自動車用プレス・樹脂製品事業では、高度設計技術・加工技術の専門メーカーとして、トヨタ自動車をはじめ、各自動車メーカーに納入する。創業製品であるタイヤバルブ、バルブコアは国内でほぼ100％のシェアを持つ。
センサー技術を生かしたサーバーの状態監視システム「pmoni」を拡販する。異常などを知らせる光信号をセンサーで解析する。データセンター需要の高まりを受け販売を強化、2022年度に保守管理のサービスなども含め1億円の売り上げをめざす。
pmoniはセンサーがついたファイバーケーブルと処理基盤から成り、データセンターなどに使われるサーバーに後付けで搭載できる。現行機種は2019年に投入し、このほどサーバー管理なども手掛ける大手通信企業での採用が決まった。サーバーが発する状態を示す光をセンサーが感知。光の色や点滅頻度を数値化し、異常と思われる変化があれば通知する。機器の不調や故障の予兆などを察知でき、事前対処にもつながる。
太平洋工業はファイバーケーブルとセンサーを使った光監視技術で特許を取得。国内シェア100％のタイヤバルブが主力事業の1つだが、タイヤの空気圧を監視できるシステムも手掛ける。こうしたセンサー技術を生かした。フォークリフトの充電時の温度をセンサーで監視し、焼損を防ぐ充電ケーブルなども展開。新規分野としてセンサーによる監視事業の拡大を目指す。
東証プライム上場企業。
『日本経済新聞』2022/05/18付。
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