9月議会が終わりました | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」

今日9月28日で、9月議会が終わりました。
今回の議会における私の活動を簡単にまとめると以下の通りです。


1.一般質問 「公の意義、公立の役割」


①「市立保育所の民営化」が俎上に上がる中、
 あらためて「公立の役割」を問いました。市の考えは、15園の組織力がある、保育士の年齢が高く経験がある、しない保育施設全体の牽引役、などでしたが、今後の保育検討協議会の中で明確にしていくとのことでした。今まで公立の役割を必ずしも明確に考えていなかった感がありますが、「公の意義」が明確でなければ「民間でできることは民間に」するのが原則と思いますので、これを機に、市は「公の意義」を常に自覚するよう期待したいと思います。


②塾通いが7割、について再び問う。教育委員長に。
 6月議会に引き続き聞きました。今回は事務局トップの教育長ではなく、教育委員会を代表する教育委員長にわざわざ議会に出席して頂き、塾通いが多い現状をどう考えるか問いました。答弁では「塾通いの要因は様々ですべてを学校で解消するのは難しいが、学習指導要領に示される力をすべての子供につけさせるのは公立学校の責任」としました。教育長以下事務局は、これに沿って教育行政を進めてほしいと要望しました。


③市の施策(事務事業)の優先順位づけを見える化できないか、問いました。
 現在は、あくまでも主管部で評価した優先順位なので公表していないが、今後外部評価の導入などと合わせて検討していく、との答弁でした。何事も公表が嫌いな自民党の一部からはブツブツとヤジ(不規則発言)が飛んでいましたが、市はやるということですのでよかったです。


地域主権改革が停滞していますが、大きな流れはその方向です。地域主権となった場合、今以上に「公とは何か」が問われてきます。とくに行政、議会は自覚しなければなりません。事務事業評価制度や事務事業点検(府中版事業仕分け)は一つ一つの市の事業の目的や成果を確認する制度ですが、これらをツールとして充分に活かし、市政をチェックしていきたいと思います。
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/shisei/kekaku/gyosehyoka/H23gyouseihyouka/
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/shisei/zaise/gyozaisekaikaku/H24tenkennkekkacommentari/



2.委員会審議


 所属する建設環境委員会では大きな議論になるような議案はありませんでしたが、「焼却場へのガレキ受入れ」についての陳情が大きな議論になりました。
http://ameblo.jp/sugimurayasuyuki/entry-11352763142.html



3.決算委員会


 全体の審議で特に話題になったのが23年度の財源不足です。景気低迷、東日本大震災、民生費の増大の影響で、当初予算組で25億円不足のところ、予算執行の中で執行統制をかけ14億円に圧縮し、基金の取り崩しで埋めました。しかし、決算を見ると22億円を基金に積んでいるので結果的に財源不足はなかったのではないか、との指摘もありました。


 杉村としては下記の発言を行いました。

 Q.地域子育てひろばに、NPOなどの事業者も積極活用を
 A.検討していく。
 Q.成人歯科検診の勧奨ハガキの郵送対象年齢の拡大を
 A.検討していく。
 Q.がれき受け入れにあたって、充分な放射線量測定を
 A.土壌測定は9月予定から瓦礫受入れ後の10月に変更。
 Q.学校給食の放射線量測定の充実を
 A.牛乳は9月中毎日測定、以降も検討。まるごと測定も頻度を増やす。



4.人事案件


 教育委員が5人中3人が改選となりました。
 市長の任命、議会の同意により、次の方に決まりました。


 ・村越ひろみ氏(元5中PTA会長、元P連会長)
 ・松本良幸氏(元10中PTA会長、元P連会長)
 ・浅沼昭夫氏(元1中校長)


 残りのお二人は崎山氏(学校医)、斉藤氏(元校長)ですので、


 今回の人事により、6月議会でも取り上げた「教育委員会にレイマンコントロールを」という私の主張が実現した形です。教育委員会の理念の一つである「広く地域住民の意向を反映した教育行政の実現」をぜひとも期待したいと思います。