2010年の米消費者の購買行動を予測!調査結果にみる4つの顕著な傾向とは? | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。


【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】



本メルマガの発行も、2009年は今号で最後となりました。


世間では、2009年のヒット商品やトレンド大賞などが話題をさらって
いるが、そんな中、アメリカでは既に来年=2010年の消費者トレンド
を読み解こうと、ある調査が行われ報告されている。


事業者はこれらの消費者の意向を汲み取りながら、来年度の事業施策、
PR・プロモーション展開にしのぎを削っている。

ここで、最近実施されたニールセン研究所のある調査報告を紹介したい。



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Q1:2010年は、昨年よりもクレジットカードの利用を増やしますか?


A:クレジットカードの利用は、依然として控える 30%



Q2:2010年に経済が回復し、財政状況が良くなった場合でも節約を続けるか?


A:節約を続け、より多くを貯蓄にまわす 19%



調査報告の中で、アメリカ人は消費活動に対し、まだまだ「臆病」になって
いると指摘されている。


政府の失業者対策や、銀行・企業支援が行われており、それをもちろん消費者
も理解している。しかし、その一方で、依然として、銀行の消費者に対する
信用枠の拡大は進んでいない。また中小の銀行は、今年度の損失をカバーする
十分な蓄えを持っていないという事実、2010年の第一四半期にはさらに住居の
差し押さえが行われるかもしれないという憶測などが、消費者にまだまだ
大きな不安要素を与えているのである。



このように、消費者の支出削減傾向が顕著だった中で、それを裏打ちする
いくつかの事実が明らかになっている。


まず、消費者の節約志向が反映され、昨年度の各メーカーの配布した
ディスカウントクーポンの償還率は、なんと26%と、非常に高い数値を
示したのだ。


また支出削減の影響を受けた、「外食から家食へ」という流れの中で、
小売店における食料品部門の売り上げ改善率は、ヘルスケアや美容などの
その他商品部門と比較し、好調な売り上げを示したと報告されている。


さらに、店舗の形態として、スーパーセンター(大型安売り店やディスカウント
ストアー)、1ドルショップ、オンライン店舗が、消費者の支持を集めた
という結果が出ている。



では、これらの消費者の動向を踏まえ、2010年度にはどのような消費傾向
が予測されるのだろうか?


そのいくつかの指摘されたポイントは下記の通りだ。



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1.Restraint remains the new normal.


=控えることはあたりまえ


調査では、失業問題と経済事情が、依然としてアメリカ国民の財布の紐を
かたくしめていて、お金を節約する必要性を感じていると報告されている。
以前のような消費行動を導き出す、マインドを取り戻すには、いくらかの
時間を要しそうだというのが、アメリカの専門家の分析だ。



2.Value is a top priority.


=価値(&お得感)が、最優先事項


先に述べた、高いクーポンの償還率にもその一端が現れている通り、
「お得」であること、それによって得られる価値を感じられることが
消費者にとって重要だ。そのため、小売業者は、安価な価格設定のみ
ならず、それによって得られる「価値」また、安価でもあり、品質も
高いといった付加価値を、消費者にメッセージとして発信していく
必要があると、分析されている。



3.Store brand growth continues.


=オリジナルブランド(PB商品)の成長が持続


このメルマガでも以前、アメリカにおけるPB商品の台頭を紹介したが、
その傾向は依然として続きそうだというのが、専門家の見解だ。



4.Grocery consolidation intensifies.


=食料品雑貨部門への強化が加速


経済環境が悪化した中で、地元の小さな小売店などは、その影響を
大きく受ける。つまり、より大きな全国規模の小売店チェーンの価格
戦略やPB商品の導入に対応できないため、淘汰の対象となってしまう
のだ。その傾向は依然として続き、とりわけそういった地域の
食料品雑貨店が扱う商材への、大手小売店の注力が加速すると、
専門家は予測しているのだ。



2009年に引き続き、いまだ「節約志向」が圧倒的なアメリカの消費者
事情。小売価格の引き下げや安価なPB商品の開発をどの業者も実施
する中で、どのように差別化し、顧客を獲得していくことができるの
だろうか?その一端を示す調査結果を合わせて報告したい。



Q.あなたが最も好きな、小売店(衣料雑貨品)はどこ?


A. Kohl's 13.2%
 Target 8.8%
 JC Penny 8.1%
 Macy's 7.8%
 Wal-Mart  4.8%
 Ross    4.6%
 Old Navy  4.1%



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ちなみに、この調査はアメリカで30万人の消費者を対象に、最も
好きな衣料品雑貨小売店を、アメリカの主要な55の小売店リストから
選ばせ、またその理由をたずねる形で行われた。
(Market Force社が12月初旬に実施)


その結果、調査で1位になったKohl'と5位のWal-Martでは、価格の
安さと、それを強調した広告が評価理由として圧倒的だったのに
対し、2位につけたTarget及び、3位のJC Pennyでは、その評価
理由が異なった。



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とりわけ、Targetに対しては、「提供されるサービスの早さ」、
「店舗全体の雰囲気」、そして「エコフレンドリーで持続可能型
の企業の成長拡大方針」を評価していた。


また、「欲しいものが見つかる店」という評価を受けたのが、この
Targetと、JC Pennyだった。



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価格が安いことはもちろん、今後は「ソフト面」でいかに消費者と
コミュニケーションを図り、心をつかむのかが、事業成功の
カギとなりそうだ。




【今週の目ウロコ度】


 3ウロコ

  
 「Every Dog Has His Day.」科目

   =誰にでも得意な時代がある  

 


  
【編集後記】

 

皆さん、こんにちは。メルマガ担当の秦泉寺 明佳です。


何かと物入りな12月ですが、日本と同様、アメリカでもまだまだ消費者の
お財布の紐はきついようですね。消費活動を促進したい小売業者にとって
は頭の痛いところかもしれません。


しかし、考えてみれば食料品や日用雑貨など、「購入しなくてはならない」
商材も当たり前にあるのであり、その選択肢として消費者に選ばれる
ブランドや店舗は、この厳しい経済環境下でも根強く生き残っていく
わけですよね。


価格戦争が勃発した2009年のアメリカでしたが、調査結果にも垣間見えた
通り、そろそろ「価格」だけでなく「ソフト」面の充実が、消費者から
求められているのかもしれません。


皆様、今年も一年ご愛読、ありがとうございました♪


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