大手理容機器メーカーが、男性へのヘルスケア意識向上キャンペーンに参加。自社製品PRに活用!? | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週のHOTニュース From the USA】


理容機器メーカーが、前立腺がんへの理解と備えを啓蒙するキャンペーンに参加。
「ひげで個性をPR」とメッセージ発信&自社のメンズビューティーキットをPR!




【今週のサマリー】時間の無いアナタはここだけチェック!



男性用ひげそりで知られる、理美容・ヘルスケア機器の総合メーカー、
ロイヤルフィリップスエレクトロニクス社が、この11月に全世界で
展開される「Movember(モーベンバー)」イベントのメイン
スポンサーとなった。


このチャリティーイベントは、オーストラリアに本拠地を置く
「Movember(モーベンバー)基金」という団体が主催するチャリティーイベントで、
その活動主旨は全世界の男性達に自身の健康に関する意識を向上してもらう
ことにある。


フィリップス社にとって幸運だったのは、このイベント名がそもそも
「11月(November)」と「ひげ(Moustasheのオーストラリアスラング)」を
もじった名称である点だ。
また、ある意味男性の象徴とも言える「ひげ」。男性のヘルスケア全般への
意識を高めるというチャリティーの目的を達成するための入口の一つとして、
同チャリティーイベントではこの「ひげ」をキーワードにしているのだ。


フィリップス社にとって、男性の理美容・ヘルスケアに関する意識を
向上させ、例えばシェーバーをより良いものへと買いあがってもらう。
また、シェーバーの刃をある程度の頻度で交換(購入)してもらう。
新製品への関心を持ってもらう…こういった活動は、同社の商品力の
アップ、また売上アップに対して重要なのである。


そこで、スポンサーとなることを決定し、また合わせて彼らを啓蒙し、
自社の製品認知・利用向上を促進しようとしたのである。


特に、米国フィリップス社ではこの好機を見逃さず、NYを中心に活動する
カリスマ理美容家を利用して、世の中にメッセージを発信した。


「自分自身のヘルスケアや理美容にもっと気を使おう。それは
決して難しくない。フィリップス社の製品がそれらを簡単にサポート!」


これにより、同社では、チャリティーイベントのサポートというCSR活動
自体を、より広範囲に周知させることに成功し、また合わせて自社製品の
抱き合わせPR、カスタマーの啓蒙活動をやってのけたのである。

 
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【ニュースの裏側】



今月は、「Movember」!


11月を意味する英単語は、「November」。
間違ったわけではない。


「Movember(モーベンバー)」とは、毎年11月に1ヶ月間実施されている、あるチャリティー
イベントの名称である。もちろん、その名前はこの「November」の単語を
もじって作成されたものである。


では、「Movember」とは何なのか?



「Mo」とはオーストラリアのスラングで、「Moustache」つまりは「男性の
「ひげ」」を意味する。それと「November」をひっかけたのが、この
チャリティーイベントの名称なのである。



さて、そもそもこのチャリティーイベントは、オーストラリアに本拠地を置く
モーベンバー基金という団体が主催するチャリティーイベントであり、
その活動主旨は全世界の男性達に自身の健康に関する意識を向上させる
ことにある。


その中でも特に、前立腺がんの調査・研究に対しての基金を募り、
提供することに力を置いている。
同団体の主催する今月のイベントは、アメリカをはじめ、オーストラリア、
イギリス、アイルランド、カナダほか全世界で行われている。



 ※Movember Web Site : http://www.movember.com/




「一般的に男性は、女性と比較すると自身の健康や美容全般に対しての
 意識・関心が低い」


このように同団体及び、今回のチャリティー活動のメインスポンサーである
大手健康機器メーカー、ロイヤルフィリップスエレクトロニクス社
(以下:フィリップス社)は指摘している。


また、フィリップス社は下記のように述べている。


「6人に1人のアメリカ人男性が、生涯の中で前立腺がんと診断される。
またその数は、今後15年間のうちに2倍になるとも予測される。
アメリカにおいては、最も男性が注意を払わなくてはならない「がん」
なのであり、関心を喚起し、早期発見・予防につとめることを、我々は
奨励しなくてはならない。」




フィリップス社は、オランダに本社を置く、ヘルスケアの分野において製品、
サービスおよびソリューションを提供するグローバル・リーディング
カンパニーである。
世界60ヶ国以上に12万3,800人の従業員を擁し、2007年の
売上げは270億ユーロ。日本でも良くその名が知られている、
メンズシェーバーをはじめ、医療用画像診断装置、生体情報モニタ、
省エネ照明ソリューションまでも提供している。


※ロイヤルフィリップスエレクトロニクス社:http://www.philips.com



さて、そんな同社のメイン商品と言えば、男性向け理美容製品である。

しかし、先述のとおり、男性は女性と比較すれば自身の理美容、広くは
健康管理・維持に対しての興味・関心が低く、またその結果当然、
そういった分野に対しての消費活動も大きくはない。


しかし、同社にとってみれば、男性の理美容・ヘルスケアに関する意識を
向上させ、例えばシェーバーをより良いものへと買いあがってもらう。
また、シェーバーの刃をある程度の頻度で交換(購入)してもらう。
新製品への関心を持ってもらう…こういった活動は、同社の商品力の
アップ、また売上アップに対して重要なのである。



そこで同社では、今回のチャリティーイベントのスポンサーとなる
ことを決定したのであり、それに付随して面白い仕掛けを展開している。

フィリップス社にとって格好だったのは、このイベント名がそもそも
「11月」と「ひげ」をもじった名称である点だ。


ある意味男性の象徴とも言える「ひげ」。男性のヘルスケア全般への
意識を高めるというチャリティーの目的を達成するための入口の一つとして、
同チャリティーイベントではこの「ひげ」をキーワードにしているのだ。




「Mo Bros(ひげブラザーズ)」と呼ばれる男性のイベント参加者は、
イベントスタート時にはその顔ひげを全て剃った状態とする。
その後、イベント期間中、男性達は思い思いにひげを伸ばし、ケアする。
その過程を通してイベントへの賛同を表し、また友人や知人へと、
イベントの趣旨を伝えていくのである。


ウェブ上では様々な「ひげスタイル」が公開されている。そしてイベントの
最後には最も素敵な「ひげ面」を選ぶパーティーイベントが
待っているのである。


ちなみに、同イベントに賛同・協力する女性や「Mo Bros」のパートナーである
女性は、「Mo Sistas(ひげシスターズ)」と呼ばれ、イベント期間中に
男性陣をサポートし、たまに鼓舞し、さらなる参加者を募り、自身が
パーティーを企画・主催・参加する、また寄付を行うなどの形により、
主体的に活動することを奨励されている。




話をもどそう。



今回のイベントに際し、フィリップス社では「イベントに参加しよう!
そして(自社の」製品を用いて気軽に「ひげ」をメンテナンスしよう」
と全米の男性に向けてメッセージを発信したのだ。


また、それでも「面倒だ」「どんなひげが似合うかわからない」といった
男性向けに、NYで有名なヘアサロンCUTLERを経営し、様々な
雑誌やコレクションのヘアメイクを手掛け、また同社のグルーミング
エキスパートも務める、ロドニー氏のコメントとともに、氏による
「ひげケア指南」を発表した。



「ひげを生やし、そのスタイルをいかす経験をした男性は少ない。
しかし、それをためらったりひるむ必要はない。適切な道具と
少しのスタイリングテクニックを知れば、誰でも簡単に自分の個性を
反映した「ひげ」スタイルを楽しめる。」



<ひげケア指南>


・自分の顔をまっさらなキャンバスに見立てる


・作品を創作するための、正しい道具を揃える


・Phillips Norelcoのオールインワングルーミングキットを使用する
 (・・・そうすれば、簡単に自分のイメージを形にしたひげを生やし、
  維持することができる)


・いつでも気軽に持ち運びできる、ポータブルシェーバーを用意する
 (・・・Phillips Norelcoのポータブルシェーバーなら、簡単に1週間
  美しくケアできる)


・シェービング後には冷水で顔を洗い、毛穴と皮膚をケアする




今回のチャリティーイベントの主催団体であるMovemberとフィリップス社は、
そのターゲットが「成人男性(特に20歳から40代)」である点が共通である。
また、フィリップス社にとっては、「ひげ」というまたとない共通項が
あったのである。


そのため、同社はイベントのメインスポンサーとなることを決定し企業の
社会的責任(CSR活動)を全うした。またそれを同社の製品の
PRに生かそうと、理美容界で著名なロドニー氏の協力を得て、
今回の製品PRとしたのである。


変化球ではなく、直球のイベントスポンサーではあったが、それを米国
フィリップス社では見逃さず、カリスマ理美容家に表舞台でメッセージを
発信してもらい、うまく機会を利用することによってそのCSR活動を
より広範囲に周知させることに成功し、また合わせて自社製品の
抱き合わせPRをやってのけたのである。




【PRの切り口】



 
商品やサービスを世の中に認知させる場合に、TVたラジオなどのCM広告、
屋外、街頭広告、雑誌・新聞広告など、様々な広告を展開することももちろん
その手段の一つである。また、利用する媒体を選ぶ際には、無論その
ターゲットにより響くものを選ぶであろう。


しかし今回のように、CSR活動を通して商品やサービスを認知させることも、
有効な一つの手段なのである。また、その利点として単なる「押し付け」や
「一方的」な売り込みと受け取られにくく、社会貢献に寄与する企業の製品
(+それを選んだ私(消費者)というプラスイメージとともに受け入れられる
メリットもある。


また、今回の米フィリップス社の試みからは、イベントのスポンサーと
なったことをどのように自社の商品PRに絡めて利用し、また効果的に
発信すると良いのかというアイディアがもらえる。
ちなみに、全世界に現地法人を展開するフィリップス社。米国以外での
こういった有効活用は聞こえてこない。もったいない話である。


 


【今週の目ウロコ度】


 3ウロコ

フグフグフグ


 「人間到るところ青山あり」科目

 どんな場所にも活動する場所はある



【編集後記】
 

 【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺 明佳(じんせんじ さやか)です。


 アメリカは他国に比して「PR」に対する意識がやはり高いんだな・・・と実感しました。

 全世界に法人を展開する今回のフィリップス社ですが、他国で今回のイベントスポンサー

 となったことを上手く利用して、他の展開に生かした話は聞こえてこない。


 もったいない話である。同じ条件を受け取っても、「生かすも殺すも人次第」である。


 
    
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