総選挙の大勢が見えてきました。
一番思ったのは投票率のあまりの低さ、前回に引き続き今回も戦後最低の投票率を更新しました。この二年強く感じてきた政治不信の極まりが目に見える結果となりました。この原因は、民主党政権が国民を裏切ったことにあるのは明らかです。
NHKの選挙特番、各党代表へのインタビューで、民主党の海江田代表が、「民主党は議席を伸ばしているので野党の中心になって・・・」とか言ってるのを聞いてこりゃダメだと思いました。共産党の代表も自民党の代表も、自分たちが「評価された」と勘違い。多くの人が投票先がなくて悩んでいたのを知らないわけでもないだろうに。
そんな中で維新の党の江田代表だけは正しくコメントしていました。「野党のあり方を検討しなければならない。受皿として認知してもらえなかったということだ。(票を)入れようがなかった。反省しないといけない。」
数字はまだわかりませんが、おそらく得票自体を伸ばしたところはどこもないでしょう。これだけ投票率が落ちれば政治の力は一段と弱まるばかりです。安倍さんは野党には勝っても、既得権者や中央官僚にはますます勝てなくなるでしょう。おそらく安倍さんの趣味の政策に力を傾注する一方で、既得権とぶつかる必要な改革は進まないということになります。第三の矢は飛びません。
政治を強くして既得権を打破するには、政権がダメな時に国民の受皿となる勢力が必要です。そのためには時間はかかるけれども、身近なところで目に見える成果を積み重ねて、政治への信頼を回復していくほかに道はないとあらためて思います。