの国や地域、そして企業・ブランドも参加するキャンペーンと
なりそうです。


 

 

※ニュースソース

※Triple Pundit
http://www.triplepundit.com/2015/03/timex-joins-companies-supporting-earth-hour-2015/

※PR Newswire
http://www.prnewswire.com/news-releases/timex-lights-up-earth-hour-2015-with-indiglo-night-light-300037902.html

※Retail Jeweller
http://www.retail-jeweller.com/in-business/timex-supports-wwf-earth-hour/5072645.article


 



■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。


 

3月28日(土曜日)のアースアワー、読者の皆様は何かアクションを
起こされましたか?



私は、こうして記事を書いておきながら何なのですが、用事で外出先
におり、消灯とはなりませんでした。




とは言え、日ごろから余計な電気はつけないようにと心がけています。



というのも、セントラルヒーティングが装備されているアメリカの
家では、まあほぼ24時間365日、空調がつけっぱなし。


数泊以上の泊りがけで家を空ける時以外は、電源を落とすことが
ありません。


すると、当然ながら電気代の請求が高いわけで・・・。



そうして受け取った電気料金の高さに驚愕したため、電気の無駄遣いや
つけっぱなしを警戒する意識が高まったのです。


 

あ、でももし日本でこれだけの空調を同じように使ったら、さらに
恐ろしい金額になっただろうとは想定できますので、アメリカの電気料金は
まだ安い方なのかもしれませんが・・・。

 


一年に一度のこうした啓蒙イベントも大切ですが、毎日コツコツと
節電・省エネルギーを心がけたいですね。

 

 


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