No.1321☆カワサキ機工(株)(静岡県掛川市) | 日本が誇る【すごい会社】

日本が誇る【すごい会社】

規模は小さくても、有名でなくても、日本一あるいは世界一の会社が我が国にはたくさんあります。製品やサービスの供給を通じて、我々の生活を豊かにしてくれる会社が我が国にはたくさんあります。そんな会社を、新聞・雑誌記事から抜粋してご紹介しています。

我が国に古くから根付く製茶の技法を自動化した「製茶機械」で国内シェア60%を誇る。1905年の創業から、急須でいれるお茶からティーバッグ、ペットボトル用などさまざまな茶葉に対応した製茶機械を生み出してきた。

同社がいま力を入れるのが、茶臼などで挽いて抹茶になる前の「てん茶」を製造するラインの普及。従来のレンガを積み上げた炉では1時間に100kgほどだった生産量を3~5倍に高められるシステムを開発した。

抹茶は欧米や中国で急速に注目度を増している一方で、製茶の技術の進歩は遅れていた。開発したラインはステンレス製。洗浄可能で衛生的に使える利点があるが「炉はレンガ式」という常識を覆すのは難しく、ユーザーの固定観念を変えるのに苦労した。生葉を持ってきてもらい、テストを繰り返して要望に応えていくなかで信頼を積み上げた。

2015年の発売から現在までに既に20ラインが稼働しており、今年中にさらに5ラインが稼働予定だという。2017年モデルからは輻射熱を使って茶葉を内側から温める遠赤外線効果を高め、よりお茶の香気を高める構造を採用。排気を循環させて熱を再利用し、レンガ式に比べて燃費を半分程度に減らすこともできた。

『日本経済新聞』2017/07/21付。
http://www.kawasaki-kiko.co.jp/

 

 

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