私は明治大学の出身で、卒業が2000年なんです。


あの頃はものすごい就職氷河期で、僕の同級生にも、就職にあふれてる仲間がたくさんいました。


政治経済学部の仲間でですね、

僕から見てとんでもなく優秀だった男でさえ、希望している職種に進むことができませんでした。

 

皆さん!
1997年、いまから24年前のことです。
この時期、本来は新卒の就職状況、持ち直していたんです。
でも急に経済が悪くなって、新卒の求人倍率が0.9倍になった。
10人に1人の若者が希望しても就職できないなんて、国として、とんでもない異常事態です。
その1997年、なにがあった年でしょうか?

 

消費税の増税ですよ!
アベノミクスの失敗、消費税増税も大きな原因のひとつなんじゃないですか?
政治が間違って、苦しむのは国民であり、悪くなるのは庶民の暮らしなんです。


少なくない経済学者が、机の上で計算をして、消費税を上げれば景気が良くなると言っていた。

でも増税して消費は減った。

 

消費が低迷して、景気も悪くなって、誰が得したんですか?
超富裕層です。


コロナ禍によって、世界的に格差は広がっています。


わが国では、年収200万円以下の人が2000万人を超える一方で、株価だけはGPIFとETFで高値を維持しています。

これは逆再分配です。また、健全な市場でもないと思います。

投資は、究極の自己責任であるべきです。

 

景気が悪くなると、当然、日本中が苦しくなります。
でもですね、このとき正社員になっている人達は、まだ良い方なんです。

ある程度の身分保障がありますから。


しかし新卒の求人倍率、これが時の政権の経済政策によって変わる。
これに怒りを覚えない政治家なんて、政治家の資格がないと思いますよ。

 

ほとんど同じ教育を受け、同じ受験戦争を戦い抜き、

あるいは同じような職能を持った若者達がいて、国の経済政策の成否によって、正社員になれるかどうかが決まってしまう。


そしたら派遣で働くしかない。非正規で働くしかない。
どんなに頑張っても給料はほとんど上がらない。

 

いまの日本、正社員になれなければ、人生の難易度、一気にキツくなりますよ。
それこそ、最低賃金に近い給料でずっと働き、40歳になる。不惑を迎える。


そんなロスジェネを、コロナ禍でまた生むんですか?
コロナ禍によって、新たなロスジェネを生んではならないんです!

 

僕のことを言えば、たまたま僕は運が良かった。
本当に、運が良かった。


希望していたテレビ業界にも入れたし、人の縁にも恵まれて、激務ではありましたが、相応の対価をいただけていました。


でもですね、運が良かった人だけが報われるだけの国じゃ、国家の意味、国会の意味がないじゃないですか!!

 

生まれた年によって、生涯賃金に違いが出るなんて、ちょっといくらなんでも通らない話ですよ。


同じ日本人なのに、おかしいじゃないですか。


この国を作り上げてきたお年寄りを敬うとか、定年後も安心して暮らせる国にするであるとか、人として、国として、当然のことです。

 

でもそのシワ寄せが、若い世代にツケ回される、そんな国であっていいはずがない。


自民党政権は、それをずっとやってきたんですよ。
30代にもなれば、家族をもって、子育てをして、家を建てて、車を持ち、たまには贅沢もする・・・

 

そんな生活ができるだけの給料をもらうべき能力を持った多くの人達、ただ単に生まれた年が悪かっただけの同胞達に対して、 
 
君たちは努力が足りない。
だから最低賃金でいいんだ。
それは違法なことではないんだ。

そう言い放ってきたのが、自民党の政治、新自由主義の政治じゃないですか。

 

皆さん!
政治が本気になれば、国民が本気になれば、やって、やれないことなど、何もないんです。


日本人は、新幹線を走らせ、世界中で愛される自動車を作り、クールジャパンの文化を興し、繁栄してました。
政治が本気になれば、日本は、これからも世界で活躍できるんです。

 

少子高齢化、解決しましょう。
子どもが生まれることは、消費者が増えることでもあるんです。


そして子どもを増やすためには、
就職氷河期世代を、現役世代を、若者を、子ども達を。
国が、あらゆる手段で、救わなければならないんです。


ともにがんばりましょう。
ご清聴、ありがとうございました。

 

(本日の演説を文字起こししました)