【今週のHOTニュース From the USA】
激戦地!L.Aウェストハリウッド.にオープンしたネイルサロン。
後発ながら話題性をさらった店舗コンセプトとオープニング告知とは!?
【今週のサマリー】時間の無いアナタはここだけチェック!
カリフォルニア州ロスアンゼルスのウエストハリウッド近くに、
去る9月25日、新しいネイルスパ(ネイルサロン)「Recess」がオープンした。
競合ひしめく激戦地への、単独後発参入。知名度もブランド力も無い
Recessが早くもニュースとして取り上げられ、注目スポットとなった背景
として、下記のような特徴があった。
①L.A.初の「環境にやさしい、健康志向のネイルスパ」
という斬新なコンセプト
②セレブが集うパーティー会場のような洗練された店舗内・外装
③「エコ」だけど「グラマラス」
④「ゴージャス」でも「リーズナブル」な料金設定
⑤オープニングパーティーを開催し、L.A.近郊のオピニオン
リーダーの女性を囲い込み
今回のRecessが店舗をオープンするに当たり重要視し、また実行した上記の
①~⑤のポイントは、さして新しいものではなく、コストや手間が格段に
かかるものでもない。しかし、「どうすれば人々やメディアの関心を集め
られるのか?」「時代やローカルの人々が求めているのは何か?」「いかに
ターゲットに情報をリーチさせるか?」という基本かつ重要な項目に対し、
的確な施策を打ったことにより、「ローカル発口コミ」でRecessの存在と
そのコンセプトがニュースになり、人々の関心を集めたのである。
↓↓↓さらに詳しいニュースの裏側はコチラ↓↓↓
【ニュースの裏側】
カリフォルニア州ロスアンゼルスのウエストハリウッド近くに、
去る9月25日、新しいネイルスパ(ネイルサロン)がオープンした。
これだけ聞くと、何の話題性もなければ、さしてニュースとして取り
上げられる匂いもしない。
しかし、今回オープンした、ネイルスパ「Recess」は早くもLAで大きな
話題となり注目のスポットになっている。それはなぜだったのか?
※Recess Web Site http://www.recess-la.com/
そこにはいくつかの理由がある。
①L.A.初の「環境にやさしい、健康志向のネイルスパ」
という斬新なコンセプト
②セレブが集うパーティー会場のような洗練された店舗内・外装
③「エコ」だけど「グラマラス」という常識を覆すコンセプト
④「ゴージャス」でも「リーズナブル」な料金設定
⑤オープニングパーティーを開催し、L.A.近郊のオピニオン
リーダーの女性を囲い込み
では、もう少し詳しく背景を見てみよう。
①「L.A.初の環境にやさしい、健康志向のネイルスパ」
ここには、2つの要素がある。ひとつは、「初」であること。
「初物」はそれだけで話題性があり、メディアそのニュース性を放って
おかないし、またコンシューマーも大きな関心を持っている。よく利用
される手ではあるが、「エリア初」「業界初」「今シーズン初物」など、
やはり何らかの「初」と絡めて商品やサービスを企画・開発し、
PRしていくことは効果的である。
そして二点目はやはり、「環境にやさしい」「健康志向」という今の
時代の「ニーズ」を捉えた店舗コンセプトである。
環境へ配慮した、企業活動を行うことはいまや必須条件ともなって
きている。企業は様々な環境保護団体やその活動を支援しながら、自社の
企業意識の高さをPRしている場面をよく見かける。
また、店舗や企業で使用する材料を「エコ」なものに変更したり、
また「エコ」に配慮した商品開発を行ったりしている。
そんな中、今回のRecessの「環境にやさしい」「健康志向」はかなり
徹底したものになっている。
まず、店舗の内外装へのこだわりによって「環境へのやさしさ」を具現化した。
Recessが内外装材として選択したのは、有毒性のない塗料、リサイクル資材
であり、また店舗全体をエネルギー効率を高める設計にしている。
さらに、施術の流れや利用するネイルポリッシュへのこだわりによって
「健康志向」を具現化したのである。たとえば、ウッドスティックや
ファイリング用品、バッファーなどを必ず施術ごとに新しいものに取り換える
ことによって、衛生面に配慮している。また、人体への悪影響が指摘されている
成分を含むネイルポリッシュやリムーバーなどを使用しないことで、
長期的な視点で健康をサポートすることに取り組んでいるのである。
②セレブが集うパーティー会場のような洗練された店舗内・外装
提供されるサービスがどんなに素晴らしくとも、頂けるお料理がどんなに
美味しくとも、やはり店舗や空間自体にも魅力がなければなかなか人は
集まらないし、メディアが取り上げられるだけの「絵」にはならない。
無論、だからといってお金をかけなくてはいけないというわけではない。
Recessでは、設計・デザインコンセプトをきっちりさせたうえで、
リサイクル資材などを利用し建築コストを抑えるなどメリハリの利いた
手法によって、リーズナブルに「ハリウッドに似つかわしい洗練された空間」
を実現させている。その結果、「絵になる」「話題になる」「女性の関心を
惹く」店舗になったのである。
※店舗内装写真
http://prn.newscom.com/cgi-bin/pub/s?f=PRN/prnpub&p1=20080925/LATH006&view=thumbnail_grid
③「エコ」だけど「グラマラス」
「エコ」と聞くと、どちらかというと「ナチュラル」で、ともすると少し
「貧乏くさい」と感じるハリウッドの住人が多いのも事実。また、自称「高感度」な
人々が多いだけに、「エコ活動」への参加に際しても、できれば「スタイリッシュ&
グラマラス」なスタイルで行いたいと思っているのである。
そんなカスタマーの「エコは良いのだけど、ださくはなりたくない」という
要望にこたえるべく、まるでパーティー会場かと見まがうような店舗内装に
仕上げた。ターゲットとなるカスタマーの心を読み取り、彼女らに「NO」と
言う理由を与えない設計を行ったのである。
さて、「エコ」といえば、最近あらゆる分野の企業がCSR※2活動の一つとしての『3R』※2
宣言を行っている。
そもそもCSRとは環境問題対策の意味も含まれ、さらに近日地球温暖化の影響で
「3R」が推奨 されるようになってからは、各企業がこぞって3R活動を行い「CSRレポート」
「サステナビリティ・レポート」 と称し社会環境対応報告を記し、HPへの掲載やリリースとして
配信するケースが増加している。すなわち、CSR活動は企業PRのチャンスでもある。
※1『CSR』は、企業の社会的責任や企業の社会社会に対する責任という意味で、
環境問題対策そのものもCSRの一部と考えられています。
※2『3R』とは、3Rとは、Reduce(リデュース:減らす)、Reuse(リユース:再使用)、
Recycle(リサイクル:再資源化)の頭文字をとった、ごみを減らし循環型社会を
構築していくためのキーワード。
④「ゴージャス」だけど「リーズナブル」な価格設定
Recessでは、今回のネイルスパオープンにあたって、以下のように地域
社会への貢献を表明している。
「私たちは、L.A.に無数にあるネイルサロン業界において、カスタマーに
サロンを選択する判断基準の一つを提供することにより、カスタマーに気づき
を与えたいと思っています。
また、私たちが環境にやさしい手法でサービスを提供し、衛生面に配慮した
プロセスと手法で施術を行うことにより得られる健康面での利点を、
地域の人々に伝えたいのです」
要は、自身のサービス提供を通じて、地域の人々に「環境へ配慮し、
健康志向のサービスを受けること」の大切さをわかってほしいと考えて
いるのである。そして、なるべく多くの人に伝えたいからこそ、リーズナブルな
価格設定にもこだわったのである。
ちなみに、基本のマニキュアは25ドル。決して高くはない設定だ。
⑤オープニングパーティーを開催し、L.A.近郊のオピニオンリーダー
の女性を囲い込み
Recessでは店舗のオープンに先駆けて、お披露目パーティーを行った。
パーティーにもうってつけの洗練された空間に、オシャレなレストランで
提供されそうなオードブルやお酒を用意し、地元のセレブや美容やファッション
などのコラムニスト、女性誌を中心とした各種メディアなどを招いた。
その結果、インフルエンサーである彼女たちによるブログ等への記事投稿、
それに対するカスタマーコメントなどが相次ぎ、そこからさらなる取材依頼へ…
など、効果的にRecessの存在がPRされたのである。
今回のRecessが店舗をオープンするに当たり重要視し、また実行した先述の
①~⑤のポイントは、その一つ一つはさして新しいものではない。また、
コストや手間が格段にかかるものでもない。さらには、Recess自身、すでに
複数の店舗展開をしているネイルスパで知名度があるというわけでもない。
それでも、あえて激戦地に後発参入したネイルスパだったのである。
しかし、
「どうすれば人々の関心を集めやすいか?」
「どのような店舗であればメディアが放っておかないか?」
「何が時代に求められているのか?」
「どのようにターゲットに情報をリーチさせるか?」
という基本かつ最重要な項目に対し、的確な施策を打ったことにより、
「ローカル発口コミ」でRecessの存在とそのコンセプトがニュースに
なり、人々を集めたのである。
【PRの切り口】
今回の強豪ひしめく激戦地に後発参入したRecessが店舗をオープン
するに当たり重要視し、また実行した施策は、さして目新しいものではなく、
コストや手間が格段にかかるものでもなかった。
しかし、おそらくは店舗出店計画・コンセプトの立案段階から、
「どうすれば人々やメディアの関心を集められるのか?」
「時代やローカルの人々が求めているのは何か?」「いかにターゲットに
情報をリーチさせるか?」という思考プロセスを持っていたと考えられる。
また、これらの基本かつ重要な項目に対し、的確な施策を打ったことが
成功の理由だったのである。
これらの思考プロセスにより、「エリア初」「業界には珍しいコンセプト
とこだわり」で、産業界やメディアからの関心を惹く。
「地域特性を考慮した店舗及びコンセプト設計」で、ターゲットとなる
カスタマーの興味を惹き、そして逃さない。最後に、「ターゲットへの適格
な情報伝達経路設計」で、「ローカル発口コミ」でRecessの存在と
そのコンセプトがニュースになり、人々の関心を集めたのである。
今回のRecessでは、店舗・サービス・商品の企画設計段階から、
PRの視点を持ち、その後いかに自身のブランド価値を高めていくのかを
考慮しての、緻密な設計も行われていたのではないだろうか?
またその結果として、Recessは他にはない、新しいスタイルの
「ネイルスパ」として、そのブランド価値を高めて店舗運営をスタート
することができたのである。
【今週の目ウロコ度】
4ウロコ
「門に入らば傘を脱げ」科目
挨拶は時期を逸してはいけない。また、住んでいる土地のしきたりや
風俗に配慮し、したがうことが良いということ。
【今週のやらなきゃ!PR】
CSR活動は、企業PRのチャンス!
→あなたの会社はCSR活動を行っていますか?
そして、その活動報告を企業のPRに生かせていますか?
http://www.interbreed.co.jp/marketing/index.html#marke
【編集後記】
【スゴイ★PR】編集担当の秦泉寺 明佳(じんせんじ さやか)です。
人って本当に「初もの」に弱いんですよね。
「●●初の新機能」「●●エリア初登場」といった冠言葉にはどうしても
反応してしまいます。それだけで、その商品の価値が上がったように
感じてしまいます。確かに、「業界初」「史上初」レベルの「初もの」で
あればその価値の高さも十分なのですが…。
食材の「初物」もそうですが、やはり「旬」な商品、店舗、サービスに
関する情報は、魅力的なニュースなのですよね。誰かに先んじて知りたい、
知って教えたいと、ついつい競争心のようなものが働いてしまいます。
新商品のリリースを受け取るメディアも「人」、メディアが発信した
ニュースを受け取るのも、「人」。それぞれの「人心」を動かすことが、
PRの成功如何に直結していると考えると、「心理戦」の様相が多分に
あるのだと、再認識しました。
<おまけ>
「Recess」とは「休み」「休憩時間」という意味の英語
<CHECK IT OUT>
ブログも好評(?)更新中 http://ameblo.jp/editorsayakajinsenji/
【PR会社のPR】
○/ 「社長さ~ん、PRですよ~」
<□
/> 「良い商品なのに思うように売れない。どうしたら売れるのか?」
「会社のブランド力を向上するために何ができるの?」
「せっかくの新商品、雑誌やTVで紹介してもらいたい!!」
→企業と社会、人のコミュニケーションを創造しています
「総合PRサービス、マーケティングサービス」はコチラ
http://www.interbreed.co.jp
【WHAT'S NEW】
→新サービスがスタートしました
【スゴい★プレスリリース添削塾】
貴社で作成したプレスリリースを、客観的なプロの視点で
添削、作成指導します。今なら、サービス開始記念価格!
資料請求・お問い合わせはコチラから
sugoten@interbreed.co.jp
【Attention】
→あなたの会社はCSR活動を行っていますか?
そして、その活動報告を企業のPRに生かせていますか?
http://www.interbreed.co.jp/marketing/index.html#marke