「商標」を巡るバトル勃発!消費者を味方につけたのは、ヒット映画それとも人気ブランド?? | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

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この度の「東北関東大震災」 にて、被災されました皆様に、心よりお見舞い申し
上げると共に、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

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■今号のスゴいPR事例■



今回は、いつもとは少し毛色の違うトピックスをアメリカから紹介したい。


そのトピックとは、「商標」をめぐる、とある2社の争いだ。


バトルの舞台に立っているのは、「Summit Entertainment(サミット
エンターテインメント)」と「Bath & Body Works(バスアンドボディ
ワークス)社」だ。


前者は、米カリフォルニアに本社を置く、映画の配給・制作会社だ。
「トワイライト~初恋~」「ニュームーン/トワイライト・サーガ」
という2本の大ヒットヴァンパイア映画でも有名だ。



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※Summit Entertainment Website
http://www.summit-ent.com/



一方後者は、米オハイオ州に本社を置く、バス・トイレタリー商品、
ビューティー関連商品を製造・販売している小売大手。日本へは
まだ店舗展開を行っていないが、全米中で店舗展開を行っている。



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※Bath & Body Works Website
http://www.bathandbodyworks.com/home/index.jsp





ちなみに、「商標」とは、


「商品を購入し、あるいは役務(サービス)の提供を受ける需要者が、
その商品や役務の出所(誰が提供しているか)を認識可能とするために
使用される標識(文字、図形、記号、立体的形状など)をいい、
商品の販売に際しては商品または商品の包装、役務の提供に際しては、
役務の提供に使用される物や電磁的方法により行う映像面に付して使用
する。


需要者は、標章を知覚することによって商品や役務の出所を認識し、
購入したい商品、または提供を受けたい役務を選択することができる。

商品の販売や役務の提供を継続すると、使用されるブランドは需要者に
広く知られることとなり、商品の品質や役務の質が一定以上のもので
あれば、業務上の信用力(ブランド)が化体し、財産的価値が備わる
ようになる。


この財産的価値は、特許権や著作権にならぶ知的財産権の一つと位置
づけられ、条約や法律による保護対象となっている。これにより産業
の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することができる。」


などと理解されている。


それだけ、「商標」は、ユーザーとブランド・商品をつなぐ重要な
共通言語であり、ブランディングを行う上で重要になってくるのだ。



さて、今回の「商標」をめぐっての争いは、どのように勃発したのか?


先述の通り、サミット・エンターテインメント社は、映画「トワイライト」
シリーズで有名な会社だ。そして、「トワイライト」と言えば、特にティーン
から20代前半の若者(とりわけ女性)にとっては、即座に「ああ、あの映画」
とイメージが結びつくものになっている。


しかし、同社は、「トワイライト」、「トワイライト・サーガ」で商標登録を
行っていたわけでもなく、試みていたわけでもなかった。



そんな中で、後者のバスアンドボディーワークス社が、「トワイライト」
シリーズの第二弾が全米公開される直前、2009年に、同社は新しい
フェイス・ボディケアラインを発表した。


そのラインの名前が、、、


「Twilight Woods(トワイライト・ウッズ)」



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さらにライン名だけであれば、まだ良かったのかもしれないが、同社の各商品の
ラベルデザイン、色、書体なども、どことなく映画「トワイライト」のテーマ
カラーや書体に似通っているということで、サミット・エンターテインメント社
にとっては、快いものではなかったのだ。


その結果、今回の2社間の軋轢が生じた。


しかし察しの通り、日本でも「著作権侵害で訴えた」というニュースを日ごろ耳に
するように、サミット・エンターテインメント社も、何らかの訴追すべき理由が
あるのであれば、正々堂々と戦う事もできたのだ。


特に、アメリカのような、契約や法が物を言う社会であれば、法廷に持ち込んで
決着をつけると言ったやり口も、当然ながらあったと考えられる。だが、同社は
法に訴える手法は行わないながらも、「文書で相手を恐喝する」というやり口で、
バス&ボディーワークス社に、同ラインの展開をやめるように迫ったというのだ。


そして、その結果どうなったのか?



バス&ボディワークス社は、去る3月10日に、NYはマンハッタンの裁判所に、
「申し立て」を行った。


同社では、サミット・エンターテインメント社が、あらゆる手段を使って、
「トワイライト」の独占的使用権や商標権を主張し、他社に使えないようにする
ことを防ぐために、先手を打ったのだ。


バス&ボディワークス社が行った「申し立て」は下記の通り。



"The term 'Twilight' is used so as to evoke the idea of a particular time
of day when the sun is just below the horizon, illuminating the landscape.

Whereas defendant uses the term 'Twilight' to refer to defendant's teen
vampire saga."


"トワイライトという言葉は、もともと、太陽が地平線下に沈んだ後のひと時の
時間帯を表現する言葉だった。

その一方で、彼ら(=被告人=サミット・エンターテインメント社)は、
トワイライトという言葉を、ティーンの吸血鬼物語という意味で使っているが"



即ち、そもそも「トワイライト」は、一般名詞であり、「トワイライト・ウッズ」
は、吸血鬼を主役とした映画「トワイライト」シリーズとは何ら関係なく、
さらに、名称のみならず、バス&ボディーワークス社の商品のデザインやカラーも、
全くもって、「商標(著作権)」の侵害にはあたらないということを、先んじて
「公に」主張したのだ。



ちなみに、今時点でこの評定は出ていないが、アメリカの多くのニュースやブログ
で今回の一件が取り上げられており、どちらかというと、「両者に関係なし」という
風潮に傾いていることは、先手を打ったバス&ボディーワークス社の勝利と
言える。




■今号のPRの切り口■


1)情報を旨く「公(おおやけ)化」にすることで、世論を味方につける

2)商標登録が行える名称を選ぶことは、ブランド確立を容易化する手段




■今号の目ウロコ度■

 

4ウロコ


   「 Whoever strikes first wins.」


  =先手必勝
  



■More News and Trends/Editor's Eye■


・エリザベス・テイラー他界。エイズ基金設立などの社会貢献活動にも寄与
http://www.parade.com/celebrity/slideshows/style/elizabeth-taylor.html


・ごきぶり姿の衣装に身を包んで探検!?ロンドンの科学博物館の珍ツアー!
http://www.allinlondon.co.uk/whats-on.php?event=63037


・ログインしている場所の情報に応じて、表示トピックスを自動的に判断!
http://www.topix.com/




■編集後記■


 メルマガ読者の皆様、こんにちは。編集担当の秦泉寺です。


 東日本大震災から今日で丸2週間となりました(3月25日(金))。
 被災地や、関東一円では、まだまだ余震も継続し、福島第一原子力発電所
 の動向も含め、落ち着かない日々が続いています。


 しかしながら、その一方で、支援の輪、助け合いの輪、再生に向けた動き
 は、日本国内のみならず全世界へと広がっています。
 私が頻繁に利用しているFacebookでも、様々な援助・支援のコミュニティが
 動き始めています。


 「Pray For Japan」、そんな言葉が共通語となっています。

 
 その一方で気になる事と言えば、リビア情勢や、今日発生したミャンマーの
 強い地震。世界が、様々に動き始めているように感じます。


 とは言え、いち早い再生・復興のためにも、私たちは、「経済活動」を
 営むべきであることも事実。そんな活動を支援すべく、これからも「情報を
 発信する」という形で、私なりに活動を続けていきたいと思います。


 
※マーケティングPR ~PR/広報のお役立ちコンテンツ~
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■インターブリードからのお知らせ■


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