これは希望の党の山井和則議員の質問主意書に答えたものです。
つまり、働き方改革とは、
残業代ゼロ法案と批判されてきた「ホワイトカラーエグゼンプション」を、全国民に適用する目的のものであると政府が認めたということです。
このニュースを聞いた時には耳を疑いました。
裁量労働制とは、実際に働いた時間にかかわらず、事前に労使で取り決めた仕事量だけを労働時間と見なすものです。
普通に考えれば、このような仕組みが日本中の職場でどのようなハレーションを起こすか、想像できないはずがありません。
まず、作業のスピードが平均値に届かない人にとっては、これは事実上の残業代ゼロ法案です。
どんな仕事でも、作業の速さや量に優劣がつき、平均値が出るのは当たり前のことです。
ということは、単純計算で言えば、いま現在の仕事量を維持するならば、国民の半数近くが残業代ゼロになると考えてよいことになります。
百歩ゆずって仕事量の調整が労使で適切になされたとしても、残った分の仕事量を、この人手不足の状況下で誰がまかなうというのでしょうか。
結果的に、真面目に働く人であればあるほど、「自主的にサービス残業を行う」ようになり、すべての人が損をする制度になるに決まっています。
すぎむら慎治
★町工場を経営する職人の父の背中を見て育つ
★明治大学 政治経済学部 政治学科 卒業
★日本テレビの情報バラエティを制作
「国民クイズ 常識の時間」(司会:古舘伊知郎・爆笑問題)等を担当
★日本初のネットTV局「USEN-GyaO」
★政治の道を志し、石井一議員の事務所を叩く
クツ磨きとカバン持ちの書生生活を経て、私設秘書として仕える
★私設秘書、公設第二秘書、公設第一秘書として、