自社製品のターゲットに人気のサイトとタッグ!情報提供&商品告知を行う自動車用オイル製造・販売会社 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週の真似したいPRの切り口 FROM US & UK】



イギリスに本社を置く国際石油資本の一つ、BP p.l.c(以下BP社)の
乗用車向けオイルブランド「Castrol(以下カストロール)」が、自動車
オイルブランドとして初となる、オンラインコンテンツ提供サイトを利用
しての商品告知、ブランド認知に乗り出し、注目を集めている。



同社は、自社のHP上にコンテンツを設けたり、商品専用のサテライト
サイトを作成する…といった手法をとったのではない。



アメリカのオンラインビデオ供給業者の中で、ユニークビジター数及び
ビデオ視聴回数で第14位のBreak Media(以下ブレイクメディア)社と
タッグを組んだのだ。


第14位、それだけを聞くとそこまでの影響力があるのかと疑う声も
あるだろう。しかし、カストロールにとって重要だったのは、ブレイク
メディア社の持つあるサイトの利用者が、自社の商品顧客となるターゲット
とほぼイコールだった点だ。




ブレイクメディアは、インターネット上の若年男性向けエンターテイメント
コミュニティとして、アメリカを中心に人気のサイト、「Break.com」を運営
している。同サイトへは毎月6000万人以上の人が訪れ、そのうち約70%が
18歳から34歳の男性だ。



カストロールの商品は、乗用車向けオイル。その主要ターゲットとなるのは、
言うまでもなく若年層を中心とした、乗用車を持つ男性だ。
つまり、同社の取り込みたい客層と、ブレイクメディアを利用するユーザー
の属性が一致していたため、カストロールはタッグを組んだ。




Break.comでは、ユーザーが様々な自作ビデオを投稿・公開している。
ビデオの内容は、彼らが興味のある商品やサービスについて、実際に
使用しながら評価するものだったり、また時にはそのパロディ映像で
あったりする。


それがゆえに、ともすれば企業側から公開中止が要求されることもある。
しかし、ユーザーからすると、そんな面白おかしい映像や、実際のユーザが
寄せる率直な評価やコメントを得られるサイトとして、人気を博している。



また、同サイトを利用する企業としても、Break.comを通してユーザーとの
コミュニケーションを図ることにより、商品改善のアイディアや、新たな
新商品開発のきっかけを得ることができるという、大きなメリットがある
のだ。


※Break.com Website: http://www.break.com/




では、今回のカストロールは、どのようにこのBreak.comを利用したのか?



同社は、自動車に関する巷で人気の「都市伝説」に関するエピソード
ビデオを制作し、Break.com上での配信を始めた。エピソードは全部で7つ、
各3分のビデオは、同サイト上のカストロールブランドのセクションで視聴
できるようになっており、毎月1本ずつ新作が公開される仕組みだ。


これらのビデオは、カストロールとメディアエージェンシー、マインドシェア
、そしてBreak.comの編集チームの3者が協働して開発された。

ビデオコンテンツは、様々な自動車に関する都市伝説が実際に事実なのか
どうかを検証する内容に合わせて、商品情報および、ポストロール広告を
含むものになっている。


また、同セクションと、様々な自動車をテストし、製品に対する評価投票
を行っているサイトが連動し、共通の関心を持つユーザーを、相互に運ぶ
仕組みになっている。




カストロールの親会社BP社の広告マネージャーを務める、Amy Vierzchalek氏
は今回の取り組みについて、下記のようにコメントしている。



「私たちは「自動車都市伝説」に関するビデオコンテンツを通して、顧客と
なりうるユーザーに対し、彼らがより関わりやすい方法で、我々からの
自動車一般、また商品に関連するメッセージを発信しながら、消費者を
教育しているのです。」



また、さらに以下のようにコメントしている。



「私たちの製品が、彼らが作成するビデオの中でアイテム(ネタ)として
用いられ、紹介されます。それを通して、ユーザー(ビデオ制作者)と商品に
関係性が生じます。また、公開されたビデオを通して、さらに他のユーザーと
弊社商品との出会いを誘発することができるのです。」




このメールマガジンでもいくつかの例を紹介してきたが、オンライン上のSNS
サイトやカリスマブロガーの影響力を利用して、商品やブランドの認知向上
を図ったり、また顧客(ファン)の囲い込みを行う企業が増えてきている。
今回の例もその一例である。



しかし、様々なタイプのSNSサイトやBreak.comのような動画共有サイトが
乱立する中においては、どのような目的でオンラインサイト上でコンテンツ
を提供するのかに応じて、サイト選びをしなくてはならない。


今回のカストロールのように、商品がある特定のターゲット層に絞られる
場合には、無論、自社のリーチしたい顧客層を多くユーザーとして抱える
サイトを選ぶことが重要だ。


また合わせて、選択したサイトのユーザーの特性に合わせた、彼らの興味・
関心を惹く魅力あるコンテンツの制作・提供も、世の中にムーブメントを
起こすためには必要不可欠になっている。




※Castrol Official Web site
 http://www.castrol.com/castrol/castrolglobalhomeflash.do


※Break Media
 http://breakmedia.break.com/




【今週の目ウロコ度】


 2ウロコ
  
  「機知縦横」科目

  その場に応じて働く才知を、思うように発揮すること。
  

 


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【編集後記】

 

【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺 明佳(じんせんじ さやか)です。


「都市伝説」…日本のTV番組などでもたまに見かけますよね。
 アメリカでもこのワードは「惹き」になるものなのか…と新しい発見を
 しました。


 ユーザーによる自由な評価やコメントが売りのサイトでは、もちろん
 商品やサービスに対して100%良いコメントばかりとは限りません。
 しかし、それを過大にリスクとしてとらえず、本文でも言及したとおり、
 そこから得られる生の声を企業経営にいかすメリットに着目すること
 が大切なのだと思いました。


       
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