この映画をぜひ見に行こうと思います。マイカル茨木では、3/22までやってますm(_ _)m
俳優の西田敏行が24日、東日本大震災で津波による壊滅的な打撃を受けた東北三県(岩手県、宮城県、福島県)を訪れ、主演を務める映画『遺体 明日への十日間』の特別舞台あいさつを行った。本作は、東日本大震災後に岩手県釜石市の遺体安置所で遺体の身元確認や故人の供養に尽力した人々にフォーカスした石井光太の原作ルポタージュを映画化した作品。
同日朝に東京を出発した西田は、本作のメガホンをとった監督の君塚良一とともに東北三県、三カ所の映画館を訪問。西田の出身地である福島県・ワーナーマイカル福島、宮城県・MOVIX利府、作品の舞台となった釜石市のある岩手県・フォーラム盛岡で舞台あいさつを行った。
この日の東北地方は、吹雪くほどの大雪。故郷の福島で西田が、「今日は寒い中、足元の悪い中、よぐ来てくったね~」と福島弁であいさつすると、客席からは大歓声が沸き起こった。舞台あいさつ終了後、西田はマイクを持たないまま「この映画は、収益金がそのまま復興支援金になりますので、ぜひ皆さんお友だちやご親戚を誘ってご覧ください。お願いします!」とアピール。「めげることなく、復興の日を信じて、日々を生きていきましょう!」と語りかけた。
また岩手県での舞台あいさつには、西田が演じた主人公・相葉常夫のモデルとなった釜石市の民生委員・千葉淳さんも駆けつけた。客席に千葉さんを見つけた西田は、「3月11日の14時46分まで、震災で亡くなった方々は今日自分の人生を終えるなんて誰ひとりお考えになっていなかったと思います。その理不尽な死に対して、亡くなった方の声を聞きとろうとし、尊厳を守ろうとした、素晴らしい崇高な行為は、さまざま遺体安置所でなされたと思います。僕は千葉さんを演じさせていただいたことは、自分にとって人生を変えられる瞬間でした」とあいさつ。終演後には、西田の元に駆け寄った千葉さんが「ありのままのことを映画にしてくれた。泣きながら観ていました」と号泣。固い抱擁を交わした西田の目にも大粒の涙があふれた。
分刻みの過酷な移動スケジュールとなったが、君塚監督と西田は時間の許す限り観客を握手をして語り合い、東北の人々と交流。「とても感動しました。ありがとうございました」と涙ぐむ観客の手をしっかりと握り、「ありがとうね、頑張ろうね」と繰り返す西田と監督からは、被災地への熱き思いが伝わってきた。(編集部・森田真帆)
1万8,000人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災は11日、発生から2年を迎えた。震災後、日本の映画界では、フィクション、ドキュメンタリーとさまざまな形で、東日本大震災を描いた作品が作られてきた。その中でも現在注目を浴びているのが、遺体安置所で働く方々を描いた映画『遺体 明日への十日間』。今月3日に行われたシナリオセンターでの特別トークショーで、メガホンを握った君塚良一監督は、映画化を決意したきっかけを語った。
君塚監督は、18年前、淡路・阪神大震災のドキュメンタリー番組を制作。「当時、僕はバラエティーやドキュメンタリーの構成の仕事をしていたが、阪神・淡路大震災が発生したその日に、笠井(信輔)アナウンサーが現地入りしたルポを30分のドキュメンタリー番組にしたいと、フジテレビから話があった」と当時を振り返る。
「ドキュメンタリー番組の構成というのは、素材を見て、どうつなげてまとめるかという編集者のような作業です。その日に撮られた素材は10時間のほぼノーカット映像で、路上にはご遺体があり、焼けこげた遺体なども映っていて、正直途中からはその素材を観られませんでした」と自分の想像とかけ離れた壮絶な現場に絶句したという。
だが、実際はその壮絶な現実を映像に入れることもなく、「明日から頑張りましょう」「がんばろう神戸」というスローガンの下で番組は“希望”を感じさせるだけの構成になったという。後ろめたさを抱えたまま数年を過ごしていくうちに、東日本大震災が発生。「石井(光太)さんのルポルタージュに出会い、映画化を決意したんです」。
君塚監督の心を動かすほどのルポルタージュを書いた石井光太の被災地への思いも熱い。震災から2年目となった今、石井は「復興、前に進む、忘却するといういろいろな言葉があります。中には、忘れちゃいけないという人もいます。だけど、僕は忘れてもいいと思うんです。これから生きる人たちが、津波から目をそらして生きることは仕方がないことだと思うんです。でも、知るためのきっかけはなければいけない。作り手というのはそのきっかけを残すのが仕事ですから」と震災を描いた作品を残していくことの大切さを語った。
それぞれがそれぞれの被災地への思いを胸に作り上げた本作。被災地で起きた未曽有の悲劇ではなく、そこに生きた人間の温かさという本当の「真実」を見つめ直すことができるのではないだろうか? (編集部・森田真帆)
映画『遺体 明日への十日間』は公開中
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俳優の西田敏行が24日、東日本大震災で津波による壊滅的な打撃を受けた東北三県(岩手県、宮城県、福島県)を訪れ、主演を務める映画『遺体 明日への十日間』の特別舞台あいさつを行った。本作は、東日本大震災後に岩手県釜石市の遺体安置所で遺体の身元確認や故人の供養に尽力した人々にフォーカスした石井光太の原作ルポタージュを映画化した作品。
同日朝に東京を出発した西田は、本作のメガホンをとった監督の君塚良一とともに東北三県、三カ所の映画館を訪問。西田の出身地である福島県・ワーナーマイカル福島、宮城県・MOVIX利府、作品の舞台となった釜石市のある岩手県・フォーラム盛岡で舞台あいさつを行った。
この日の東北地方は、吹雪くほどの大雪。故郷の福島で西田が、「今日は寒い中、足元の悪い中、よぐ来てくったね~」と福島弁であいさつすると、客席からは大歓声が沸き起こった。舞台あいさつ終了後、西田はマイクを持たないまま「この映画は、収益金がそのまま復興支援金になりますので、ぜひ皆さんお友だちやご親戚を誘ってご覧ください。お願いします!」とアピール。「めげることなく、復興の日を信じて、日々を生きていきましょう!」と語りかけた。
また岩手県での舞台あいさつには、西田が演じた主人公・相葉常夫のモデルとなった釜石市の民生委員・千葉淳さんも駆けつけた。客席に千葉さんを見つけた西田は、「3月11日の14時46分まで、震災で亡くなった方々は今日自分の人生を終えるなんて誰ひとりお考えになっていなかったと思います。その理不尽な死に対して、亡くなった方の声を聞きとろうとし、尊厳を守ろうとした、素晴らしい崇高な行為は、さまざま遺体安置所でなされたと思います。僕は千葉さんを演じさせていただいたことは、自分にとって人生を変えられる瞬間でした」とあいさつ。終演後には、西田の元に駆け寄った千葉さんが「ありのままのことを映画にしてくれた。泣きながら観ていました」と号泣。固い抱擁を交わした西田の目にも大粒の涙があふれた。
分刻みの過酷な移動スケジュールとなったが、君塚監督と西田は時間の許す限り観客を握手をして語り合い、東北の人々と交流。「とても感動しました。ありがとうございました」と涙ぐむ観客の手をしっかりと握り、「ありがとうね、頑張ろうね」と繰り返す西田と監督からは、被災地への熱き思いが伝わってきた。(編集部・森田真帆)
1万8,000人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災は11日、発生から2年を迎えた。震災後、日本の映画界では、フィクション、ドキュメンタリーとさまざまな形で、東日本大震災を描いた作品が作られてきた。その中でも現在注目を浴びているのが、遺体安置所で働く方々を描いた映画『遺体 明日への十日間』。今月3日に行われたシナリオセンターでの特別トークショーで、メガホンを握った君塚良一監督は、映画化を決意したきっかけを語った。
君塚監督は、18年前、淡路・阪神大震災のドキュメンタリー番組を制作。「当時、僕はバラエティーやドキュメンタリーの構成の仕事をしていたが、阪神・淡路大震災が発生したその日に、笠井(信輔)アナウンサーが現地入りしたルポを30分のドキュメンタリー番組にしたいと、フジテレビから話があった」と当時を振り返る。
「ドキュメンタリー番組の構成というのは、素材を見て、どうつなげてまとめるかという編集者のような作業です。その日に撮られた素材は10時間のほぼノーカット映像で、路上にはご遺体があり、焼けこげた遺体なども映っていて、正直途中からはその素材を観られませんでした」と自分の想像とかけ離れた壮絶な現場に絶句したという。
だが、実際はその壮絶な現実を映像に入れることもなく、「明日から頑張りましょう」「がんばろう神戸」というスローガンの下で番組は“希望”を感じさせるだけの構成になったという。後ろめたさを抱えたまま数年を過ごしていくうちに、東日本大震災が発生。「石井(光太)さんのルポルタージュに出会い、映画化を決意したんです」。
君塚監督の心を動かすほどのルポルタージュを書いた石井光太の被災地への思いも熱い。震災から2年目となった今、石井は「復興、前に進む、忘却するといういろいろな言葉があります。中には、忘れちゃいけないという人もいます。だけど、僕は忘れてもいいと思うんです。これから生きる人たちが、津波から目をそらして生きることは仕方がないことだと思うんです。でも、知るためのきっかけはなければいけない。作り手というのはそのきっかけを残すのが仕事ですから」と震災を描いた作品を残していくことの大切さを語った。
それぞれがそれぞれの被災地への思いを胸に作り上げた本作。被災地で起きた未曽有の悲劇ではなく、そこに生きた人間の温かさという本当の「真実」を見つめ直すことができるのではないだろうか? (編集部・森田真帆)
映画『遺体 明日への十日間』は公開中
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