■今号のスゴい★PR事例■
伊オンライン新聞が制作したDV撲滅を啓発する動画が、Facebook公開5日間で再生回数4200万回超を記録!
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》
読者の皆様、こんにちは。
そして、明けまして2015年、今年も「にっぽんのマーケター」並びに
「スゴい★PR」をよろしくお願い致します。
さて、2015年1月一つ目にご紹介する話題は、去る1月3日にYoutubeや
Facebookで公開され、3日間で3300万回超、現時点で4250万回に迫る
再生回数を記録している、世界中に拡散したとある動画について
取り上げたいと思います。
"What happens when you put a boy in front of a girl and ask him to slap her?"
「女の子と対面している男の子に、女の子をぶつようにたずねると何が起きるのか?」
話題になった動画の詳細にはこんな説明文が記載されています。
Picture:Screen shot of Fanpage.it Official Facebook Page
そして、
"Here is how children react to the subject of violence against women."
「これが子どもたちの、女性に対する暴力という問題への反応です。」
と続いています。
まずは、動画をご覧ください。
※“Slap her": children's reactions
※動画が公開されたFacebookページはこちら
https://www.facebook.com/video.php?v=935640966457578
この動画を制作・公開したのは、イタリアでオンライン新聞を発行している
ニュースメディアの「fanpage.it」。
Picture:Screen shot of Fanpage.it Official Website
※fanpage.it Official Website
http://www.fanpage.it/
※fanpage.it Official Facebook Page
https://www.facebook.com/fanpage.it
イタリアでは、家庭内暴力(中でも諸外国では夫婦間や恋人同士などで起こる
暴力を指す/Domestic abuse)が長く問題とされていて、2012年の国連による
報告書では、イタリア国内で最も蔓延している暴力・虐待として指摘されて
います。
そして16歳から70歳の女性のうち32%が、何らかの性的虐待や暴力を家庭内で
受けた経験があると答えたと報告されていました。
前イタリア首相のEnrico Letta(エンリコ・レッタ)氏は、「femicide」即ち
「身近なパートナー(元パートナー)による女性殺人」という言葉を用いて
危機感を表明しました。
この重要な社会問題について、人々にもう一度考え、見直してもらおうと
啓発動画を制作・公開したわけなのですが、その内容については、同意や
賛辞だけではなく、批判的な声も聞こえてきています。
動画では、7歳から11歳の男の子が登場しますが、彼らに対しては、年齢や
将来の夢、その理由などが質問され、視聴者はそれぞれの男の子性格や
個性を垣間見ることができ、感情移入することができます。
しかし、「Martinaちゃん」として登場する女の子に対しては何の質問も
発言の機会もありません。
それが、制作者側が女の子の人格や個性を尊重せず、目的物化しているとして
批判の対象となっているのです。
他にも、男の子たちに彼女をぶつようにたずねる前に、彼女をなでるように
言う場面がありますが、そこでまずは彼女の側に身体に触れることに対して
是非を問うていない所にも問題があるという声も見受けられます。
とは言え、キュートな男の子たちの「男らしさ」ぶりや、その真っ直ぐな
メッセージとともに大半の視聴者には好意的に受け止められているようです。
特にある男の子の、
「諺にもある通り、たとえ花束ででも女性をぶってはいけないんだ」
Picture:Screen shot of Fanpage.it “Slap her": children's reactions
という答えはとても可愛らしいものでした。
皆様はどうお感じになりましたか?
※ニュースソース
※Huffington Post
http://www.huffingtonpost.com/2015/01/06/italian-domestic-violence-psa-slap-her_n_6424404.html
※Mashable
http://mashable.com/2015/01/06/boy-wont-slap-girl/
■編集後記■
読者の皆様、こんにちは。スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。
遅ればせながら、
明けましておめでとうございます。
2015年は未年。
私の周囲には2人の年女&年男がいます(だからどうした(笑))。
読者の皆様は、年末年始をどのように過ごされましたか?
私は、実家に帰省をし家族や親戚、旧友との再会を果たすことができました。
やはり地元は良いものだ・・・と満喫したのですが、両親などは
色々と世話を焼いて逆に気疲れしているやもしれません。
さて、2015年はどのような年になるのでしょうか?
新年になると「New Year's Resolution」=「新年の抱負・誓い」が
アメリカでも話題になりますが、読者の皆様はどんな目標を立てられ
ましたか?
私は、、、
「家計簿の記入を一年間全うする」
というものです。
節約を心がけながら、気負わず頑張ります。
※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカの旬なマーケティング
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『にっぽんのマーケター』