3月議会を傍聴して | 杉山さとき『明日の八千代を考えます』

杉山さとき『明日の八千代を考えます』

市民に優しい、夢のある街づくり
明日の八千代を考えます。

八千代市議会 第1回定例会が2月24日より開会されました。

今回の議会では、平成27年度一般会計予算案及び条例案等39議案について審議されました。

12月に行われた概算要求の段階では、
歳入(市に入ってくるお金)540億円に対し、
歳出(市から出ていくお金)が561億円と、21億円の歳入不足でした。

最終予算では、
財政調整基金※1から10億円、市債管理基金※2の取り崩し、
市税徴収率の向上等による歳入の増加を図ると共に、経常的経費※3の圧縮等によって、
平成27年度一般会計の予算規模は560億円程度となりました。

※1 財源の不均衡を調整するために、八千代市がこれまで積み立ててきた基金
※2 市債の償還及び市債の適正な管理に必要な財源を確保し、将来にわたる財政の健全な運営に資するための基金
※3 毎年度、継続的・恒常的に発生する経費



秋葉市長の提出した予算案には、
市民サービスに大きな影響を与える事業の廃止や縮小、
市民への新たな負担を求めるものが多数あったため、
市議会に於いて一部否決・修正案が提出され、
市民団体への補助や福祉関係予算の復活が図られました。

また、今回の議会に於いて、国民健康保険料等への補助金がカットされたため、
市民一人当たり約7000円の負担増となる予算案についても議会で否決。
別の財源から補てんすることで、値上げ幅を5000円程度に抑えることとなりました。


今回の議会では、秋葉市長が昨年7月に宣言した「財政危機回避戦略キックオフ」や
11月に急きょ行われた「事業仕分け」が八千代市財政の抜本的な改革には結び付かず、
小手先の削減に終始したことから、多くの市民や議会から反対され、
修正案において福祉関係予算を復活させるという構図です。


秋葉市長は、八千代市の財政が厳しいと強調する一方、
市民への説明や周知が徹底されないまま歳出を削減しようとした姿勢に、
市議会や市民から大きな批判となり、大きな問題を残す結果となりました。

つまり、市民に対する説明責任を果たさないまま政策を実施しようとしている姿勢に、
市民は不信感を募らせているということでしょう。


八千代市の持つ高いポテンシャルをきちんと分析し、
市の良い面については長所を前面に発揮し、
痛みが伴う改革についてはきちんと説明責任を果たすことで、
これからも安心して子育てや老後を過ごすことができる街づくりを
考えていかなくてはならないと思います。