美容室の設備機器などを手がける。美容室の椅子の国内シェアは約5割。シャンプー台のシェアは約7割で国内トップ。美容室向けに、カットやカラーをする椅子と移動式シャンプー台を進化させている。シニア世代の需要が高まっていることに対応する。シャンプーのたびに顧客が移動する負担をなくすだけでなく、リラックス感を提供する。
商品名「YUMEOASIS(ユメオアシス)」。移動式のシャンプー台を付けたり外したりできる構造で、シャンプー台と床の下の配管をつなげればその場でシャワーができる。一般的にカラーとカットをする場合、2時間の間に約3回シャンプー台に移動しなければならない。シャンプー、カラー剤を塗布、洗い流す、カット、シャンプーと作業に合わせて場所を移す。10月に発売した新モデルは座っている時の負担軽減をさらに追求した。完全に横たわれる座席を採用。ベッドに寝ているような感覚になる。
同社が移動式シャンプー台を初めて販売したのは1993年。当初は省スペースを打ち出していたが、現在は高齢者の負担を軽減できることにも重点を置く。美容室は全国にコンビニの3倍にあたる23万件あり微増を続けている。今後は移動式シャンプー台の採用や置き換えが進むとみている。
『日経MJ』2016/11/11付。
http://www.takarabelmont.co.jp/