今日付けで、東証一部上場アーバンコーポレイションが民事再生手続きに入りました。
私は、広島で自身の社会人としてのキャリアをスタートしました。
そして、この「アーバンコーポレイション」さんと、そこで働く方々に、本当にいろいろなことを教わり、そして鍛えられました。
私が担当させて頂いていたクライアント群の中でも、随一の「仕事に対する厳しさ」があり、そして同時に彼ら自身が自信と誇りを持っていると感じさせるクライアントでした。
広島のランドマークタワーとも言える、「アーバンビューグランドタワー」を建てたのも彼ら。
環境共生や、住む人たちの一歩先行く快適な暮らしを創造しようとしていたのも彼ら。
広島の街を、もっともっと魅力的にしようと、不動産を通してそれを実現しようとしていたのも彼ら。
今回の発表を、本当に寂しく思いました。
アーバンコーポレイションの社員の皆様を前にして、広島の不動産市況について毎月の定例勉強会をさせて頂きました。
そこで頂く質問は、最も厳しく、鋭くて。
私はいつも、本当に「良い緊張感」を持って、その場に臨んでいたことを今でも思い出します。
彼らが広島の街に残してくれたものは、広島の街の一部として、景観を構成する一つの要素として、そしてそこを住まいに選んだたくさんの家族の幸せな空間として、これからもずっと街を・暮らしを彩っていきます。
民事再生の手続きに入らなくてはならなくなったということは、もちろん企業体として改善すべき点もあったのは明らかです。
時代や経済など、外部環境のせいだけにすることは許されません。
そして、彼らはそんなことはしないと、そう願っています。
広島で、「いきがって」でも、だからこそ一番「かっこよかった」不動産の雄が、走ることを諦めなくてはならなくなったことを、本当に残念に思っています。
ピリッとした、あの本社の「空気感」。
一歩、二歩先をいつも走っていた、彼らの「緊張感」。
私を刺激し、そして成長させてくれた、彼らの「プライド」。
それらが、「アーバンコーポレイション」としてはもう存在しえないことが、本当にもったいなく、残念です。