バズ・オルドリンは、「JOCKEY」の下着で人類二番目の月面歩行!?ユーモラスなCMが話題! | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR事例■


宇宙飛行士バズ・オルドリンは、「JOCKEY」の下着を
着けて人類二番目の月面歩行をしていた!?
下着ブランドのユーモラスなCMが話題!
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》



読者の皆様、こんにちは。


今回お届けする話題は、老舗下着ブランド「JOCKEY/ジョッキー」
取り組みです。


アメリカ生まれの下着ブランド「JOCKEY」は、1876年に設立された、
老舗中の老舗として知られています。

特に、男性向けの下着部門では、ブリーフの原型、Yフロントメンズ
ブリーフを考案、その礎を築いたとあって、アメリカでは今も強い
人気とシェアを誇っています。


Picture:Screenshot of JOCKEY Official Website

※JOCKEY Official Website

しかしここ数年、特に若い世代(ミレニアルズ)には、世界各国の
スポーツ選手などが鍛え上げたボディを活かしてモデルをつとめている
ブランド下着、「カルバンクライン」や「エンポリオアルマーニ」などを
クールなブランドととらえ憧れたり、また「H&M」などの下着部門の認知度
も伸びてきている現実があります。


そこで同ブランドでは、「JOCKEY」はなんと1876年の設立から130年
以上もの歴史を誇り、伝統と確かな品質を併せ持った、下着業界に
おいても無二のブランドであることを、ミレニアル世代にアピール
しようと、


「Supporting Greatness/偉業を支える」


という名のキャンペーンをスタートしたのです。


Picture:Screenshot of USA Today



今回のキャンペーンでフィーチャーされているのが、以下の
偉業を達成した3人の人物。


・Buzz Ardlin/バズ・オルドリン
・Babe Ruth/ベーブ・ルース
・George Patton/ジョージ・パットン


「バズ・オルドリン」は、あのアポロ11号で月面着陸を果たし、船長の
「ニール・アームストロング」に続いて、人類で2人目の月面歩行を
果たした人物です。

「ベーブ・ルース」は言わずと知れた、プロ野球の名選手。

3人目の、「ジョージ・パットン」は、第一次世界大戦、第二次世界大戦
に参戦し、多くの戦士を率いて、数々の戦いを勝利に導いた軍人です。


そして、「各偉人が様々な偉業を達成したその時に、「JOCKEY」の下着を
身に着けていた!!!(身に着けていたとしたら・・・)」という
テーマでキャンペーンを展開しています。


とりわけユーモラスなのが、現在オンエアされている30秒のスポット
コマーシャルです。


※バズ・オルドリンが宇宙で大暴れするJOCKEYのCMはこちら!





このCMでは、もしバズ・オルドリンが今の「JOCKEY」の下着を身に着けて
いたなら、月面着陸と歩行のみならず、その他の惑星にもアメリカ
の旗を立て、エイリアンだってなんのその、隕石も恐れないくらい
にパワフルだっただろうに・・・という内容になっています。

CMは、ただいまプレシーズン中のNFLのゲーム放送中などにも既に
放送されており(ESPNのマンデーナイトフットボール)、Twitter
などを介して、好意的なフィードバックが視聴者から届いている
そうです。


また、「Esquire」や「GQ」といった雑誌などには、3人の偉人の
上半身に、「JOCKEY」の下着を身に着けたモデルの下半身を合わせた
素材の広告が登場しています。


Picture:Screenshot of MultiVu.com

Picture:Screenshot of MultiVu.com

Picture:Screenshot of MultiVu.com



それにしても、実際にこの3人は、「JOCKEY」の下着を身に着けて
いたのでしょうか???


同ブランドのオーナーによれば、ベーブ・ルースは、1940年代の
「JOCKEY」の広告に登場していたことがあり、第二次世界大戦中
には、同ブランドは兵士に下着類を提供していた事実があり、また
NASA向けに新素材・技術を開発、提供したりもしているのだそうで、
まんざら可能性ゼロでは無いようです。





※ニュースソース

※Space.com
※USA Today
※AdRANTs
※Branding Magazine


■編集後記■


 
読者の皆様、こんにちは。スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

アンダーウェアの広告と言うと、本文中にも書きましたが、筋骨隆々の
鍛え上げられたボディが魅力の男性スポーツ選手や、すらりと伸びた長い
手足にバランスのとれた肢体の女性モデルといった、私たちの現実とは
かけ離れた素晴らしいボディの持ち主が、広告体となっていることが
ほとんどですよね。

しかし、そんな風潮にもどうやら変化の兆しがあるようです。

「aerie」という「アメリカンイーグル」のランジェリーラインブランド
では、今年初めに、モデルの写真を「修正&加工なしのありのまま」
で使いますという決定を発表しました。

実際に写真を見てみると、ちょっとぽっこりしたラインとか、脇肉など
がちらほら・・・。


そして、最近イギリスの大衆紙「Sun」が、読者に呼びかけて実現した
企画が、

「下着ブランドの広告のポーズを、一般人が同じようにとったら??」

というものでした。



企画に賛同した男性のあっぱれな脱ぎっぷりも素晴らしいですし、
ファッションにこだわる若年男性に増えている摂食障害や偏食といった
問題に疑問を投げかけ、気づきを与えようとする今回の試み、
なかなかユニークですよね。


※参考記事はこちら。




※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカの旬なマーケティング
ニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』



※マーケティングPR ~PR/広報のお役立ちコンテンツ~