今日の文教委員会では

「令和5年度 杉並区 小中学校におけるいじめ・不登校児童数」が発表され

いじめ認知件数は2146件

(小学・2178件 中学・179件)

不登校児童は1105人

(小学・501人 中学・604人)

に上ったことが発表されました。

 

多くの子どもたちがいじめによって辛い思いをしており、

不登校のこどもたちについては、

丸々1校ずつ誰も学校に来ていない計算になる非常事態となってしまっています。

 

今年の2月に 私は

「不登校特例校(学びの多様化学校)の早期設置と心の居場所充実」を求める

区民の方からの請願の紹介議員となり、

議会に、不登校の子どもたちのための対策を訴えました。

 

 

いじめや不登校件数が減るどころか増えていることからも分かるように、

原因分析、予防はもちろん、

それがこどもたちの身に発生してしまった後の対策が全く不十分であることは明らかです。

 

 

東京都は不登校になってしまった要因について

子どもたちにアンケートをとっていますが、

杉並区独自でも実施すべきだとかねてより言っています。

 

「なぜ学校に来たくないのか」を把握せずにどう対策を採るというのでしょうか?

それが把握できていないから、

多くの子どもたちが毎年、同じように不登校になってしまうのではないか。

 

 

その背景には、教員が不適切な指導や体罰を行ったり、

ヤングケアラーできょうだいの世話があり学校に行くことができない、

というような重大な原因も隠れているかもしれませんが、

それが子どもの口から自発的に打ち明けられることはまずありません。

 

 

特に先生の不適切指導や体罰にあった時は

親に心配をかけるから言わなかったり

「自分が学校に行かなければいいんだ」と

罪のない子どもが我慢をして不登校になるケースがたくさんありますピリピリ

 

また、いじめが原因で不登校になる場合もあるので

いじめ対策と不登校対策は表裏一体です。

 

 

とにかく、何等かの理由で「学校で学ぶ機会」を失ってしまっているこどもたちに

「学び」を保障してあげなければならないのです。

 

下矢印こうしたことを踏まえ、私からは以下のことを要請しました下矢印

 

①不登校になってしまったこどもたちに

 東京都が行っているようなアンケートを取り不登校の背景を究明、改善すること

 

 2月の請願を通して要請した

「不登校特例校の設置」にあたり…

    ↓↓↓

②特例校 開校の時期を示しロードマップを定めること

 

③「特例校設置が人手不足で遅れている」というなら特例校設置準備の専任チームをつくり開校を急ぐこと

 

 

また、各学校での「校内別室指導」は今年から全校で行われることになりましたが

教員が巡回指導したり、学校の活動をお手伝いする「学校支援本部」の地域の方々が

指導にあたっている状況もあると

現場からのお声が私に寄せられました。

 

現在、一部の学校で行っている大学生による学習支援を

区内にある大学の協力を得て、

全校に広げ指導を充実できないか提案しました。

    ↓↓↓

④「校内別室指導」において

 教員志望などの学生による学習支援を実施する学校を広げ、標準化すること

 

 

子どもたちがいじめで悲しい思いをしたり、

学校に行きたいのに行くことができず辛い思いをしなくてすむよう、

いじめ・不登校の子どもたちのための対策に

精一杯、尽力して参ります。