木の家の悪い所 第二回(羽子板・ボルトのゆるみ) | 大工のブログ

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埼玉川越 木の家 (外断熱のスケルトン木造住宅)
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埼玉 川越 木の家 杉本工務店です。



今回は、木の家の悪い所 二回目です。





前の記事で『金物2』というタイトルで座金の話を書きました。





今回は、その時 「なぜか?」の答えをだして いなかったので 記事にします。



前回、『金物2』で二種類の座金を使っている お話をしました。
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右が隠れてしまう所に使い 左を見える所に使う 






左の座金は、一般的に使われている タイプです。



左の座金はスプリングが入っており ナットがゆるまないように なっています(右の座金は、バネが入っており左の座金より ゆるみにくい)。



梁などの接合部の羽子板・ボルトの座金として 用いられて います。








構造躯体を オール無垢で作っている 弊社のモデルハウスのナットの一部が予想どうり ゆるんできました。
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手で回して 廻ります。



・乾燥材を使っていても 水分は、あります。


・集成材にくらべ やはり 無垢材は、伸縮が大きいです。





なので たまに確認をしたいのですが 今の家は、天井裏が狭いので 確認できません。






何年か経過すると 木は、落ち着き やせなくなります。







それまで 自分で確認できる 姿がいいと思い 弊社は、構造躯体をスケルトンにしました。








スケルトンのいいところは、上棟後の何もしていない家に近いので 何年か後のリホームが安く済みます。




・二度、楽しめる家になって います。



・無垢の家は、木と向き合って いかなくては、いけません。







どの 木造住宅も 確認・点検ができる 家がいいと 思います。