No.1797☆(株)アクトリー(石川県白山市) | 日本が誇る【すごい会社】

日本が誇る【すごい会社】

規模は小さくても、有名でなくても、日本一あるいは世界一の会社が我が国にはたくさんあります。製品やサービスの供給を通じて、我々の生活を豊かにしてくれる会社が我が国にはたくさんあります。そんな会社を、新聞・雑誌記事から抜粋してご紹介しています。

 

焼却炉メーカー。産業廃棄物向け焼却炉をはじめとする各種環境関連処理プラントの提案、申請支援・設計・製造・据付・試運転・アフターサービス(修理等)を自社一貫ですべて請け負う。

今秋、太陽光パネルを自動で開閉できる発電装置「iU-SOALA Wilsom」を販売する。レーダーの気象情報を取得したり太陽の軌道を計算したりして、雨雲の接近や日没時にパネルを閉じる。

装置は金沢工業大学と共同で開発した。気象レーダーなどで取得した情報をクラウド上に蓄積し、開閉の指示を装置に送信。雨雲などが近づいたり遠ざかったりした時に、計14枚のパネルが自動で動く仕組み。内部の組み込みコンピューターが太陽の軌道などを計算し、日没後は自動でパネルを閉じる。折り畳むことで降雪やひょうなどでパネルが故障したり、雨や夜露などで劣化したりすることを防ぐ。常時開いていることでたまる汚れによる発電効率の低下も防げる。折り畳んだ状態の大きさは、高さ2m、幅1.9m、奥行き2.7m。トラックや貨物列車などで運べるようにする。

日中は太陽の位置によってパネルの角度を変えることで集光効率を高める。パネルの素材に3種類の半導体を使って幅広い波長の光を吸収できるようにする。通常品の太陽光のエネルギー変換効率は15~20%だが、熱も直接回収できるようにして、電気と熱を合わせたエネルギーの変換効率を65%に高める。発電能力は3.5kwで1日の発電量は25kw/時。同社が持つ炉の排熱を有効活用するノウハウを生かす。

他社と組み電源を必要とする植物工場と合わせて売るほか、通常のパネルでは設置工事に手間がかかる離島や山岳地帯の施設などに販売する。自治体やイベント会社に対するリースやレンタルも検討する。災害発生時には電源が不足している被災地に運んで、スマートフォンの充電や照明器具の稼働、シャワー向けの給湯などに生かせる。

『日本経済新聞』2019/05/25付。
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