『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』著者・吉田拳の原稿執筆下書き帳 -20ページ目

『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』著者・吉田拳の原稿執筆下書き帳

Excelの関数や機能をマスターするだけでは意味がない!じゃああとは何が必要なのか…22万部のベストセラーであり日本で一番売れているExcelの本、『たった一日で即戦力になるExcelの教科書』の著者、吉田拳の執筆原稿の下書き帳です。


 表を素早く作るために欠かせないのが、「参照」に対する正しい理解。参照と は、「そのセルの値を見る」「そのセルの値を取りに行く」ことです。数式を使用 する際、使いたい値が入っているセルがある場合には、それを参照することで新た な入力の手間がなくなり、メンテナンスもしやすくなります。

 B1セルに「 =A1」と入力すると、B1セルにA1セルの値「100」が入る


図16-1 027


 「参照元」と「参照先」という言葉は混同しやすいので注意しましょう。B1セル に 「 = A 1 」 と入力した場合 、 A1セルはB1セルの「参照元」であり、B1セルはA1セルの「参照先」となります。誤って説明されているものもあるので、注意しましょう。
 トレース機能 「参照元のトレース」「参照先のトレース」を使ってみると、矢印 で参照が確認できます。

 ・A1セルにカーソルを合わせて「数式」タブ→「参照先のトレース」をクリ ック


図16-2 027


 ・B1セルにカーソルを合わせて「数式」タブ→「参照元のトレース」をクリ ック


図16-3 027


【数式の大量入力に欠かせない[F4]と[$]】

参照には「相対参照」と「絶対参照」の2種類があります。
相対参照:セルを参照している数式をドラッグコピーしたときに、参照するセルも 一緒に動く。
絶対参照:セルを参照している数式をドラッグコピーしたときに、固定されて動 かない。「$」を付けることで固定する。
絶対参照の「$」は、いちいちキーボードを使わなくても[F4]で付けられま す。絶対参照を使いこなすことで、素早くミスのない表作成が可能になります。
[F4]を押す回数によって、絶対参照の付き方が変わります。

1回 = $A $1 行・列ともに絶対参照

2回 =A $1 行のみ絶対参照

3回 = $A1 列のみ絶対参照

4回 =A1 相対参照
※4回でループする

次ページのように構成比を出す表の場合、分子は左横のセルを、分母は合計欄のセルを常に参照します。

1. C1セルに「=B2/B11」と入力


図16-4 027



2. 点滅している入力カーソルが「B11」の付近にある状態で[F4]を1回 押すと、「=B2/$B$11」に変わる

3. C2セルをC11セルまでドラッグコピーする


図16-5 027


絶対参照を使いこなせば、以下のような逆L字マトリックス表を作る場合にも便利です。式を一度入力するだけで右側の表を一気に埋めることができ、作業が非常に楽になります。


図16-6 027


J2セルに「=SUMIF( $G:$G, $I2&J$1, $E:$E)」と入力すると


図55-2 027


右の表のすべてのセルに式をコピーできる


図55-3 027






1万人の業務効率を劇的に改善したExcel速技BEST100/PHP研究所
¥1,836
Amazon.co.jp




 参照セルが複数シートをまたぐ関数を入力する場合、途中から関数パレットを使います。

 1.セルに関数の「( 」までを入力する
 2.[Shift]+[F3]で関数パレットを立ち上げ、それぞれのボックスに引数を入力



図13-1 026



  以下は、同じ式を2通りの方法で入力したものです。

  【関数パレットを使用する方法】
  =SUMIF(Sheet1!$K:$K,$A6&$B6&J $5&J $4,Sheet1!$E:$E)
  【関数パレットを使用しない方法】
  =SUMIF(Sheet1!$K:$K,Sheet2!$A6&Sheet2!$B6&Sheet2!J$5&Sheet2!J$4,Sheet1!$E:$E) 

 関数パレットを使用しない数式は、セル参照の引数すべてにシート名が入り、長い式になっています。このうち、数式の意味を理解してメンテナンスしやすいのはどちらでしょうか? 数式はできるだけわかりやすく作るほうが時短になります。





1万人の業務効率を劇的に改善したExcel速技BEST100/PHP研究所
¥1,836
Amazon.co.jp

 Excelデータを作るときに重要なのは、データをどのように使うかを踏まえて、入力段階で加工しやすい形式に整えておくこと。ポイントを押さえておくと、作業時間が大きく変 わります 。

 ■項目は分けて入力する
 Excelでは2つ以上のセルをつなげるのは簡単ですが、1つのセルの中身を分割することは面倒です。項目は、細かく列を分けて入力したほうが便利。それぞれ独立した項目を作っておくことで、入力のし忘れを防ぐ効果もあります。
 分けたほうがよい項目の例
 ・氏と名
 ・都道府県名と住所とビル名
 ・日時の年、月、日(必要に応じて)

 ■入力規則をあらかじめ設定する
 メールアドレスや電話番号など、半角英数で入力したい項目は、事前に入力規則でIMEモードをオフにしておきます。 
 入力時に、いちいち全角/半角モードの切り替えを行う手間が省け、ばらつきも防げます。

 ■正しいデータベース形式を知る
データベース形式を正しく理解していなければ、「並べ替え」「オートフィルタ」「ピボットテーブル」などが正しく動作しないことがあります。正しいデータベース形式の条件は以下の4点です。
 ・1行目にタイトル行がある
 ・2行目以降、1行1件のデータが連続している
 ・周囲に余計なデータが入力されたセルが隣接していない
 ・途中に空白行がない

 正しいデータベース形式のデータ
図22-1 024

 [Ctrl] +[A]で表のすべ てを選択できる

 正しくないデータベース形式のデータ①
図22-2 024
 間に空白行が入っている


 正しくないデータベース形式のデータ②


図22-3 024

 周囲に余計なデータが入力されたセルが隣接している







1万人の業務効率を劇的に改善したExcel速技BEST100/PHP研究所
¥1,836
Amazon.co.jp