国内各地から仕入れた農業用資材のインターネット販売を手掛ける。法人向けから個人向けまで国内外問わず販路を開拓し、直近では自社ブランド製品の開発も進める。
同社は農業機器や資材、用具などを小売店などに卸す中川商店（同）のネット販売部門が独立し、2012年に設立した。社長の中川勇太氏は中川商店の3代目。Uターンで新潟に戻り、10年に中川商店に入社した。従来の小売店などBtoB向け販売だけでなく、一般消費者や海外にも販路を拡大しようと試み、社内でネット販売部門を立ち上げ、新会社として独立した。
同社の電子商取引（EC）サイトでは、メーカーやカテゴリーから欲しい商材を検索できるほか、農業のお悩み解決につながる独自の記事も配信している。海外販売に向けては、外国語が堪能な社員が中心となり外国のECサイトに農業用資材を出品。するとカンボジアから問い合わせがあり、農作業に使う型落ちのコンバインの部品など300万円規模の受注が決まった。国内の消費者からは新しいモデルの引き合いが強いが、「海外からは少し型落ちした機材に使う部品でも需要がある」と中川社長は手応えをつかむ。アジアにとどまらず、カナダなど北米市場などの開拓も進める。
『日経産業新聞』2024/03/19付。
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